ヒト遺伝子想定的生活様式実践法

2023年8月にテーマ・タイトルを変更(旧は外国語関連)
2015年4月にテーマ・タイトルを変更(旧は健康関連)

はじめに・・・

 動物の生活様式の本質は遺伝因子に刻まれており、ヒトにおいても難しいことをせずにそのような生活様式を取り入れてみることが健康への第一歩と思います。なぜなら、生物の進化を考える際は、生活様式が最重要と考えるからです。動物であれば何を食べて生きていくのかということが課題で、生活様式を変えようとすると、野生動物なら形質形態を変えるべく遺伝因子の変化を伴います。ヒトはいつの頃からか文化を持つようになり道具・技術を進展させてきましたが、生活様式が刻まれた遺伝子による自動制御の重要性は変わらないと思います。(2024年9月記)

 外国語テーマも長く続かずなので、従来の健康ブログに戻してみようかと思いまして・・・ 備忘録的に残しておくと旧タイトルは「タイ語、漢字を使って覚えるの?」でした。(2023.8月記)


 従来の健康ブログ時に記事を書いていて、何故か、そろそろ外国語でも勉強した方がより良いかなーと思いつきまして、以来ちょこちょこと続けてきましたが、なんとなく、ある事を覚えると別の事を忘れてしまうモードに入ってしまったようで、知識量が停滞しつつあるような感じになりました。
 そこで、本ブログを外国語学習ブログに変更して、自分の備忘録的にまとめておこうかなと思いまして・・・。
 しかしながら、少し飽きたのか内容を増やしすぎたのか、書くのに手間がかかるようになり、時間がとれない時は、別ブログ「単語帳の素材?」にてライトな記事を書くことにしました。(この別ブログも徐々にライトでなくなり、記事を500本ほど書いたところで滞り中・・・)
 なお、健康ブログ時代の記事は、コチラの 入り口 からどうぞ。(2015.4月記)
 最近の健康系記事はカテゴリー「タイ語以外(健康2019)」からどうぞ。

〔メモ〕 腕・指のしびれ

2013年11月13日 |  今日のメモ

 手抜きで手短に。

 以前に噂話でみかけた腕と指のしびれについて、よくわからないのでメモしておこう。某掲示板の緊急自然災害板から、

699 : 地震雷火事名無し(東京都)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 19:24:03.37 ID:e/I+n/Z90 [1/1回(PC)]
 最近、知人が相次いで頚椎を悪くして腕がしびれたり大変らしい。
 40歳前後になると、そんなもんなんだろうか…。
 立て続けに4人もだから気味悪い。

700 : 地震雷火事名無し(やわらか銀行)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 19:33:04.45 ID:q6zSzikW0 [10/11回(PC)]
 >>699
 絶対に異常です
 4人も立て続けなんて聞いたことありません

701 : 地震雷火事名無し(東海地方)[] 投稿日:2013/09/26(木) 19:35:47.34 ID:2KXBk6XtO [1/1回(携帯)]
 あなたの軟骨、β線崩壊してますよー

702 : 地震雷火事名無し(家)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 19:37:46.62 ID:r4Gl8V6D0 [1/2回(PC)]
 俺は5月くらいから左手小指にうっすらとした痺れを感じていたんだが
 8月くらいから確かなものになった。
 昨日気がついたのだが、左手の指に力が入らない。

 たとえば、チラシを破って半分にすると、そのまた半分のときあたりから
 左手側が持っただけでヒネリに力が入らず、破ることが出来なくなる。

 また、2L水のペットボトルの蓋を開けようとしたときも
 右手で重い本体を持って、左手で蓋を回して開けようとしても
 蓋をつまむとこまではよくても、回すためのヒネリに力が入らない。

705 : 地震雷火事名無し(北海道)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 20:04:07.63 ID:oqc6MjfO0 [3/3回(PC)]
 >>699>>702
 えっ

 知人も腕のしびれが治らず困っているのですが…
 えっなにそれ
 指だったら手根管症候群か、肘部管症候群、または頚椎か脳らしいですね
 えっ…被曝?

706 : 地震雷火事名無し(大阪府)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 20:06:14.46 ID:tShN0IQs0 [2/2回(PC)]
 うちの家族もしばらく腕の痺れが取れなかったなあ
 病院行ってあらゆる検査をしたが、
 結局原因不明だった

707 : 地震雷火事名無し(関東・甲信越)[] 投稿日:2013/09/26(木) 20:11:24.41 ID:6GwFK3EfO [1/1回(携帯)]
 腰や背中の痛みが引かない知人は外食三昧。

708 : 地震雷火事名無し(和歌山県)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 20:45:37.16 ID:iVLpT3tI0 [2/2回(PC)]
 >>705
 それ被曝だよ。手根管症候群なら小指は痺れないはず。

709 : 地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 20:57:06.50 ID:MBvN3Mr50 [2/3回(PC)]
 >>702
 小指に力入らないなら、尺骨神経もイカレてるかもね。
 というのも、俺が尺骨神経に問題ありで、将来、すごく問題になるかもね、
 と言われていたんだが、事故まで特に問題なかったが、事故後、
 冷えると小指~中指が痺れ、掌が痛んで物が握れない程になった。
 が、取り敢えず、応急処置で肘を温めると緩和するんだよ。<尺骨神経は肘外側にある
 親指側を支配する橈骨神経に問題あるかもしれないが、どちらにせよ、兎も角温めてみて
 改善みられないなら、手専門の整形外科へGO!してください。
 俺的には事故により、爺になってから問題になる筈が前倒しになったかも、とは疑っている。
 702さん、お大事に。

710 : 地震雷火事名無し(東日本)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 21:02:13.54 ID:FN5Whk240 [1/1回(PC)]
 自分も昨年、突然寝違えの酷い痛みのようなものが出て大変だった
 少しずつ薄れたけど、今もうっすらと重いようなにぶい痛みは残ってる
 一応、少しゆるめだけど危険厨

 安全厨の姉は、少し前からやはり腕のしびれが出ていると言っていた
 手が上がらなくて、シャンプーも片手でするような感じらしい
 (その他、生理が止まったり、皮膚炎になったりとちょこちょこ不調も)

 危険厨と安全厨の間くらいの母は昨年、帯状疱疹になった

 どれも原因不明だったり、すぐに治療して治ったりで大したことにはなっていないが、
 話題になる症状とぴったり被ったりしてるとやっぱり被爆か?って疑っちゃうよね

711 : 地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 21:07:11.36 ID:uBSRrqcd0 [1/1回(PC)]
 小指とそれに繋がる骨の神経痛が自分もある。

714 : 地震雷火事名無し(関西・東海)[] 投稿日:2013/09/26(木) 21:15:09.23 ID:GJM7zLMRO [1/1回(携帯)]
 寝ちがいのが発展すると
 寝起きに首筋から後頭部に超圧迫きて死にそうなるのがくる
 あれはやばかった

715 : 地震雷火事名無し(dion軍)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 21:44:49.75 ID:2OoPKxet0 [1/1回(PC)]
 自分も頚椎を悪くして腕がしびれたり治らなくて大変・・・
 北米西海岸住みの義姉も頚椎を悪くして休職中だと聞いた。。

 同じような症状で偶然?と思っていた・・・

716 : 地震雷火事名無し(家)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 22:01:14.18 ID:r4Gl8V6D0 [2/2回(PC)]
 >>709
 ありがとう。
 痺れは寝てるときの姿勢のせいかも?とか軽く考えていたがいつまでも収まらずで
 違和感だったものが、昨日改めて、具体的に“出来ないこと”が起きて
 一体なにが起きているのか、どこに相談していいのかわからなかった・・・

 尺骨神経・・・いままで気にもしなかったし初めて知ったので、ちょっと調べてみます

718 : 地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2013/09/26(木) 22:29:16.63 ID:MBvN3Mr50 [3/3回(PC)]
 >>716
 >>709です。 
 俺の場合は幼少の骨折が原因で肘が奇形だったんだよね。
 それを手術で尺骨神経不全麻痺を是正、でも元々が奇形な為、将来
 障害が出るのは規定路線だったんだが、>>716さんは正常な肘を持ってたんでしょ?
 それはやっぱりおかしいので、手専門の整形受診してみてください。
 手専門なら、頸椎原因も疑って診てくれると思うので。
 ともかく、お大事に。
 
722 : 地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)[sage] 投稿日:2013/09/27(金) 01:31:29.13 ID:RsLmuXwm0 [1/2回(PC)]
 34のフットサル仲間が同じようなこと言ってた
 まぁ整形外科いったら神経を首の軟骨が圧迫してて症状出てるって診断されたらしいけど
 今日も首と肩が痛いっていってた、腕も時々痺れてくると
 放射能に関してはまったく対策していないからなあ
 偶然と思いたいが・・・  

726 : 地震雷火事名無し(中部地方)[sage] 投稿日:2013/09/27(金) 05:07:45.35 ID:3zK7m8Ux0 [1/2回(PC)]
 山田岡と幾夜橋、二つ沼のモニポに注目。
 ほかのところが雨による遮蔽効果で爆下げしてるけど、ここだけ激増してる。
 雨でも激増するって、福島では相当なことだよ。
 ほかのところから放射性物質が移動しただけと思いたいけど、
 26日にも何かあったと考えるのが妥当。
 http://oku.edu.mie-u.ac.jp/rad/

 ちなみに26日、足の関節の痛みを訴える人間が職場で一人いた。
 知り合いのリアル厨房が、尺骨関節症で注射打っていた(この子は21日あたりが原因だと思う)。
 私は26日午後から、目の奥が締め付けられるような頭痛。父親が鼻血。

727 : 地震雷火事名無し(中部地方)[sage] 投稿日:2013/09/27(金) 05:21:05.89 ID:3zK7m8Ux0 [2/2回(PC)]
 尺骨神経麻痺ってアテロームが神経を圧迫していると考えれば、
 放射性物質との関連も十分考えられるな。。。セシウムもアテローム化するし。

753 : 地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)[sage] 投稿日:2013/09/27(金) 16:27:02.72 ID:aNjd/pOr0 [1/1回(PC)]
 先週東京23区西部の友人が帯状疱疹発症した。

 自分、9月の初め頃から右肩甲骨の筋肉が痛み出し、そのうち首を後ろ
 にそらすと二の腕がビキーンとはるような痛みが出だした。
 一時期は寝られない位だったが大分治ってきたけど、今度は右人差し
 指が若干しびれて感覚が鈍い@大阪

 彼女、先週から今週にかけて口内炎、朝うっすら鼻血、腿に痛いおでき、
 と連発@大阪

 うん、同時期に同様な症状の人が沢山いるようだけど、きっと偶然なん
 だろうな。


 さて、何だろう。ベクレた物を食べて直後とかに指がしびれる、とかはよく聞くけど、これは少し違う感じなのだろう。

 軟骨を含む筋骨格系の問題なのか、あるいは神経系の問題なのか・・・

コメント

〔メモ〕 第五福竜丸被爆者を見た医師の国会答弁

2013年10月27日 |  今日のメモ

 野暮用のため、自由に書けるという残り時間が少ないかもしれないのに1か月ほどサボってしまったが、本日から復帰。

 今回はリハビリを兼ねて手抜き路線で、やたら長いけど凄い記事をみかけたので、このブログ的に興味のある点をメモ代わり(必要の度に読み返すのは面倒だし・・・)。ブログ「院長の独り言」から、

都築正男-第五福竜丸被爆者を見た医師の国会答弁
2013年10月26日
http://onodekita.sblo.jp/article/79219549.html


 上記記事は、1954年(昭和29年)3月22日の、第五福竜丸の被曝に関して議論した第19回国会・衆議院厚生委員会での都築正男氏(当時東大医学部教授、開業医)の参考人発言を紹介したものである。発言は、被曝後2週間して船員達が帰国し、その後1週間、附属病院で検査・治療した時のものとみられる。


