モーストリー・クラシック12月号に礒絵里子さんが出ていました。
礒さんについていろいろ書きたいことはありますが、要するに素晴らしいヴァイオリニストです。
彼女のブログとリンクを貼らせてもらい、はたと気づいたことがありこの前から悦に入っています。
すなわち、よくみるとリンクを貼らせてもらっているのは全員素敵な女性だなぁ。。。オレも捨てたモンじゃないねぇ。。。ってわけです。
また、11月4日の記事で礒さんの「踊る人形」というディスクを紹介しています。
どんな心境のときにも自分の心との距離感が快い、とても素敵なディスクで普段からよく聴いています。ピアノだとどんなに素晴らしい演奏でも耳障りがキツイと感じるときがありますが、弦だとそういうことが比較的少ないように思います。もちろん曲によりますが。。。そして、このディスクは楽しいときも、悲しいときもちょうどいい具合に見守ってくれるのです。
礒さんと初めて会ったのは、5月の連休の軽井沢でした。
Tiaraのデビュー前のお披露目コンサートに(かみさんと一緒に)行ったときのことですが、間近でその演奏に触れていっぺんに魅了されてしまいました。
印象深いのは、まずチェロの荒さんとのヘンデルのパッサカリアのデュオ。
空間を切り裂くほどに厳しくありながらも、潤いあるアンサンブル。。。
演奏されていたのが本当に目の前だったのでデビューコンサートで聴いたときよりも峻厳に聴こえていたように思います。
そして忘れられない“タイスの瞑想曲”と、アンコールに皆さんで演奏された“愛の挨拶”。。。
礒絵里子は天才だと思いましたねぇ。彼女のブログにもどっさり書き込みしたような。。。
Tiaraのデビューコンサートでは、ブラームスのピアノトリオ第1番の終楽章の終わり近くで、今度は物凄く壮絶な印象の音の質感を感じさせる全身全霊のボウイングで引き込まれてしまいました。
そんなときでも結構クールにあっけらかんとしているようにみえる。。。
ヴァイオリンはピアノほど多くの人の演奏を聴いたことがないけれども、実演で聞く分には、私には礒さん一人いればこと足りるのではないかと思えるほどにオールマイティです。
とはいえ、彼女にはソロのディスクが一枚しかないんで、いろんな人のを聴いてますがね。。。
と、ここまで書いてデュオ・プリマのディスクで、どこが彼女のパートだかわからないとは書きにくいですが。。。実はわからん!
礒さんの紹介はこれくらいにして、モーストリー・クラシックのヴェルビエ音楽祭の特集で
1999年に彼女がI.オイストラフ先生の勧めで音楽祭に行ってイダ・ヘンデル女史に指導を受けたという記事が載ってたのを見ました。
礒さんは生まれついての天才で、師匠連中の上手な指導もあり弾けない曲などなくプロになったというイメージを持っていました。
黒いドレスを着て“練習に励む”写真を見て修行時代もあったのか・・・“意外である”と。
ヴァイオリンのソリストってややふんぞって、コーコツした表情で上を見て弾いているという図がよくありますが、反対にやや上方から下向きで髪の毛で顔が隠れる感じで写真を撮ってあるので「修行中」という感じは出ていましたねぇ。常働曲なんか弾くときは、ソリスト本番でも見た目は修行中状態になるかも知れませんね。。。
礒さんを指導したというイダ・ヘンデル女史のシマノフスキの“神話”やエネスコの第3番ソナタをアシュケナージのピアノで収録したディスクを持っています。(写真は記事冒頭)
この“神話”、とくに“アレトゥーザの泉”の演奏は非常に素晴らしいと思います。
ヴァイオリンの音色が独特で、なんかピト~ッとしている。技術的なことはよく分からないですが、この曲でやたら出てくるトリルの仕方などもここでしか聴けないものがあるように思います。
ディスクで私がよく聴く“濃いくち”のムター姐さんの豊満な音色と比較すると、女史のそれは対照的に思えます。逆に、ヘンデル女史のトリルはムター姐のあの小指のビブラートにも匹敵する独特な必殺技にも思えてきます。
同じことを慣れないヴァイオリニストがやったら、ブヨがたかっているような音になってしまうのではないだろうか?
この曲では、ダンチョフスカがツィメルマンと入れたものがステキでしたが。。。
この2点ぐらいですね、知ってる限りの“神話”のディスクで違和感がないのは。
さて、ヴェルビエ音楽祭の記事は他にもいっぱいありました。
キーシンが散歩してたり、プレトニョフがあーしてた、レーピンがこーしてたなどと。。。アルゲリッチもこうした音楽祭のことになると必ず絡んでいるようですね。とても興味深く読むことができました。
ところで、かねてよりこの演奏会でキーシンがショパンのポロネーズや即興曲を録音していて、本人がたって発売して欲しいといったという音源の存在が言われていました。それが何ヶ月か前に発売予告されていたように思いましたが、知らない間に中止ないしは延期になっていました。
それが、今回発売になっていた。。。
★キーシン・ショパン名曲集
(演奏:エフゲニー・キーシン)
いずれも一聴してそれとわかる、こゆ~い演奏。
凄く集中力が高いのはわかるけれども、なにもそこまでという方もいるかもしれない。
この前、多佳子さんの実演を録音したものを比較して聴いた耳で考えると、プレイバックでこうなんだから本番は恐ろしく沈潜したというか息詰まる演奏だったと思われます。
濃厚な味付けのショパンを所望するときにはこたえられないディスクかもしれませんよ!