 先ずは、都築参考人の冒頭発言から、内部被曝と骨髄抑制に関する部分を引用すると、

○都築参考人
・・・それは一例でありますが、今度はからだの中に入つたものをどうするかという問題でありまして、これは一方において医学部で動物実験を現在行つております。その第五福竜丸へ落ちました灰をねずみに食わして、それから注射してみる。そうするとその放射能性の毒物がねずみのからだのどういうところに分布してどういうぐあいになるのだろうという検査であります。これは治療上非常に必要なことであります。その見当がつきますと、そのデータの上に人間の治療を進める。

それを今日までわかつたことを申しますと、ねずみに食べさせますと、食べものの大部分は胃から、腸から便になつて素通りするようであります。それはまず一安心といえますが、その一部分が吸収されます。胃あるいは腸から吸収される。そして肝臓に入る、そして腎臓に行つて一部分は尿に出ます。それから一部分は腸にまた参りまして大腸から便の中に出ます。

ところが驚くべきことには、一部分吸収されたうちの大部分が骨の中に入る。骨に入つたものが今後一週間、二週間とどういう状態で骨の中に残つておるかということは、まだ一週間たつたばかりですから、時間が足りなくてまだわれわれには言い得ない。今後ずつとそれを続けて行きたい。

 [中略]

 一方白血球の問題でありますが、入院された当時は六千あるいは七千くらいで、ほとんど普通の人の数でありましたのが、だんだんに減つて参りまして、きのう、きようあたりは四千台を前後しており、半分くらいに減つております。
  〔委員長退席、青柳委員長代理着席〕
焼津の人のうちで一人、きのう二千九百幾らという数字が出たそうでありますが、二千以下になりますと、生命の危険ということを考えなければならないことになります。

 それから骨に入りますから、骨髄を障害するわけであります。人間で骨髄の検査がやられておりますが、それは骨に針をさして、骨髄の一部を吸い出しまして一いろいろな細胞の検査をするのですが、骨髄を正確に検査しましたのが、今日まで六例でありますが、六例とも骨髄の細胞が減つております。骨髄の細胞と申しますのは、一立方ミリメートルの中に骨髄細胞というものは大体二十万程度あるのが普通でありますけれども、その数が約半分に現在減つておる。

骨髄細胞が減つておるということは、非常に重大な問題であります。ことに骨髄の中に巨大細胞というものがありまして、それは血小板というのをつくるんです。血液の中の血液の凝固とかいうものをつかさどつている血小板というものをつくるとされております巨大細胞というものが非常に少くなつておる。一方血液の検査で、血小板というものは、普通一立方ミリメートルの中に二十万くらいあるのでありますが、それが十万くらいに減つておる人がある。これが五万くらいにまで減つて来ると、出血症状が起つて来るのですが、まだ出血症状が起るまでに血小板は減る時期が来ていない。

今ちようど被害後三週間であります。今後もう一週間後の四週間か五週間くらいのときが、非常に重大な時期じやないかと私は考えております。こういうふうに血液に相当の変化が起つて来ておりますので、この際治療上万全の手を打たなければならぬ、こういうことであります。



 被曝船員の白血球減少に関する柳田委員の質問に対する答弁部分から、

○都築参考人 
・・・大体医者というものは――この中に臨床のお医者さんもおいでだろうと思いますが、病気になりましたときに何とかりくつをつけていろいろ検査をしてみますが、大体見た瞬間にこれはあぶないぞという気がする病人がよくあります。そういう感じから言いますと、どうも今度の二十三人のうちの約一〇%くらいは、少くとも犠牲者を出すのではないか。いけないのじやないかと思うのが現実の数でいえば二人か三人ということです。

従つてそれを一生懸命に治療して、その犠牲者がゼロであつたということで、日本医学が凱歌をあげたい、こういうことで、実はそういう伏線を張つているわけではないのですけれども、どうも今日までの経緯からいつて、約二週間で白血球が三千以下に下つた人がすでに一人出たということは、ここ一、二週間のうちにさらにそれが悪化して、もし歯齦とか腸とかあるいは皮膚あたりに出血症状が起つて来たということになりますと、血小板が五万以下に下つたという証拠でありますので重大問題になります。ある何人かの犠牲者が出るかもしれないということで、一生懸命にならなければいけないものだというふうに実は考えております。



 被曝船員に対する治療薬に関する柳田委員の質問に対する答弁部分から、

○都築参考人 今の御質問の薬の問題でありますが、EDTAと称します。それは日本でもつくつております。これはずいぶん古くから医学的に使つておるのでありまして、使つておりますところは主として血液の凝固を防ぐ、輸血をいたしまして、特に血液銀行なんかで血液を保存しておきますときに、血液の凝固を防ぐために使つております。その薬の性質としてカルシウム、ストロンチウムとかそのほかの金属で、鉛なんかもそうですが、そういう金属と化合して水に溶けやすい物質ができるということで、それを飲ませたり注射したりしますと、骨についておりますカルシウム世びにストロンチウムなんかを溶けやすい状態にして血液の中に洗い出し、それが小便や便に出て行くということで、毒を洗うということに使えると思います。それは日本にあります。アメリカから持つて来てもらえばどつちがいいか、また比べてみるという研究もできますが、日本でももう製品として出ております。イソロイシンも現在使つております。またビキニの被害者には、さつきのEDTAは、からだの外の放射を洗うのに使つておりまして、からだの中に使うというのは今日午後あたりから使います。

それからイソロイシンの方は、白血球をふやす薬でありますので、現在がんの治療に使いますいろいろな薬がありますが、ナイトロミンなどという名前で知られておりますが、こういうものを使つて副作用として白血球が減りましたときに困りますので、白血球をふやそうというときにイソロイシンを使い、それからまた第二段の薬として使えるだろうということで、現在用意して待機しておるわけであります。これは白血球が三千とか二千台になつてから使う方がいいんじやないか、という私個人の考えでありす。・・・


・・・そのとき私も非常に議論したのですが、たとえば広島で十万の人がなくなつたとしますと、そのうち七万五千人は八月六日に即死です。あとの一万五千、合せて九万人は二週間で死んでいる。あの混乱状態で医療らしいものを始めたのは三週間日からなんです。従つて三週間目からの障害者を全部助けたとしても、死亡率の改善は一〇%以内にとどまるということを申し上げた。

のみならず放射線の障害というものは、肺炎にペニシリンがきくように、びたつときく薬は今のところないのでありますから、結局は自然にからだの力で、一定期間まで持ちこたえて回復するということになりますから、その持つておる生活の力を少しでも障害しないように、できればそれを助長してということでありますから、むやみに減つていない白血球をふやすというふうにするのは、疲れた馬にむち打つような治療で、私としてはしてはならないと思う。

動物実験は非常にやりますが、動物実験の成績をうのみにして、この二十三人の治療をするということは、私は非常な間違いを起すもとになると考えておりますので、そういういろいろな方法がありますが、現在東大ではそれを非常に慎重にやつておる。

ただ輸血をいたしますとか、ぶどう糖をさしますとかいうことは、きちんとやればほとんど害はないのであります。そういうことは、ずつとやつておりますが、そういう特別の新しい薬は、必ず副作用がある。ことに学問的に想像されることは、今のカルシウムやストロンチウムというのをからだの外に出すとか、EDTAというものがもし有効にきいて、カルシウムやストーンチウムがからだの外へどんどん出てしまうということであれば、その薬は放射能を持つておるカルシウムやストロンチウムを出すほかに、というよりは、それよりもさらに強く作用して、放射能を持つていないカルシウム、すなわち人間の生活にむしろ必要なものも、からだの外に出してしまう。そうすると今度はカルシウム減少症というものになりまして、急性なものになりますと、即座に心臓がとまつて死んでしまう、けいれんを起すというふうな症状が起りますから、たいへんなことで、今日の午後から使いますEDTAも、カルシウムが減つたらどうするかという予防法を一方に講じながら使つておる。一々血液のカルシウムをはかつて、バランスを保ちながらやつて行こうというのでありますから、一人の患者に五人くらいの医者がかかつてやつているんです。とうてい小ささ病院で設備の不完全なところでは、どんな大家が何人お集りになつても、できない相談です。そういうことでこれは非常にむづかしい問題であります。

コメント

アレルギーが悪化傾向なのは何故か (3) 寄せ集め

2013年09月21日 |  今日のメモ

 いろいろ書いていると思い付きが出てきてメモしたくなるのだが、これもそんな一つ。

 アレルギーは、異物の処理に問題が起きたときに出ると個人的には考えるわけだけど、これを免疫系のバランスの乱れとするとらえ方もあるだろう。免疫系のバランスの乱れに至るには、少なくとも2つの経路を考えうる。

(1) バランス調節機能の異常 →免疫系のバランスの乱れ →不快な症状
(2) 免疫力の低下 →異物の量が免疫の処理能力超える →意図的な免疫バランスの乱れ →不快な症状

(1)の場合は、仕方のないバランスの乱れで、アレルギーや自己免疫疾患などと繋がっていくのだろう。他方(2)の場合は、そうでないことも多いだろう。なぜなら、(2)の場合には、感染症の場合も含まれるからだ(例えば疲れて風邪を引いた場合で考えると、疲れで免疫力の低下、風邪の病原菌・ウイルスが侵入し自己増殖のため処理能力超え、発熱・鼻水などは増えた病原菌・ウイルスを退治するためのもので意図的とみれるだろう)。

 そうすると、感染症とアレルギーの違いは何かということになるけど、この見方によれば、異物が分身の術を使うかどうか(体内で自己増殖するかどうか)ということになるのかもしれない。スギ花粉も自己増殖を目的としたものと言えるが、幸いヒトの体内で増えることはありえない。大雑把にとらえるならば、「異物」忍者が体内で分身の術を使う場合は感染症、分身の術を使えない場合はアレルギーなどという感じだろうか。仮にこのようにとらえるなら、易感染性と易アレルギー性とは表裏一体で、見る角度が違うだけということとなろう。


 さて、前回(ココ)は主に花粉症を眺めつつアジュバント(免疫増強)作用について取り扱ったのだが、最近みかけた報道に関連しつつ少し脱線しておこう。先ずは、柔軟剤の香りの話を日経新聞から、

柔軟剤の香りで体調不良 12年度相談、2倍の41件 国民生活センター調べ
2013/9/19 20:49

 「柔軟剤の香りで体調が悪くなった」と訴える相談が2012年度に前年度の2倍に増え、13年度も前年同期を上回っていることが19日、国民生活センターの調べで分かった。呼吸器障害など深刻な症状の訴えもあった。同センターから指摘を受けた日本石鹸洗剤工業会(東京)は「使いすぎに注意するよう呼びかける」としている。
   [中略]

 同センターは柔軟剤を使った洗濯物を室内で干し、空気中の有機化合物の量を測定。強い香りの柔軟剤を使った場合、微香のものに比べて4~7倍多かった。「香りが強いほど体調不良の原因とみられる化学物質も増える」(商品テスト部)と分析している。


 いわゆる化学物質過敏症だと推測されるけど、増加しているとされる相談件数の推移をみるため公表元をたどると、「国民生活センター」のサイトから、

柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供
[2013年9月19日:公表]
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130919_1.html

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 柔軟仕上げ剤は、衣類をソフトに保ち、傷んだ繊維を柔らかくすることをうたったものです。10数年前までは、部屋干しのにおいや汗のにおいなどを抑えるため、微香タイプの柔軟仕上げ剤が主流でしたが、2000年代後半から香りの強い海外製の柔軟仕上げ剤がブームとなったのをきっかけに、現在は、芳香性を工夫した商品の品ぞろえが広がっています。

  一方で、・・・寄せられる「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数が増加傾向にあります。そこで、収集した相談内容を分析し、情報提供することとしました。
  [中略]

[報告書本文]
柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供[PDF形式](256KB)
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130919_1.pdf


 相談件数の推移は、報告書本文によれば、2008年度14件 →2009年度9件 →2010年度29件 →2011年度32件 →2012年度65件 →2013年度38件(8/31分まで。前年度同期間は33件)ということらしい。2010年度に急増し、2012年度に再度急増したようだ。

 3.11だけが原因ではないように見受けられるが、化学物質過敏症にアレルギーが関与しているとすれば、2回目の急増には●の影響にアジュバント作用があることが関与している可能性があるのかもしれない。


 次に、花粉症の長期化予想の話を「日経ウーマン」から、

秋の花粉症に注意、花粉飛散が長びく見込み
2013年9月17日
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20130917/161921/

 エスエス製薬がまとめた2013年秋の花粉飛散に関する調査結果によると、今年の秋は花粉の飛散が長びく見込みという。・・・
   [中略]

 気象予報士の三ヶ尻知子氏に今年の秋花粉について尋ねたところ、今年は9月と10月も全国的に例年より気温が高く、降水量が多いことが見込まれ、高温多雨の影響により通常は9月にピークを迎えるはずのブタクサの花粉飛散が10月にずれ込む見通し。そのため、全体的に飛散期間が長期化することが予想される。


 なんとなく企業によるステマ向けネタ振り(報道発表)を記事化したような雰囲気が漂う書き出しにみえるが・・・。この記事自体は注意喚起が目的で害がなさそうな気もするけど、予防策について言えば、現状薬による対策はいいかげんにしといた方がよいのではないかと個人的には思っている。なぜなら、前回記事の終わりでも触れたように、3.11後の花粉はベクレている可能性があるからである。3.11前の花粉なら危険性は低いとも考えうるが、今はそうではないだろう。製薬会社にはおいしくないが、基本は物理的予防策で、先ずはマスク・メガネだろう。


 もう本題に戻るのは次回にすることとして、最後に、中村うさぎ氏の話である。小説家らしいと認識しているけど(作品を読んだことはないが・・・)、週刊誌のコラムにホスト遊びの話を面白おかしく書いていた記憶がある(詳細は覚えていないので調べると当初は買物の話のコラムだったか・・・)。その後、自身の美容整形の話が始まったあたりから興味を失い、ほとんど読まなくなった。なので、個人的な記憶の中では、何故か○○姉妹と並ぶ整形の大御所という位置付けである。

 ブックマークによると、病気らしいと知ったのは先月末だろうか。サイト「Bran.net」の記事から、

作家の中村うさぎさん ギランバレー症候群の疑い
Posted 8月 29th 2013
http://bran7.net/archives/41826

 ちなみにギランバレー症候群の解説については、gooヘルスケアから、

ギラン・バレー症候群<脳・神経・筋の病気>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10850400.html


 その後いろいろ進展があったようで、最新の報道だとj-castニュースから、

中村うさぎさん、人工呼吸器外れ元気に会話
2013/9/20 17:05
http://www.j-cast.com/2013/09/20184359.html

 集中治療室(ICU)で一時心肺停止となっていた作家の中村うさぎさん(55)が快復に向かっていると、タカナシクリニック院長・高梨真教さんが2013年9月20日にブログで報告した。

  記事によると、中村さんの夫から高梨さんあてに連絡があり、この日から人工呼吸器の管が外れ、元気に話しているという。

  中村さんは免疫系の異常と見られる原因不明の症状で入院していたが、9月15日に一時病状が急変、数分間にわたって心停止、呼吸停止状態に陥った。18日朝には意識が回復していた。


 この辺りの経緯は、ネタ元の「中村うさぎvsマッド高梨 ガチBLOG!」のこの辺りの記事を読めばよいのではないだろうか。とある美容整形病院の広告塔になっていたあたりは、さすが大御所か。

うさぎさんの担当医から説明を受けました。_高梨真教
2013年09月10日 12:58
http://takanashi.livedoor.biz/archives/2013-09-10.html

免疫グロブリン大量療法_高梨真教
2013年09月12日 18:31
http://takanashi.livedoor.biz/archives/2013-09-12.html

うさぎさんの現状報告です。_高梨真教
2013年09月17日 20:30
http://takanashi.livedoor.biz/archives/2013-09-17.html


 治療として「免疫グロブリン大量療法」をやったらしい。この療法は経験上有効とされる場合があるが、詳しい作用メカニズムは分かっていないようだ。

 個人的には、同療法は免疫力を引き上げ、免疫力が上がった結果として異物が減り意図的な免疫バランスの乱れについて修復が図られるという理解もあるのではないかと感じている。何ら根拠はないのだが、整形の大御所に関しては、免疫力が急に上がるのは危険なのかもしれないと思ったのでメモしておこう。(長い前振り付きのメモだなー)

ヒトアジュバント病 【ひとあじゅばんとびょう】
http://kotobank.jp/word/%E3%83%92%E3%83%88%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%88%E7%97%85

 豊胸術(ほうきょうじゅつ)、鼻形成術(びけいせいじゅつ)(隆鼻術(りゅうびじゅつ))などの美容整形または形成術のときに注入されたシリコンなどの異物が原因でおこる病気と考えられています。
 いろいろな膠原病(こうげんびょう)(免疫のしくみとはたらきの「膠原病について」)に似た症状がみられ、これらを一括してアジュバント病と呼んでいます。


 異物恐ろしや。(しかし、この病気は何故にこの名前なのだろう???)

 連休で安易に流れ報道を適当に転がしてみる内容ばかりでスマソ・・・

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足のむくみ市場は有望なのか?

2013年09月07日 |  今日のメモ

 まだ暑いねといいつつ、今週は週2更新で・・・

 前回記事と同様、先月終わりの朝日新聞を眺めていたら(確か8/30)、足のむくみ向けの新しい薬(OTC薬。処方箋不要)の全面広告が出ていて、少し引っかかってしまった。3.11後においては、薬やワクチンの宣伝をみていると多少違和感を感じる場合が個人的にはあるのだが、それと同種のものを感じたためである。薬の宣伝まがいのことを記事にするのも気が引けるが、バタ臭い漢方薬(西洋ハーブ薬)らしいので大目にみておこう。


 この薬は、今年の6月に発売されたものらしい。日経BPのサイト「日経ヘルス」から、

日本初!足のむくみを改善する西洋ハーブの市販薬をエスエス製薬が発売
13年6月4日
http://nhpro.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20130604/154342/

 エスエス製薬は、日本初の足のむくみを改善する内服の市販薬「アンチスタックス」(第1類医薬品)を6月3日に発売した。赤ブドウ葉乾燥エキス混合物を有効成分とした西洋ハーブ医薬品の国内第一号でもあり、また、国内で医療用医薬品としての承認を経ずに、市販薬(OTC医薬品)として商品化された「ダイレクトOTC」成分としては、大正製薬が販売する「リアップ」の有効成分、ミノキシジルに次いで2つ目に当たる。


 西洋ハーブが素のようだし、その有効成分が「赤ブドウ葉乾燥エキス混合物」というのも背伸びをしていない名前で好感がもてるが、ミノキシジルに次いで2番目という位置付けは、残念ながら好感度ダウンだろう。

 
 とうでもいいことは置いといて、先ずむくみ(浮腫)の一般的な解説については、gooヘルスケアから、

血行不良が招く、不快なむくみ
(2007年01月30日)
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0054.html

むくみはなぜ起こるの?

 からだの中の水分は血管内、細胞内、細胞外(細胞と細胞の間)にあって一定のバランスを保っていますが、何らかの原因でこれらのバランスが崩れ、細胞外に水分が増えすぎ腫れぼったくなった状態が「むくみ」です。むくみは、重力によって水分がたまりやすい下半身に起こることが多く、特に足首やすねなど、筋肉の少ない場所がむくみやすくなります。

 足は第二の心臓といわれるように、足の筋肉は心臓から送られてきた血液を心臓に戻すポンプのような働きをしています。筋肉が発達していてよく動く人はこのポンプの働きがうまくいくため血行がよく、水分の排出もスムーズに行われます。
 逆にいえば、長時間の立ち仕事やデスクワークなど、仕事中一定の姿勢であまり動かない人は、血行が滞ってむくみやすくなります。また、運動をしない人は筋力が弱く、冷えも血行を悪くしますから、冷え性で筋力の弱い女性に、むくみで悩む人が多いのです。

 ほかにも、むくみの原因には次のようなことがあります。

●塩分のとりすぎ:血液中の塩分の濃度が高まり、濃度を一定に保つため水分を体内にためこもうとして飲水量が増え、細胞外の水分が増える。
●アルコールの飲みすぎ:細胞内が脱水状態となり、逆に細胞外に水がたまる。
●過度のストレス:手足の血流が悪くなったりホルモンが乱れ、体内の水分調整がくずれる。
●女性ホルモンの影響:特に月経前や妊娠中、更年期にはむくみやすい。 (強調は引用者)


 より詳しくむくみに関連する病気を一覧にしたものについては、同じくgooヘルスケアから、

むくんでいる - 病気検索 はれ、むくみ
http://health.goo.ne.jp/medical/chart/022.html (簡単な一覧表あり)


 今回のバタ臭い漢方薬が対処しようとする足のむくみは、軽度の静脈還流障害(下肢の静脈の血流が滞ることによって引き起こされる疾患)に起因するものらしいので、静脈性の浮腫の一種にあたるのだろう(なお、浮腫については、コルチゾール過剰原因説を前提とすれば内分泌性浮腫があると思うが、静脈性のものとは別経路ということになろう。その過去記事は 「コルチゾール過剰症」とステロイド剤の副作用 (1) 2012/8/10)。エスエス製薬のサイトから、


静脈還流障害のメカニズム(静脈と足のむくみの関係)
http://www.ssp.co.jp/antistax/cvi/mechanism.html

 立ったままや座ったままの姿勢が長く続くと、足の筋ポンプは機能が低下し、そのために血液が心臓に向かって流れる血流は停滞します。また、血液自体の重量が静脈内にかかるため、静脈圧(静脈内の圧力)が上昇し、静脈が拡張した状態となり、静脈内の血液は下肢に溜まりやすくなります。

 下肢で静脈還流が滞ると、下肢静脈内の圧力が上昇するため、血管内から血管外へ血液の血漿成分(水分)が浸み出て、細胞外に水分が貯留します。これが、下肢にむくみが起こる原因となります。

 むくみが生ずると、末梢の静脈に炎症が引き起こしやすくなり、それが慢性化すると静脈の弁機能の低下も加わり、病態がさらに進行する原因となります。症状が重症化するほど完治が難しいため、初期での治療が重要です。




 このバタ臭い漢方薬の薬理作用については、冒頭引用の日経ヘルスの記事に戻ると、

 有効成分の「赤ブドウ葉乾燥エキス混合物」は、赤ブドウ葉を水抽出した複数のポリフェノール類などの混合物で、[エスエス製薬]研究開発本部の澤村淳グループマネージャーは、「足のむくみの原因となる、血管からの水漏れを防ぐ作用がある」と説明する。

 [中略]

 澤村グループマネージャーは「これまでの研究で、赤ブドウ葉乾燥エキス混合物を服用することで血管内皮細胞の炎症が抑えられ、血管内皮細胞間のすきまが閉じることがわかっている」と話す。また、血液凝固抑制作用や毛細血管の血流改善作用、むくみの抑制作用などが動物やヒトを対象とした試験で確認されているという。


 さて、タイトルで提起した疑問に戻ろう。足のむくみ市場が有望かどうかを分析するには、いろいろな角度から考えることができるだろう。このブログ的には、やはり3.11後の状況において足のむくみを引き起こす要因が悪化傾向にあるかどうかを眺めてみるべきであろう。

 結論を先に書けば、上記に引用した軽度の静脈還流障害のメカニズムに沿ってみると、3.11後においては次の要因が悪化している可能性が高いだろう。

(1) 足の筋力低下
(2) 末梢血の滞留
(3) 末梢の血管での炎症


 (1)についてみれば、足の筋肉は「第2の心臓」とも呼ばれているらしい。バンダジェフスキー説を信じるならば放射性セシウムは「第1の心臓」に悪いわけで、心筋と骨格筋という違いはあるもののたいした相違ではないので、当然「第2の心臓」にもいいわけがないだろう。また、足の筋力低下は、●の影響下にある場合には、放射性セシウムが直接関与しない経路でも起こり得るだろう(詳しくは過去記事 「コルチゾール過剰症候群」 (9) 筋力低下 2013/6/1)。