しかしタワレコ新宿のアナウンスには“1・3・6・8トラックがお勧め”とある。
順にポロネーズ第1番、即興曲第1番、幻想即興曲、英雄ポロネーズって、単に有名な曲ってわけではないですか?
私なんかゼッタイ、“2・4・5・7トラック”のほうがこの演奏に相応しいと思いますけれども。。。
ちなみにポロネーズ第2番、即興曲第2番、即興曲第3番、ポロネーズ第4番です。
この燃焼度の高いテンポをじっくりとった演奏には、特に即興曲2・3番がばっちりで素晴らしい演奏になっていると思います。
ヴェルビエ音楽祭のライブということでついでにご紹介しました。
さて、モーストリー・クラシックでは礒さんがDVDに出て、なんとあのタイスを3ケ月で弾けるように指導してくださるという。。。
うーむ、マスネの“タイスの瞑想曲”、エルガーの“愛の挨拶”、クライスラーの“愛の悲しみ”は弾いてみたいぞぉぉぉ!!
軽井沢で聴いたタイスが聴けるとあれば、そのDVDはゲットせずばなるまいて。
ちなみに今は“タイスの瞑想曲”といえばこのディスクを聴くことが多いですなぁ。
初めてこの曲を聴いたディスクなのでパブロフの犬のように反応するのかもしれない。。。
★チゴイネルワイゼン
(演奏:前橋 汀子)
礒さんに師事するということは、イダ・ヘンデルの孫弟子、D・オイストラフの曾孫弟子になるということなのだから、この際チャレンジしてみますか!
そしてゆくゆくはシベリウスのコンチェルトのイントロとか。。。R=コルサコフのシェラザードのテーマとか。。。(^^)/
さだまさしの“精霊流し”の前奏だったりして。。。
そういえばタイスを弾くための練習用ヴァイオリンは、モーストリー・クラシックの付録でついてこないのだろうか?
礒さんについていろいろ書きたいことはありますが、要するに素晴らしいヴァイオリニストです。
彼女のブログとリンクを貼らせてもらい、はたと気づいたことがありこの前から悦に入っています。
すなわち、よくみるとリンクを貼らせてもらっているのは全員素敵な女性だなぁ。。。オレも捨てたモンじゃないねぇ。。。ってわけです。
また、11月4日の記事で礒さんの「踊る人形」というディスクを紹介しています。
どんな心境のときにも自分の心との距離感が快い、とても素敵なディスクで普段からよく聴いています。ピアノだとどんなに素晴らしい演奏でも耳障りがキツイと感じるときがありますが、弦だとそういうことが比較的少ないように思います。もちろん曲によりますが。。。そして、このディスクは楽しいときも、悲しいときもちょうどいい具合に見守ってくれるのです。
礒さんと初めて会ったのは、5月の連休の軽井沢でした。
Tiaraのデビュー前のお披露目コンサートに(かみさんと一緒に)行ったときのことですが、間近でその演奏に触れていっぺんに魅了されてしまいました。
印象深いのは、まずチェロの荒さんとのヘンデルのパッサカリアのデュオ。
空間を切り裂くほどに厳しくありながらも、潤いあるアンサンブル。。。
演奏されていたのが本当に目の前だったのでデビューコンサートで聴いたときよりも峻厳に聴こえていたように思います。
そして忘れられない“タイスの瞑想曲”と、アンコールに皆さんで演奏された“愛の挨拶”。。。
礒絵里子は天才だと思いましたねぇ。彼女のブログにもどっさり書き込みしたような。。。
Tiaraのデビューコンサートでは、ブラームスのピアノトリオ第1番の終楽章の終わり近くで、今度は物凄く壮絶な印象の音の質感を感じさせる全身全霊のボウイングで引き込まれてしまいました。
そんなときでも結構クールにあっけらかんとしているようにみえる。。。
ヴァイオリンはピアノほど多くの人の演奏を聴いたことがないけれども、実演で聞く分には、私には礒さん一人いればこと足りるのではないかと思えるほどにオールマイティです。
とはいえ、彼女にはソロのディスクが一枚しかないんで、いろんな人のを聴いてますがね。。。
と、ここまで書いてデュオ・プリマのディスクで、どこが彼女のパートだかわからないとは書きにくいですが。。。実はわからん!