 次に(2)と(3)については、●の影響が様々な血管病変を引き起こす点を思い出す必要があるだろう(過去記事は、動脈硬化に関しタバコ、アルコールでこれらが起こるなら・・・  2013/5/7、末梢動脈疾患に関し〔メモ〕 「見逃し高血圧」とは?  2013/2/13、大動脈解離に関しNHK番組「ためしてガッテン」 (5) 大動脈解離・腹部大動脈瘤  2013/3/6)。いずれにせよ、血管病変の始まりは、血管内にあった放射性核種が崩壊したことにより、血管内皮細胞が直接あるいは間接的に損傷する点にあるのだろう。
 
 毛細血管部分で核種の崩壊があれば、血管が詰まってしまい微小部位での循環不全が発生することもあるだろう。幾つかの微小部位が集まれば血流が滞ることとなり、ひいては(2)の末梢血の滞留に繋がっていく可能性があるだろう。また、核種崩壊は傷害により炎症を引き起こす可能性もあるだろうから、(3)にも繋がっていく可能性があるだろう。●の影響は免疫力の低下も招くので、炎症も容易に悪化しやすい傾向にあると思われる。


 最後に、第1の心臓と第2の心臓との相違点の話に戻ると、第2の心臓は骨格筋なので随意筋であり、自由に動かせる点が特徴だろう。従って、このような運動にはある程度意味があるだろう。

仕事の合間に簡単ストレッチ6 脚のむくみ
(2013年08月13日)
http://health.goo.ne.jp/column/fitness/f001/0106.html


 以上のように眺めると、足のむくみ市場は3.11後においてはなかなか有望そうだと思われるが、どうだろうか。いずれにせよ、この薬が効くかどうかは全く知見がないのだが・・・(仮に効くとしても、摂取するなら食べて応援しないが前提となるだろう)

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とある病気(大腿骨頭壊死)の認識向上ステマが始まったのか?

2013年08月29日 |  今日のメモ

〔更新履歴:9/1追記〕


 短くいこう。このブログではコルチゾール過剰原因説というのを展開しているわけだけども(関連の過去記事はココ)、妄想に近いよなと反省することも多いのだが、そうでもないようだ。


 コルチゾール過剰原因説というのは、簡単に言えば、

●の影響 →酸化ストレスの亢進 →コルチゾールの過剰分泌 →交感神経の緊張

という流れで心身に異常が発生するという話である。

 この流れは、実は心理的社会的なストレス(いわゆる精神的なストレス)の場合にも類似の状況となるのだが、違いは、異常の出方にあると考えられる。●の影響の場合に特徴的なのは、
  ・骨がとけること (骨粗しょう症。骨軟化症もあるのかも)、
  ・骨の血の巡りがわるくなること (骨頭無菌性壊死。これについては過去記事ココ
だろうと思われる。


・9/1追記:
 ●の影響と心理的社会的なストレスの影響とで異常の出方に違いが出るのは、後者は断続的なものであるのに対し、前者は連続的なものであるためと推測される。分かりやすく言えば、後者は、就寝中や笑っている間などには影響がほとんどなくなるだろうが、前者は、転地(保養)とデトックス(有効な方法は未だ見つかっていないが・・・)をしない限り、影響の程度は一日中ほぼ変化がないと言えるだろう。


 骨がとけることが進行した場合は骨折として問題化するだろうが、これは多くの人にとって馴染み深いものだろうだろう。他方、骨頭無菌性壊死は、主に大腿骨頭壊死が多いようだが、どちらも聞いたことがない人が多いのではないだろうか。

 このため、仮にコルチゾール過剰原因説が正しいとすれば、●の影響によりいずれ発症が増加してくるだろうから、骨頭無菌性壊死あるいは大腿骨頭壊死を人々にとって馴染み深い病気とするために、いずれ大手メディアにおいてステマ(ステルス・マーケッティング、隠れ宣伝)が行われるのだろうとみていたのだが・・・


 ついにそれが始まったとみられる。ツイートから、 

@sean893 8月24日
変な記事。→大腿骨頭壊死 毎日ビール大瓶16年継続で発症リスク4.4倍に http://www.news-postseven.com/archives/20130823_206357.html… @onodekita


 上記で引用の記事では、馴染みのない病気(大腿骨頭壊死)と馴染み深い飲料(ビール)との関係性を強調する内容になっているようだ。馴染みのない病気を知ってもらうことが目的だろうから、ツイート主が何となく違和感を感じたのも当然ではないだろうか。

 その内容をみておくと、ニュース・ポストセブンから、

大腿骨頭壊死 毎日ビール大瓶16年継続で発症リスク4.4倍に
2013.08.23 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20130823_206357.html

 大腿骨は身体でいちばん長い骨だ。股関節から膝まで伸びており、股関節に繋がる“くの字”形の付け根部分が、胴体と脚との継ぎ目として身体を支えている。大腿骨頭壊死(だいたいこつとうえし)は、くの字になった大腿骨頸部の動脈の血管が詰まり、その先に血液が流れなくなって骨細胞が壊死する。壊死した部分と生きている骨の境目で骨折が起こり、骨がつぶれて激痛を生じる。

・・・日産厚生会玉川病院股関節センター長の松原正明医師に話を聞いた。

「発症の危険因子としては、ステロイド性、アルコール性、原因不明の特発性に分類されますが、発症のメカニズムは不明です。男性はアルコール性が多く、ビール大瓶1本を毎日16年間も飲み続けると、休肝日を設けている人に比べて発症リスクが4.4倍も高くなります」


 今後はこのようなステマが続くような気がするが、さてどうなるだろうか。

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〔メモ〕「低線量放射線の生体への影響と食の重要性」へのコメント

2013年08月10日 |  今日のメモ

 今週は残念ながら週一更新へダウンしたところ、バテバテのリハビリのため手抜きで、ちょっと気になるツイートをみかけたのでメモしておこう。

 その内容は、宇野加津子氏(生物学者。ルイ・パストゥール医学研究センター所属)による「低線量放射線の生体への影響と食の重要性~"低線量放射線と対峙して生きる"を支える~」という文章に関するものである。全文5頁はツイートに添付されたフォトで確認できるのだが、それによれば

   「Schneller No.84, 2012. Autumn」の14-18頁

の部分らしいので、多分そのような名前の雑誌の2012年の秋号に掲載された文章なのだろう(初めて聞くけど・・・)。

 宇野氏の同文章は、全体としてみれば支持できないのだが(いわゆる御用系の主張であるため)、嘘と真実とが混じっているという感じがするのが興味を引いた点である。


 そのツイートは6つあって、以下のとおり。 
 
@horiuchiyo 7月28日
低線量放射線の生体への影響と食の重要性~"低線量放射線と対峙して生きる"を支える~ 宇野加津子 "低線量放射線リスクについては、大きく2つに別れます。医者はこの程度は大丈夫と言い、物理学者や分子生物学者の一部は危ないというのです。” https://twitter.com/horiuchiyo/status/361624136671444992/photo/1 [14頁]

@horiuchiyo
宇野加津子 "低線量放射線の影響の学問的研究は、広島・長崎の原爆被災者の研究結果から明らかにされています。100ミリシーベルト(mSv)以下の低線量の明確な影響は検出されていません。" …意図があるからです。
https://twitter.com/horiuchiyo/status/361624522736140288/photo/1 [15頁]

@horiuchiyo
宇野加津子 "研究者たちが「一つでもウィルスがいれば(ウィルスが含まれる血液が一滴でも付着すれば)感染のリスクがある」と言って、感染者(およびその確率の高い血友病者)の社会生活を困難に追い込んだのと同様の過ちを犯すものであると思いました。" …代弁不要。追い込まれたとの自覚はない。

@horiuchiyo
宇野加津子 "エイズでの経験から、今回の低線量放射線の影響についてリスクを過小に言うのも過剰に言うのも私は無責任だと思います。科学的なリスク評価に基づいて伝えることこそ、科学者の役割であると今回更に確信しました。” 勘違いされております https://twitter.com/horiuchiyo/status/361625030930620416/photo/1 [16頁]

@horiuchiyo
宇野加津子 "慢性的なストレスが続くと免疫機能の低下をもたらし、感染症にもかかりやすくなるし、がんの発症リスクも高くなるのです。" "サプリメントではなく、「放射能測定で特に問題なしとされた福島県産の旬のものを積極的に食べよう」" https://twitter.com/horiuchiyo/status/361625314213908480/photo/1 [17頁]

@horiuchiyo 7月28日
宇野加津子 "私自身は、低線量放射線の影響として活性酸素の害となるがんリスク以上に、炎症による心疾患リスク上昇の可能性を心配しています。広島・長崎の結果でも、最近では炎症による心疾患のリスクは報告されています。" 退場、引退がよろしい。 https://twitter.com/horiuchiyo/status/361625581093265408/photo/1 [18頁]
(強調は引用者で、ツイート主のコメントとみられる部分。なお、ツイート主は血友病を患っているらしい)


 とりあえず全文を読んだ限りでは、個人的に真実と評価できる部分で、このブログ的に関心がある点は、以下の3点であろう(番号は便宜上付与)。

(1) 
 放射線 →H2O →ヒドロキシルラジカル ・OH、スーパーオキシドアニオンラジカル O2・- 活性酸素ということになます。しかし、この活性酸素の影響というのは多様です。活性酸素は、身体の「さび」の原因として一番の悪者にされています(図1)。動脈硬化、心筋梗塞、アルツハイマー、がん、糖尿病、胃潰瘍、白内障など、老化に伴い増えてくる多くの病気と活性酸素が関わっていることが明らかにされています。 (前掲資料15頁)

(2)
・・・私[宇野氏]の研究はヒトの免疫機能の測定ですが、自然免疫機構(非特的免疫機構)、あるいは初期免疫と言われている部分は、常に私たちの身体を色々な感染や、発がんから守っているシステムです。意外にも、加齢の影響よりもストレスなどの影響を受けやすいのです。慢性的なストレスが続くと、免疫機能の低下をもたらし、感染症にもかかりやすくなるし、がんの発症リスクも高くなるのです。 (前掲資料16-17頁。)

(3)
 結論として月並みですが、生き甲斐を持ってストレスをためないように生活し、抗酸化作用の高い食生活を提案します。私自身[宇野氏]は、低線量放射線の影響として活性酸素の害となるがんリスク以上に、炎症による心疾患リスク上昇の可能性を少し心配しています。広島・長崎の結果でも、最近では炎症による心疾患のリスクが報告されています 5)。 (前掲資料18頁。上記引用の最後のツイートでは何故か非難されているけど・・・)


 また、個人的にいかがなものかと評価する部分で、このブログ的に関心がある点は、以下の2点である(番号は便宜上付与)。

(4)
・・・低線量放射線の影響の学問的研究は、広島・長崎の原爆被災者の研究結果から明らかにされています。100ミリシーベルト(mSv)以下の低線量の明確な影響は検出されていません。これは、「ない」と言い切れるわけではありませんが、分からないほどに小さいとはいえるでしょう(分からないと言ってしまうと、誤解を招くと考えます)。 (前掲資料15頁)

(5)
 そこで、低線量放射線の影響を考えるための分かりやすいスライドの作成に取り組みました。この資料作成の過程で、私[宇野氏]の周辺(生物系、特に医療関係者が多い)の研究者は、「放射線障害よりも(原発の中は別として)、タバコの害の方がずっと大きいよ。がんの放射線治療では10グレイぐらい(γ線ならば10 Svに対応)照射することもあるし」と言いました。
 そこで、放射線のリスク評価を表現するのに、タバコのリスクと対比することにしました 1)。実際、がんのリスクとなれば、タバコは30%程度、放射線と紫外線で2%程度の寄与率と言われています。放射線の害の6~7割は生体を構成する水分子に放射線が当たってできる活性酸素によるものですから、活性酸素を指標としてタバコの害と比較できると考えました。 (前掲資料15頁)


 それぞれの評価の理由を簡単に述べておこう。(1)については、以前から多くの記事で、

●の影響 →酸化ストレス(活性酸素)の亢進 → 交感神経の緊張

が問題だと指摘してきたところである。関連の過去記事は、例えば、

電離の直接障害と酸化ストレス障害  2012/5/9
酸化ストレス(活性酸素)による生体の障害  2012/5/11
交感神経の優位と粘膜・組織破壊 (1)  2012/5/13

タバコ、アルコールでこれらが起こるなら・・・  2013/5/7  [動脈硬化関連]
交感神経の緊張と発がん  2012/5/26
糖尿病と酸化ストレス  2012/5/18

「コルチゾール過剰症候群」 (8-1) 消化性潰瘍  2013/4/18


 (2)については、「慢性的なストレスが続くと、免疫機能の低下をもたらし」の部分がポイントで、「慢性的なストレス」というのは、慢性的な●の影響による連続的な酸化ストレスのことだろうと解される。この点についての関連の過去記事は、次のとおり。

「コルチゾール過剰症候群」 (7-1) 易感染性   2012/08/22
連続性のある慢性型ストレスの影響  2013/2/20


 (3)については、がんのリスクより心疾患リスクの方が大きいと暗に指摘していと解釈できるので、少しは評価できるだろう(心疾患以外もあるけど・・・)。ただ、高汚染地からは少なくとも子どもたちは避難させる必要があると考えるので、「生き甲斐を持ってストレスをためないように生活し、抗酸化作用の高い食生活を提案」というのは、全ての人々にではなく、四国・九州や北海道などに住んでいる人々に言えることだと理解しているけど・・・


 いかがなものかと評価した方に行くと、(4)については、「広島・長崎の原爆被災者の研究結果」だけをみればこう言えるのかもしれないが、他の研究報告、例えば、アリス・スチュワート氏の報告をみれば明らかにおかしいことがわかるだろう。なお、アリス・スチュワート氏についての過去記事は、〔メモ〕昔は妊婦へのX線照射をよく使っていたらしいが・・・  2012/03/24「『ない』と言い切れるわけではありませんが」と書いて保険をかけているところわみると、当然他の研究報告も知っているのだろう。

The daily olive news@olivenews 7月24日
妊娠している女性にレントゲン撮影をしない理由は、1958年に英国のアリス・スチュワートさんが出した論文で、「妊娠中の母親がレントゲン撮影を受けた枚数に応じて、わずか数百μSvでも、生まれた子のがんや白血病罹患率が上昇する」ことが疫学的に証明されたからです。


 (5)については、タバコの害を語っているけど、タバコの発がんリスクがこれほど高くなるのは、タバコ容器説以外では上手く説明できない気がしている。なお、タバコ容器説(隠れ蓑容器説)についての過去記事は、〔推測〕 タバコ、アルコールは隠れ蓑だったのか? (3/5)  2013/5/19


 リハビリのつもりだったけど、こうしてみると本ブログも少し記事がたまったかなという雰囲気が漂い、よけいサボりそうな気になったのは良かったのか、悪かったのか・・・

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寒暖差アレルギー(季節病)は隠れ蓑に使われているのか?

2013年04月29日 |  今日のメモ

 最近よく忘れてしまうので、先日みかけた「寒暖差アレルギー」に関する話をメモしておこう。ツイッターから、

@chababaca
@onodekita 突然ですみません。先生は医師をやってて寒暖差アレルギーと言うものを過去数年でも聞いた事がありますか?生命を維持する為の体温調節でアレルギーの名前が付く事なんて正直信じにくいですが、免疫力や細胞が傷ついて、自動で体温調節が効かなくなったと言う事なんでしょうか?
2013年4月22日

‏@doriosan1 4月22日
@chababaca 横失礼します。私はかなり前から、例えば夏に冷房の利いた部屋→暑い外へ、もしくはその逆でも、くしゃみを連発します。前から。

Rima ‏@RimaR4 4月22日
@onodekita @chababaca 横からすみません。寒暖差アレルギーとは寒冷蕁麻疹のようなものと思っていたのですが。寒暖差に体がついていけず、目が痒いなど何かしらの反応が出る。そう納得していたのですが、それ自体が常識ではない、ということでしょうか?


 話がかみあわず少し議論が混乱しているようだが、用語「寒暖差アレルギー」の理解が各自の思い込みによっており、統一されていないからではなかろうか。


 先ずは、寒暖差アレルギーという用語の意義についてみておこう。分かり易い解説でいくと、現代ビジネスの記事から(サイト「からだスタイル」に掲載。2012年11月頃の記事か?)、

花粉症でも鼻炎でもないのに、咳やくしゃみ、鼻水の症状が出たら要注意!この季節を悩ます「寒暖差アレルギー」のメカニズム
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/26421

寒暖差アレルギーのメカニズム

 まず、寒暖差の原因は、「この時期としては珍しい、夏の高気圧が日本列島に入り込んできている」ことだと気象予報士から指摘されています。

 この大きな温度差の刺激が、鼻の粘膜の血管を広げ、粘膜がむくむことにより、鼻づまりなどのアレルギー症状につながっているというのです。

 寒暖差による体調不良はそれだけではありません。

 食欲不振・睡眠トラブル・疲れやすい・イライラするなど、自立神経に影響を及ぼしていたのです。

 自律神経は、寒い時は血管を縮め体温を逃がさないようにし、逆に暑いときは、血管を広げ温度差に体を適応させる役割を果たしているのです。

 しかし、その自律神経がスムーズに適応できる範囲は、寒暖差が約7度と言われています。・・・

  [中略]

「実は寒暖差アレルギーというのは、医学的には『血管運動性鼻炎』と呼んでいて、アレルゲンを見いだせないものを指すのです。」


 寒暖差アレルギーとは、ある種の形態の血管運動性鼻炎の俗称ことらしく、通常の意味でのアレルギー症状に似た症状が現れることから、その俗称に「アレルギー」との文言が含まれているようだ。

 もっとそれらしい詳しい解説をみると、血管運動性鼻炎の原因は、正確には不明ということらしい。サイト「コトバンク」から、

鼻過敏症(アレルギー性鼻炎/血管運動性鼻炎)
http://kotobank.jp/word/%E9%BC%BB%E9%81%8E%E6%95%8F%E7%97%87%EF%BC%88%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E6%80%A7%E9%BC%BB%E7%82%8E%EF%BC%8F%E8%A1%80%E7%AE%A1%E9%81%8B%E5%8B%95%E6%80%A7%E9%BC%BB%E7%82%8E%EF%BC%89

[どんな病気か]
  [中略]

■血管運動性鼻炎(けっかんうんどうせいびえん)(血管運動神経性鼻炎(けっかんうんどうしんけいせいびえん))
 アレルギー反応の関与が証明できず、病気の原因がはっきりしないものの、鼻粘膜の自律神経の異常によって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった、アレルギー性鼻炎と同じ症状を示す病気です。

[原因]
 2つの鼻過敏症では、その原因もそれぞれ異なります。
  [中略]

 血管運動性鼻炎の原因 はっきりした原因は不明です。しかし、外気の急激な温度変化(暖かい部屋から出て、外の冷たい空気に触れるなど)、たばこの煙や化粧品の吸入、飲酒、精神的ストレス、妊娠(にんしん)などが刺激となり、鼻の自律神経のはたらきが異常になっておこると考えられています。 (強調は引用者)


 このような理解に基づき冒頭のツイートをみてみると、2番目のツイートが正しいそうということになるのだろう。1番目のツイートは、甲状腺異常による体温調節の不調か何かと混同しているような気がするし、3番目のツイートで言及された「寒冷蕁麻疹」はまた別の何かということだろう。


 こうしたツイートや記事が出てきたということは、現状としては多分

●の影響 →原因不明の鼻炎の増加 →発病時期によっては寒暖差アレルギー又はその疑いに診断(原因不明を解消)

という流れがみられるのではないかと推測される。鼻炎が増加しいてるのは、●の影響による粘膜の損傷がからんでいることが多いのではないだろうか(過去の関連記事はココ)。


 これに類似した流れは鼻炎以外にもあるはずで、直に思いつくのは、うつ病についてである。●の影響でうつ病が増加するとされているし、また、以前の記事で紹介したように「冬季うつ病」というのがあるココ。その流れは、次のような感じだろう。

●の影響 →理由のはっきりしないのうつ病の増加 →発病時期によっては冬季うつ病又はその疑いに診断


 今の時期であれば、冬季うつ病は終わり、そろそろ「5月病」とされるのかもしれない。


 寒暖差アレルギーや冬季うつ病は、いわゆる「季節病」の一種とされている。季節病の解説については、サイト「ピンピンコロリ100歳まで!歩いて元気になりたい」から、

季節病にご用心
http://www.geocities.jp/pinpinkorori100/11sinsatu/kisetu.html

 季節病とは、季節の変化に対応しきれなくなった身体に特定の症状が現れますが、その発生や死亡に季節的な変化がある病気と言ってよいでしょう。
 それでは、なぜ季節が変わると特定の病気が発生しやすくなるのでしょうか。その発生の仕方は3点に分類できます。

(1)、季節的に変化する気象現象が発病や病状悪化の直接の原因となるもの。このカテゴリーの病気には心臓疾患、脳出血、脳梗塞が入ります。
(2)、季節的変化にさらされた身体が変調をきたし、発病や病状悪化の素地となるもの。喘息、インフルエンザなどの各種感染症が含まれます。
(3)、病気の原因となる物質や病原体、媒介する昆虫などが季節的変化の影響を受けるもの。花粉症やマラリヤ、日本脳炎などが代表的なものです。


 上記の分類でいえば、寒暖差アレルギーや冬季うつ病は(2)のタイプに分類されるのであろう。


 最後に、そういえば以前の記事で触れたものに「節電反動冷え」というのがあったのを思い出したけど(ココ)、これも一種の季節病で、かつ、隠れ蓑の可能性があると整理できるのかもしれない。

コメント

〔メモ〕 症状を侮るな

2013年04月21日 |  今日のメモ

と指摘した部分は支持できるけど、その原因分析がいかかんともし難い感じがする。

 昨日上げようと思ったが続き記事が出るかと思いサボってしまったものをあげておこう。朝日系の週刊誌「AERA(アエラ)」は、何か変な方向に舵を切ったのだろうか。

 先ず、冒頭タイトルとは無関係の昨日の記事。サイト「dot.」から、

お一人様で脳卒中…スマホ使えなかったらどうする?
(更新 2013/4/20 16:00)  AERA 2013年4月22日号
http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2013041900017.html

 一人で自由な生活を楽しむ「おひとりさま」。健康なら問題はないが、つらいのは病気になったとき。特に心配なのが「脳卒中」だ。「一人であること」の深き悩みを減らす手立てとは。・・・


 こういう記事がでるということは、やはり足元で似たような事例が増えているのではないかという印象を受ける。

 また、「お1人様」と聞けば、高齢者、65歳以降のような気が個人的にはしていたけど、記事では、千葉在住の40代男性の事例がとりあげられている(2年前の発作とあるので、多分3.11後のことではないだろうか。チェルノブイリでも増えたとされていたよな、脳卒中は)。


 この記事だけなら何ら不審でもないのだが、問題視したいのは、紙媒体では次のようなタイトルでの記事が掲載されていたらしい点である(個人的には未確認)。

AERA(アエラ) 4/15号 健康
ストレスの正体 片頭痛、腰痛、不眠、頻尿、喘息、胃炎、月経不順…ストレスが原因の症状を侮るな (強調は引用者)


 ウェッブ上では次の記事に再編集されたようだ(番号は便宜付けたもの)。

1.ストレス→肩こりのメカニズム 医師が解説
 (更新 2013/4/15 22:00)  AERA 2013年4月15日号
 http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2013041500034.html

2.まつ毛、陰毛ごっそり抜け…昇進のストレスでうつに
 (更新 2013/4/16 16:00)  AERA 2013年4月15日号
 http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2013041500039.html

3.結婚と失業ほぼ同じ? ライフイベントのストレス評価点
 (更新 2013/4/17 16:00) AERA 2013年4月15日号
 http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2013041700003.html

4.コレステロール、ストレスには有効 心に効く栄養素
 (更新 2013/4/18 16:00)  AERA 2013年4月15日号
 http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2013041800024.html