礒さんの紹介はこれくらいにして、モーストリー・クラシックのヴェルビエ音楽祭の特集で
1999年に彼女がI.オイストラフ先生の勧めで音楽祭に行ってイダ・ヘンデル女史に指導を受けたという記事が載ってたのを見ました。
礒さんは生まれついての天才で、師匠連中の上手な指導もあり弾けない曲などなくプロになったというイメージを持っていました。
黒いドレスを着て“練習に励む”写真を見て修行時代もあったのか・・・“意外である”と。
ヴァイオリンのソリストってややふんぞって、コーコツした表情で上を見て弾いているという図がよくありますが、反対にやや上方から下向きで髪の毛で顔が隠れる感じで写真を撮ってあるので「修行中」という感じは出ていましたねぇ。常働曲なんか弾くときは、ソリスト本番でも見た目は修行中状態になるかも知れませんね。。。
礒さんを指導したというイダ・ヘンデル女史のシマノフスキの“神話”やエネスコの第3番ソナタをアシュケナージのピアノで収録したディスクを持っています。(写真は記事冒頭)
この“神話”、とくに“アレトゥーザの泉”の演奏は非常に素晴らしいと思います。
ヴァイオリンの音色が独特で、なんかピト~ッとしている。技術的なことはよく分からないですが、この曲でやたら出てくるトリルの仕方などもここでしか聴けないものがあるように思います。
ディスクで私がよく聴く“濃いくち”のムター姐さんの豊満な音色と比較すると、女史のそれは対照的に思えます。逆に、ヘンデル女史のトリルはムター姐のあの小指のビブラートにも匹敵する独特な必殺技にも思えてきます。
同じことを慣れないヴァイオリニストがやったら、ブヨがたかっているような音になってしまうのではないだろうか?
この曲では、ダンチョフスカがツィメルマンと入れたものがステキでしたが。。。
この2点ぐらいですね、知ってる限りの“神話”のディスクで違和感がないのは。
さて、ヴェルビエ音楽祭の記事は他にもいっぱいありました。
キーシンが散歩してたり、プレトニョフがあーしてた、レーピンがこーしてたなどと。。。アルゲリッチもこうした音楽祭のことになると必ず絡んでいるようですね。とても興味深く読むことができました。
ところで、かねてよりこの演奏会でキーシンがショパンのポロネーズや即興曲を録音していて、本人がたって発売して欲しいといったという音源の存在が言われていました。それが何ヶ月か前に発売予告されていたように思いましたが、知らない間に中止ないしは延期になっていました。
それが、今回発売になっていた。。。
★キーシン・ショパン名曲集
(演奏:エフゲニー・キーシン)
いずれも一聴してそれとわかる、こゆ~い演奏。
凄く集中力が高いのはわかるけれども、なにもそこまでという方もいるかもしれない。
この前、多佳子さんの実演を録音したものを比較して聴いた耳で考えると、プレイバックでこうなんだから本番は恐ろしく沈潜したというか息詰まる演奏だったと思われます。
濃厚な味付けのショパンを所望するときにはこたえられないディスクかもしれませんよ!
しかしタワレコ新宿のアナウンスには“1・3・6・8トラックがお勧め”とある。
順にポロネーズ第1番、即興曲第1番、幻想即興曲、英雄ポロネーズって、単に有名な曲ってわけではないですか?
私なんかゼッタイ、“2・4・5・7トラック”のほうがこの演奏に相応しいと思いますけれども。。。
ちなみにポロネーズ第2番、即興曲第2番、即興曲第3番、ポロネーズ第4番です。
この燃焼度の高いテンポをじっくりとった演奏には、特に即興曲2・3番がばっちりで素晴らしい演奏になっていると思います。
ヴェルビエ音楽祭のライブということでついでにご紹介しました。
さて、モーストリー・クラシックでは礒さんがDVDに出て、なんとあのタイスを3ケ月で弾けるように指導してくださるという。。。
うーむ、マスネの“タイスの瞑想曲”、エルガーの“愛の挨拶”、クライスラーの“愛の悲しみ”は弾いてみたいぞぉぉぉ!!
軽井沢で聴いたタイスが聴けるとあれば、そのDVDはゲットせずばなるまいて。
ちなみに今は“タイスの瞑想曲”といえばこのディスクを聴くことが多いですなぁ。
初めてこの曲を聴いたディスクなのでパブロフの犬のように反応するのかもしれない。。。
★チゴイネルワイゼン
(演奏:前橋 汀子)
礒さんに師事するということは、イダ・ヘンデルの孫弟子、D・オイストラフの曾孫弟子になるということなのだから、この際チャレンジしてみますか!
そしてゆくゆくはシベリウスのコンチェルトのイントロとか。。。R=コルサコフのシェラザードのテーマとか。。。(^^)/
さだまさしの“精霊流し”の前奏だったりして。。。
そういえばタイスを弾くための練習用ヴァイオリンは、モーストリー・クラシックの付録でついてこないのだろうか?
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