5.一人酒、寝だめはNG? 本当はダメなストレス解消法
 (更新 2013/4/19 16:00)  AERA 2013年4月15日号
 http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2013041800054.html


 各記事の気になるところをみていくと、記事1(「ストレス→肩こりのメカニズム 医師が解説」)からは、

 そもそも、ストレスを受けると体に変化が起きるのはなぜか。

 パブリックヘルスリサーチセンターストレス科学研究所副所長で、日本大学医学部附属板橋病院心療内科の村上正人部長はこう説明する。人間の体は、身体の働きを調整する「自律神経系」、ホルモン分泌を調整する「内分泌系」、ウイルスなどの外敵から身を守る「免疫系」の三つの働きがバランスを保ち健康を維持している。外から働く力(ストレッサー)などによってそのバランスが乱れると、全体のシステムにも影響が生じ、体の機能に変調をきたすという。

 意外なのは、体内の病気ばかりでなく、腰痛や肩こりなどの「痛み」に精神的なストレスがかかわっていることだ。

 ストレスを感じると自律神経の中の交感神経が優位になり、その緊張状態が血管を縮こまらせ、筋肉を硬くさせ、こりにつながる。

 前半は、いわゆるホメオスタシス(生体の恒常性)の話なので支持できる。前にも指摘したような気がするけど、被ばくの健康リスクを評価する多数派のモデル(ICRP(国際放射線防護委員会)モデル)だと、人体を直径30センチメートルの肉塊とみたてて影響を評価するようだが、その際ホメオスタシス自体を評価の対象として考慮していないようだ。これでは正しいリスク評価は難しいであろう。

 引用の後半は、「ストレス」を何故か精神的ストレスに限定する方向に誘導しているが、何の根拠があるのだろうか。引用した部分の続きの部分で、大平哲也 氏(医師、福島県立医科大学教授)の談話が何故か出てくるのだか、大平氏や彼の患者たちが住んでいる環境を考えれば、物理的なストレス(●の影響による酸化ストレス)も考える必要があるだろう。


 記事2(「まつ毛、陰毛ごっそり抜け…昇進のストレスでうつに」)では、東北の30代女性の例を紹介している。疲労感、不眠、易感染性(風邪)、頭痛、睫毛・陰毛抜け、胃痛、子宮の腫れ、うつ病を患った人らしい。

「昇進や、慣れないパソコン操作は大きなストレスになります。ストレスの影響は自律神経があるところには全部出て、めまいや胃の痛み、胸痛や婦人科系など多様な症状が現れます」

 福島県立医科大学教授の大平哲也医師(心療内科)は、この女性の不調の原因はストレスだと指摘する。

「ストレスには段階があって、体がSOSを出す警告期にサインを無視していると、心や体が反発する抵抗期、疲れ言ってうつ病など精神的な症状も出てくる疲憊期(ひはいき)と進行していきます」

 この事例は、記事を読む限り、心理的社会的なストレスの可能性が高いように感じられるが、別の要因のストレスでも類似の症状が現れることになるだろう(まつ毛関連でいえば、眉毛関係の過去記事はココ)。

 また、引用の談話ではストレスの段階説が解説されているが、抵抗期にはコルチゾールの過剰状態が対応すると個人的に考えている。ただ、この期間(多分「タダチニ期間」と重なるもの)は長続きはせず、そのうち期間満了ということになるだろう(満了後の疲はい期になるとどうなるのかは、長くなりそうなので、また別の機会に。なお、ストレスの段階説に関連する過去記事はココ)。


 記事3(「結婚と失業ほぼ同じ? ライフイベントのストレス評価点」)では、ストレス度を評価する点数制の例が紹介されている。

 以下が、ライフイベントとストレスの強さを示した表から、一部を抜粋したもの。1年のストレスの強さが合計300点以上だと80%、150~299点は 50%、150点未満は30%の人が翌年に心身の不調に陥るといわれる。これを参考にストレス度をチェックしてみてはいかがだろうか。・・・

 東北・関東地域なら被ばく自体が無視できない物理的ストレッサーであり、これを点数化しない理由はないと思われる。これを点数化する部分が追加されていたならば、かなり素晴らしい記事になったであろう。


 記事4(「コレステロール、ストレスには有効 心に効く栄養素」)では、笑いの前後での体内のコルチゾール濃度の変化について紹介している。

 一般的に有効なストレス対処法は何か。たとえば昔から、ストレスに効くことで有名な「笑い」。大阪府立健康科学センター(現大阪がん循環器病予防センター)では、「健康落語道場」を定期的に開催、観客のストレスホルモン(コルチゾール)を測定、落語では7割、笑いヨガでは9割の人のストレスホルモンの値が下がっていたという。

「笑うときの腹式呼吸は、運動効果とリラクゼーション効果がある。声を出すだけの『ニセ笑い』でもストレスには有効。何より笑うことで脳内がリセットされ、考え込んで悪化していくストレスの悪循環を断ち切ることができる」(福島県立医科大学教授の大平哲也医師)

 笑いは確かに精神的ストレスには有効だろうが(少なくとも笑っている最中はほかの事は忘れているため)、被ばくは物理的ストレッサーであり笑っていても継続しているので、これ由来のコルチゾールの過剰部分があるとすれば、笑いがその部分に変化を与えるものではないだろう。


 記事5(「一人酒、寝だめはNG? 本当はダメなストレス解消法」)からは、
 
 「ストレス」という言葉が一般的になってきてから、その解消法も数多く登場してきた。しかし、これまでストレスに効くとされてきた習慣のなかにも怪しいものがけっこうある。そのひとつが、ストレス解消の定番「飲酒」だ。誰かと一緒に飲めば気分転換にもなるが、一人酒はNG。考え込んでストレスの悪循環に陥るという。・・・

 チェルノブイリでも飲酒が問題となったようだが、その理由はよくわからない。不眠の際に睡眠薬代わりでアルコールを飲むという習慣がこじれてしまったのか、あるいは●の影響が出た身体にはアルコールの血管拡張作用が心地よく感じられるとかが関与しているのかもしれない。いずれにしろ飲酒するのであれば、依存症になり易いらしいと認識した上で、量の管理が重要であろう。

 また、3.11後においてストレス解消法を論じるのであれば、転地療養(外部被ばく、呼気被ばくの低減)、マスクの着用(呼気被ばくの低減)、食べて応援の中止(内部被ばくの低減)などの物理的ストレスの対策についても紹介していれば、素晴らしい記事になったことだろう。


 最後に、上記記事とは関係ないのだが、大平氏が何らかの関与を持つであろう、福島の心療内科のある病院の経営状況は、最近よいのだろうと推測される。サイト「机の上の空 大沼安史の個人新聞」の記事から(長いタイトルだが)、

〔フクシマ・ダイアリー〕 柳原弁護士 文科省前で ある母親からのメール、読み上げる /娘さんのテニス部の友だち5、6人、すべてA2判定。でも2次検査(再検査)は必要なし。と。/ 娘が言います、「病院が大丈夫といっているんだから、大丈夫なんだよ。どうせ死ぬんだし……」/ 郡山市の男の子、ひどい疲労感 心療内科、予約殺到で診察断られる (強調は引用者)
2013-02-21
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2013/02/post-f437.html


 どうも症状を侮っているように感じられるのだが、何故だろうか。

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〔メモ〕 慢性疲労症候群(CFS)は最近増えているのか?

2013年04月16日 |  今日のメモ

 週3~4程度の更新を目指して、今回はライトな更新にて。

 昨日、東京新聞のサイトで何故かアクセス・ランキング上位にきていてみかけた先週日付の記事をメモしておこう。

原因不明の発熱、脱力感が続く 働き盛りに多発 慢性疲労症候群
2013年4月9日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2013040902000138.html

 ある日突然、全身の倦怠(けんたい)感に襲われ、疲労や微熱が続く「慢性疲労症候群」(CFS)。働き盛りの二十代~四十代で発症する例が多いが、詳しい原因は不明で根本的な治療法もない。症状はうつ病と似ていて診断は難しく、病気を知らなかったり、認めなかったりする医師もいて、精神科や内科をたらい回しになる患者もいる。 (細川暁子)

 
 記事は長いので上記URLでみてほしいけど、症状関連の記述をみておくと(記事で紹介された女性は3.11前の事例)、

 東京都内の女性(40)の体に異変が起きたのは二〇〇九年三月。三九度の熱が出て、解熱剤を飲んだが一週間以上も微熱が続いた。頭がボーッとして会話の内容が理解できなかったり、少し動くだけで息切れしたりするように。全身の筋力が低下して、次第に鍋がつかめないほどになった。治療を受けたが、症状は軽減せず、半年後にCFSと診断された。・・・

 CFSは激しいだるさや脱力感、微熱が続き、筋肉や関節が痛むのが特徴だ。それが半年以上続き、日常生活に支障が生じていることなどが診断基準で、リンパ節の腫れを根拠にする医師もいる。だが一般的な検査では異常は見つからず、詐病を疑われる場合もある。・・・

 多くの患者は身体的な症状だけでなく、不眠や思考力、集中力の低下などの症状も訴える。東京・池袋の「池袋内科」の井上幹紀親(みきちか)さんは「うつ病との区別が難しく、病院を渡り歩く患者も多い」と話す。。症状としては、内科と精神科にまたがっているため、双方の協力が重要という。


 また、上記記事では、慢性疲労症候群とウイルス感染や活性酸素との関連性が指摘されている。

 発症のメカニズムは解明されていないが、患者の血液を調べると、何らかのウイルスが見つかるケースがあり、倉恒[弘彦(関西福祉科学大教授)]さんは免疫との関連性を指摘している。

 患者は血液中の活性酸素が通常より高いことが特徴で、活性酸素を減らす薬を出すこともある。ただし、現状では、それぞれの症状を軽減する対症療法しかない。通常の日常生活に戻れる患者もいるが、十年以上も症状が軽減せず、苦しむ人もいる。


 ウイルス感染との関連性については、過去記事でも少し触れたところ(ココ)。活性酸素(酸化ストレス)について一言だけ言っておくと、●の影響がある場合でも血中の活性酸素量が多くなると推測される(関連の過去記事はココココ)。

 ついでに、慢性疲労症候群に関し、チェルノブイリ後の国内の状況については、噂話ベースだと、某掲示板の緊急自然災害板から、

611 名前:地震雷火事名無し(福岡県) 投稿日:2012/09/29(土) 01:52:33.73 ID:ulFwTjeP0
 ほ、だよね。同じこと思ってた
 アレルギーやアトピーや、原因不明の「慢性疲労症候群(筋痛症)」とか。怪しすぎ

612 名前:地震雷火事名無し(関東・甲信越) 投稿日:2012/09/29(土) 02:00:06.49 ID:lJiO9rgx0
 >>611
 慢性疲労症候群(CFS)が問題になりだしたのは1990年の前後から。チェルの3~
 4年後な訳だ。奇形の増加が医療関係者の間で話題にされるようになったのは、
 1990年代の半ばあたりから。確実に同じ道をたどるだろうな。


 こちらの一部は過去記事で既出だけど、同掲示板の放射能板から、

680 名前:名無しに影響はない(関東・甲信越) 投稿日:2012/11/05(月) 02:45:53.40 ID:nxq5/YtU
  チェルノの後、1989年前後で慢性疲労症候群に罹患したよ。快復に2年掛かった。
  原因不明で治療法なし。安静にしてるしかない。体はダルいし、物が覚えられ
  ない。頭の中に消しゴムがあるかのように言葉が消えていく。思考が停まる
  から本も読めない。学生の頃だったから何とかなったがね。

699 名前:名無しに影響はない(やわらか銀行) 投稿日:2012/11/05(月) 11:24:40.91 ID:whx1+ufO
 >>680
 自分は1991年にぶらぶら病みたいなのになった。
 微熱(37度4分位~38度くらい)が三年くらい続いたよ。常に風邪ひいてるような状態。
 当時は慢性疲労症候群について、また医学界でもメジャーではなかったみたいだね。
 普通の町医者にはまったく診断もできなかった。
 「疲労するほど何してるの?」とか「運動でもして気晴らししたら?」とか言われた。
 血液検査しても確実な異常がみつからなくて、大学病院行っても診断がつかなかった。
 家族は医者による「何々病」という診断がないから、怠け病としかみてくれなくて、
 毎日暴言吐かれて辛かった。働けないなら体売って稼げとかね。。
 三年目くらいから少しずつ熱がひいていき体力も回復し、友人達からの励ましや
 協力も得て働けるようにもなった。


[関連記事]
肥田舜太郎 氏(4)-生き延びた人  2012/4/1
肥田舜太郎 氏(5)-症例に関する様々な談話  2012/4/2
慢性疲労症候群 (CFS) 〔YNNチェルノブイリ報告から〕  2012/5/5

慢性疲労症候群と放射性降下物 (1)  2012/5/8
放射線療法の副作用との類似性 (2) 倦怠感  2012/6/7
「コルチゾール過剰症候群」とステロイド剤の副作用 (7-2)  2012/8/26  (既出)

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〔メモ〕 過去の経験に学ぶ

2013年03月23日 |  今日のメモ

[更新履歴:3/24追加]

 

 排気ガス、季節の変り目、汚染スギ花粉ときて体調が狂い更新をサボっていたところ、そろそろリハビリを。手抜きで短く。

・3/24追加:そういえば、3/10には「煙霧」もあったな。その後も強風の日が多かった。東京新聞と株式会社ART2のサイト「ベスト アンド ワースト」の記事から、

都心 最速ぽかぽか もやもや煙霧
2013年3月11日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013031102000135.html

・・・前線通過に伴い強風も吹き荒れ、舞い上がった土ぼこりで視界が悪くなる「煙霧」も発生。都心では一時的に二キロ先までしか見通せなくなった。・・・

【煙霧も放射能汚染!】首都圏襲撃の「煙霧」は4362ベクレルだった!
2013年3月22日 00:00 
http://www.best-worst.net/news_azrUmhARxW.html

 

 ●の影響が評価されている現状にかんがみると、過去の経験に学ぶ必要があるだろう。歴史は繰り返すのだから。

 公害発生時における政府の企業寄りのずさんな対応については、水俣病の教訓が、●の影響下での健康被害の状況は、チェルノブイリの経験が参考になると思われる。

 先ず、水俣病の教訓については、某掲示板でよくみかけたような気がする10項目のまとめを毎日新聞の記事から引用すると、

かつて水俣を、今福島を追う アイリーン・美緒子・スミスさんに聞く
2012年02月27日 東京夕刊
http://mainichi.jp/feature/news/20120227dde012040007000c4.html

■水俣と福島に共通する10の手口■

 1、誰も責任を取らない/縦割り組織を利用する
 2、被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む
 3、被害者同士を対立させる

 4、データを取らない/証拠を残さない
 5、ひたすら時間稼ぎをする
 6、被害を過小評価するような調査をする

 7、被害者を疲弊させ、あきらめさせる
 8、認定制度を作り、被害者数を絞り込む
 9、海外に情報を発信しない

10、御用学者を呼び、国際会議を開く

 いろいろ思い当たる出来事があるだろう。最近のものを一つ指摘しておくと(政府ではなく県のずさんな対応だが、上記4の関連)、毎日新聞の記事から、

第1原発事故:福島県が放射線データ消去 緊急測定半年後
2013年03月09日
http://mainichi.jp/select/news/20130309k0000m040147000c.html


 次にチェルノブイリの経験については、簡単なまとめで先程みかけたものを某掲示板の緊急自然災害板から、

541 名前:地震雷火事名無し(愛知県) 投稿日:2013/03/22(金) 18:24:42.96 ID:3REdCzBm0
  コピペ
  今の日本はちょうどチェルノの安全宣言したところに相当

  チェルノブイリ事故から2年後の1988年4月26日
  ソビエト保健省「汚染地帯の住民に対するチェルノブイリ原発事故の健康被害はありえない」 ←日本はまだこの段階
  ↓
  88年~、ウクライナ、ベラルーシ汚染地帯で病気が爆増 ←今年・来年の日本
  ↓
  ソ連政府、慌てて土壌汚染調査を行い、セシウム137の汚染マップをプラウダに公表
  ↓
  保健省の安全宣言からたった1年後、ソ連政府ナロジチ地区、ポレスコエ市の30万人住民の避難を決定(89年3月)
  ↓
  事故4年後、ソ連は病人の増大に対処できず、世界対してに医療支援を要請(キューバが2万人を受け入れ)
  ↓
  1991年、ソ連政府チェルノブイリ法を制定(0・5μ以上を移住義務地域、0・1μ~0・5μまでは移住権利地域)
  ↓
  1991年12月、ソ連崩壊 (強調は引用者)


 この元ネタは多分、京大原子力安全グループがまとめた新聞報道集だろう。京大のサイトからではリンクが切られているようで到達できないので、他力本願で、リンクをまとめた記事を「正しい情報を探すブログ」から、

京大原子力安全グループがまとめたチェルノブイリ事故直後の報道記事 !今の日本と似ている?
2013年01月25日
http://ameblo.jp/kennkou1/entry-11456712160.html
 

 水俣病の歴史を調べれば政府のずさんな対応が浮き彫りになるのだが、時間が経つと残念ながら、この点も風化してしまうのだろう。多分政府は、次の条約の採択で諸外国に対し胸を張るのだろう。サイト「恒久平和のために(WP版)」の記事から、

「水銀に関する水俣条約」合意 10月、熊本で採択
2013年1月29日
http://12a09.wordpress.com/2013/01/29/%E6%B0%B4%E9%8A%80%E6%9D%A1%E7%B4%84%E4%BA%A4%E6%B8%89%E3%80%80%E3%80%8C%E6%B0%B4%E4%BF%A3%E3%81%AE%E6%95%99%E8%A8%93%E3%82%92%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AB%E3%80%8D/


 水俣病では1959年に真の原因(有機水銀説)が暴かれていたようだけど(例えば、ウィキペディア日本語版から、水俣病 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%BF%A3%E7%97%85)、その規制が国際条約化されるのは50年後、あるいは次の世紀ということらしい。


 思うに生きている間に「チェルノブイリ・フクシマ条約」にお目にかかれれば、かなり凄いことなのだろう。

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〔メモ〕 2011.6月時点で専門医なら持ち得る「普通の認識」か?

2013年02月27日 |  今日のメモ

 手抜きで、短く。

 先日みかけた筆者不明の文章だけど、正しそうとの印象を受ける。サイト「これが現実」から、

Q. 低線量被曝の症状を詳しく知りたい
2011-07-31
http://genjitsu.jp/archives/725

A. 下記の記事のコメント欄に「専門医の手記」と書かれた情報がある。低線量被曝の専門医が書いたものを無断で転載した人がいるようだ。現在、福島や関東で報告されている被曝の初期症状についての原因や、今後の予想(一部)などが書かれている。

 とても重要な内容なので、長文だが全て抜粋した。一部誤字を訂正し、症状の記述は太字に、私が重要と思った部分には下線を引いた。なお、この内容は医師が情報交換をするための掲示板(?)に書かれているようで、情報源は不明である。・・・


 詳しい内容は長いので上記URLでみてほしいが、最近大阪市周辺で増えていると思われる点(鼻血、)や全国で増えていると思われる点(免疫の低下胃腸障害)との関連で引用しておくと、

 最初期のドライベントで、短寿命核種も放出があったのですから、それによって、鼻腔粘膜の細胞死数が増えて、炎症が起きることがあります。粘膜は、数日で 元に戻るのですが、日々放射性物質を吸収していれば、微粘膜に付着し続け、炎症が続き、特に副鼻腔に蓄積すると、排出が困難なため、副鼻腔炎を起こし、さらに細菌感染しやすくなります。上咽頭まで炎症が起きれば、がでます。鼻血は、初期で止まると思います。止まらなければ、空気中の粉塵に付着している放射性物質量が多いと推定されます。・・・

 内部被曝線量の高い方々では、免疫の低下は、既にあると考えてよいと思いますが、その症状の出方は、個人差が大きく、最初は、上気道感染腸管感染が主だと思います。なお、副鼻腔炎から中耳の炎症を起こすこともあります。 (その1部分。強調は引用者)


  放射性浮遊塵の呼吸での吸引で、鼻腔、上咽頭、気管にそれらが付着します。日々吸い込んでいると、それぞれの粘膜に損傷が起きるので、鼻血がでやすくなったり、鼻水が多くなったり、喉の圧迫感を感じたり、が続いたり、感染しやすくなったりします。・・・

 次に飲食物からの影響です。食料に含まれている放射性物質量が多い場合は、消化管粘膜に損傷を与えますので、主に腸の障害が現れ、軽度の下痢の継続や、腹部の軽い痛みを生じ、食中毒がおきやすくなります。通常重篤にはならない病原性の弱い細菌群でも食中毒様症状をおこしてしまうこともあります。被曝が進むと抗炎症剤の効きが低下してきます。 (その6部分。強調は引用者)


  粘膜の損傷、免疫力の低下が大きく影響しているようだ。

  また、上記引用以外の部分でも、おそらく説明されているように進展していく可能性が高いのではないだろうか。

  2011年6月頃の時点で、ここまで分かっていた人は居るところにはいたという感じだろうか。当初から政府内部で被爆対策の指揮でもとっていてくれたら、全く違った展開であっただろう。今からでも遅くはないと感じるが・・・

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〔メモ〕 「見逃し高血圧」とは?

2013年02月13日 |  今日のメモ

  前々回の記事で酸化ストレスによって動脈硬化になりやくなるという点に触れたけど(ココ)、一般論としては、

「放射性降下物血症」(血中に通常以上に降下物がある状況)   →「高酸化ストレス血症」の一種   →血管病変

という流れだろう。ちなみに、血管病変の例としてあげた動脈硬化の解説については、gooヘルスケアから、

動脈硬化  http://health.goo.ne.jp/medical/search/10660100.html


  仮にこの流れが正しいなら、この記事も関係している可能性が高いと思われる。スポニチから、

「千鳥」ノブ 未破裂左椎骨動脈解離で入院…数日前から頭痛
2013年2月12日 06:00
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/02/12/kiji/K20130212005176410.html

 お笑いコンビ「千鳥」のノブ(33)が未破裂左椎骨動脈解離(みはれつひだりついこつどうみゃくかいり)のため、10日に大阪市内の病院に入院したことを11日、所属の吉本興業が発表した。…


  血管病変の話に手を広げる余力はないけど、「隠れ高血圧」についての以前の記事(ココ)に関連して一つだけ触れておこう。「見逃し高血圧」なるものついて、NHKの番組サイト「ためしてガッテン」から、

見逃し高血圧で脳卒中!血圧に潜む落とし穴
2013年01月09日放送
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20130109.html


  詳しい内容は上記URLを読んでもらうとして、ポイントは、多分次の部分だろう。

 このように、測定する場所によって血圧差を引き起こす血管障害を専門的には「末しょう動脈疾患」と言います。
発覚後5年間の死亡率が3割を超える という報告もあり、早期発見が重要です。


  このタイミングでの放送ということは末梢動脈疾患 (PAD。peripheral arterial disease) に増加の兆しがあるということが疑われるのではないだろうか。

  以前から指摘しているように、●の影響により脳血管病や心血管病を引き起こす可能性があるわけだけど、末梢動脈疾患も含めて、体内で起きていることはほぼ同じで、ただ部位の違いにより命の危険の度合が違うということだろう。脳や心臓だと即座に危ないことが多いが、末梢だと直ぐには重症化しないことが多いと考えられる。岐阜新聞のサイト「ぎふ医療Web」から、

脳や心臓、足で発生 アテローム血栓症
2012年7月16日
http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/iryo/hdr20120716.shtml

 脳や心臓、そして足の動脈に血栓が詰まる原因となるのがアテローム血栓症です。動脈硬化は加齢や長期間のリスク因子への暴露により全身の動脈に発生します。動脈硬化の初期病変は、すでに10歳代より認められるといわれています。

 傷害された血管の表面を覆っている血管内皮より、悪玉コレステロールが血管内皮下にとりこまれると、単球が内皮下にすべりこみ、マクロファージという貪食細胞に変化し泡沫(ほうまつ)細胞化し、その後、死滅して動脈硬化巣が形成されます。

 この動脈硬化巣が成長して血管の狭窄(きょうさく)が生じるといわれています。その後、この動脈硬化巣の表面に血栓が形成され、急速な血管の閉塞 を生じて、疾患を引き起こすと考えられています。頭の動脈で発生すれば脳梗塞、脳虚血発作、心臓の冠動脈で発生すれば心筋梗塞、狭心症、下肢の血管で発生 すれば閉塞性動脈硬化症、壊疽(えそ)を引き起こします。…


 ついでに、名古屋大学のサイトからも参考まで

末梢動脈疾患 - 疾患に関するご説明
http://www.med-nagoya-junnai.jp/disease/disease08.html

どんな病気?

 PADは、足や手の動脈(末梢動脈)が狭くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなりさまざまな症状を引き起こす病気です。日本では、動脈硬化の進展による「閉塞性動脈硬化症」や原因不明も症状増悪に喫煙が関与している「バージャー病」が見られます。加齢により、誰でも血管は硬くもろくなっていきますが、糖尿病や高血圧、高脂血症などがあれば、「動脈硬化」はさらに進展します。症状としましては、しびれや痛みがあり、ひどくなれば皮膚潰瘍ができたり、壊死したりする事もあります。。…

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〔メモ〕 雑誌類で「隠れ」シリーズが流行中?

2013年02月07日 |  今日のメモ

 引き続き、手抜きで短く。というか、3月上旬までは所要により、ライトな更新(コピペ主体)か、あるいは更新がなくなるかもしれないので、お知らせしておこう。

 
 さて、「隠れ」シリーズについては、以前の記事でフリーペーパー「R25」の件などついて触れたけど(過去記事ココココ)、何故かまた見かけたので、最近この手法が流行中なのだろうかと思ってしまう。


 今回見かけたのは、アサヒ芸能のサイト「アサ芸プラス」の次の連載である。

「隠れ重大病」の恐怖前兆


 そのままんまで、アサヒ芸能らしくひねりがなさそうないのがいい感じだろうか。これまでに以下の3件の記事が公開されているようだ。
 
「隠れ重大病」の恐怖前兆(1)50代の半数が「隠れ脳梗塞」
Posted on 2013年2月5日
http://www.asagei.com/11989

「異常ナシ」という健康診断の結果に慢心してはいけない。脳梗塞に倒れた美人アナも健康には自信があったというのだから‥‥。健診ではわからない「隠れ病」は数多く、時に重大な結果を招くことさえあるのだ。自分の体が発するわずかな“前兆”を見逃すな!


「隠れ重大病」の恐怖前兆(2)見逃されがちな食後血糖値
Posted on 2013年2月6日
http://www.asagei.com/11990

 健診では発見できない「隠れ重大病」がある。

 全国に予備軍を含め2210万人(07年厚労省調べ)の患者がいて、国民病とさえ言われる糖尿病。多くの人は健診の血糖値の数字(110ml/dl以下が正常)ばかりを見て、ホッと一息ついているだろう。

 ところが、この正常値の人の中にも、「隠れ糖尿病」が存在するのだ。


「隠れ重大病」の恐怖前兆(3)健診ではウイルス検査はない
Posted on 2013年2月7日
http://www.asagei.com/11991

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓。悪化しても症状が現れにくいせいか、健診では肝機能検査の項目はひときわ多い。そして、肝硬変や肝ガンを引き起こすのは、飲酒が原因というイメージが強いだけに、ついつい代表的なγ─GTPの数値ばかりに目を奪われがちだ。

 しかし、肝臓にも「隠れ重大病」が潜んでいる。


 関連する病気はそれぞれ、(1)は脳梗塞、(2)は糖尿病、(3)はウイルス性肝炎ということらしい。

 これらは、いずれもチェルノブイリの経験でも増加したとされる病気である。過去記事(ココ)から再掲しておくと、

・・・山下俊一長崎大学教授や広島大学教授、東大教授らは、福島原発事故に際して、「癌の危険は100ミリシーベルト以下ではありません」(当時)と言っています。ほとんどの場合、癌と白血病のことしか触れません。私[河田氏]たちがチェルノブイリで学んだこととは、まったく違います。癌、白血病は、様々な疾患の1割にも満たないというのが現実です。最も多いのは心臓病です。ほかに顕著なのが脳血管病糖尿病、先天異常そして免疫力低下です。癌、白血病を抽出すると、とても少ない。しかし、内部被曝の結果は、心臓病などに非常に顕著に表れています。ウクライナでも、ロシアでも、まったく一緒です。研究者は皆レポートを書いてますが、国際放射線防護委員会(ICRP)は、まったくその事実を認めようとしません。心臓病や脳の疾患は、放射能の影響ではない。放射能の影響は、癌だけであると主張しているのです。(河田昌東 著「チェルノブイリと福島」62-63頁。強調は引用者)


 脳梗塞は、脳血管病の一種だし、ウイルス性肝炎は、ウイルス保有者は免疫力の低下で発症し易くなるということだろう(AIDSと同様)。

 

 R25、アサ芸と続いてきたし、誰かが雑誌編集各社に何らかの働きかけでもしているのだろうか。

 これも大衆の誤認誘導報道の一種ような気もするけど、アサ芸が大手メディアと言えるのか疑問があるので少し留保しておこう(「週刊大衆」なら疑問も出ないかもしれない気がするけど・・・)。

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〔メモ〕 この例も「隠れ○○」にあたるのかも・・・

2013年02月01日 |  今日のメモ

 昨日の記事(ココ)の流れで、短くお茶を濁しておこう。

 先ずは、関連する事例を某掲示板の緊急自然災害板から、
 
243 : 地震雷火事名無し(新潟県)[sage] :投稿日:2013/01/20 15:27:15 ID:qvhrT90+0 [1/4回(PC)]
  実は家族のパンツにうんこの染みがつくようになってて
  洗って洗濯機に入れてるんだろうけど、洗濯・漂白後でも落ちてないんだ
  本人が自分のことだけ認めたがらないし、外食もやめないし、福島行ったり現地のもの買ってきたりしてる
  本当になんでか自分だけは平気だって思ってる そんなわけないのに

  そして自分も人生初の着衣脱糞ってのを今年に入って2回経験
  おならのつもりで、ってやつ 家にいるときでよかった

  私の場合はツイッターで言われてたみかんを食べると下痢、に追随した現象
  ただしみかんも購入した袋やブランドや産地による?ような気が
  小さいの一個食後に食べても下痢っぽくなるみかんの袋があったり
  数個食べても平気な箱だったり、既に産地だけで分けられないような…

250 : 地震雷火事名無し(新潟県)[sage] :投稿日:2013/01/20 16:22:17 ID:qvhrT90+0 [2/4回(PC)]
  いや震災前まではみかんも一度にかなり食べるほうで
  しかも下痢はめったにしたことかったんだ

  親が賞味期限おろそかにするタイプだったせいか
  異常に腹が強く、周りが倒れても最後まで無事なタイプ
  どっちかというと便秘体質
  過去酷い下痢をしたのは30数年前のレストラン(家族全滅)
  20年前のバイト先の余りものチャーハンおもたせ(バイト全滅)くらい


 なかなか斬新なネーミングで感心してしまう、着衣脱糞。この原因としては、多分大きく分けると、次の二通りあるのでないかと思っている。

(1) 病的なら、腸失禁
(2) そうでないなら、前兆がなく自覚しないままの下痢症状(要は「隠れ下痢」)


 (1) の腸失禁については、過去記事 放射線療法の副作用との類似性 (5) 腸失禁 2012-07-24 を参照してほしい。


 (2) の自覚のない下痢については、3.11後によく耳にする。下痢なのだが、腹痛などの前兆となる症状がないため、その自覚がないのであろう。下痢の場合には、ある種の気を使っていないと悲劇的なことにもなりえるだろう。

 通常であれば、人が変な物を食べるとお腹が痛くなる。変な物を食べる行為は、進化の過程で幾度となく繰り返されてきた筈で、痛みを感じる人の方が痛みを感じない人より結局生存力があり(同じことを繰り返さないため)、進化の過程で痛みを感じない人々はほぼいなくなってしまったのであろうと推測される(痛みを感じすぎる人々もまたいなくなってしまった筈だけど・・・)。

 ●の影響によっても消化機能の不具合が起こり得ると考えられるが、ある種の不具合の場合には(細胞分裂遅延による腸の粘膜の機能低下あかりだろうか?)、自然環境では滅多に起こるものではなく、その不具合を感知するセンサーを進化の過程で獲得してこなかったためではないかと推測される(このような●の影響によるセンサーが未発達の問題は、下痢以外の他の症状分野でも起きていることだろう)。
 
 
 いずれにせよ、「隠れ下痢」による着衣脱糞は精神的にも影響が大きいだろうから、食べ物には気を付けた方がよいだろう。

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〔メモ〕 30前後の男性で冷えが増加とは是如何に・・・

2013年01月29日 |  今日のメモ

 先週ラジオを聴いていたら、リクルート系のフリーペーパー「R25」の編集長らしき人がでてきて、最近、若い男性に冷えや睡眠障害が増えているとか説明していたので、メモしておこう。

 このブログ的にはなかなか有望そうな媒体なのでメモしておくと、紙媒体の方は9年目で、web版はyahoo!と提携しているらしい。

「web R25とは?」
http://r25.yahoo.co.jp/about/

そもそも「R25(アールニジュウゴ)」って?
 1都3県のみなさまの中には、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
 「R25」とは、リクルートホールディングスが発行している25才以上の男性ビジネスマン向けのフリーマガジン。
 2004年7月の創刊から、おかげさまで5年以上もみなさまにご愛読いただいております。・・・

「web R25(アールニジュウゴ)」って
 フリーマガジン「R25」の創刊と同時に、「R25」のウェブサイトもひっそりとオープン。・・・
 そして、2009年12月にポータルサイト「Yahoo! JAPAN」と手を組んで、
 「web R25 powered by Yahoo! JAPAN」という名で、再び、リニューアル!


 先ずは、冷えの記事をサイト「web R25」から、

「隠れ冷え性」の見分け方とは?
2012.12.05
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20121205-00027062-r25

 寒さが身にしみるこの時期は、特に冷え性の人にはつらい日々ですよね。昨今は男性にも冷え性が増えている、なんて話も聞きますが…。

「『冷え性ですか?』と聞かれると認めたがらないだけで、実際には、男性の3人に1人は冷えを抱えていることがわかってきました。つまり、増えているというより、もともと冷えに悩んでいる男性は少なくないのです。・・・」

と、教えてくれたのは『クールな男は長生きできない―こわい!オトコの「隠れ冷え」』の著者で医学博士の川嶋 朗さん。


 過去記事 〔メモ〕冷え性で免疫力は低下するけど・・・  2012/9/5 でも一度触れたことのある、川嶋氏が登場。夏には「節電反動冷え」なるものを唱えていたようだけど、今回は、男性の「隠れ冷え」ということらしい。

 男性の場合、特に若ければ、質の良い筋肉があり熱を産生するので、通常なら冷えに悩むことは少ないような気がするのだが・・・

 この冷えの原因は、川嶋氏の分析によると、夜遅くまで明るく過ごすことと仕事のストレスということらしい。上記R25記事から、
 
・・・それでは、どのような予防方法や対策があるのでしょうか?

冷え性の原因は、夜遅くまで明るい蛍光灯の下で過ごしていることや仕事のストレスで、夜になっても“副交感神経”が優位にならないこと。“副交感神経” を優位にするためには、40度以下のぬるい湯に30分ほど全身浸かりましょう。そしてお風呂からあがった30分以内に寝るよう習慣づけることで、末端の冷えがなくなっていきます。できれば、夜寝る2時間前程度からPCモニターや携帯電話の画面など明るい光を近くから見るのを控え、部屋の電気を暗めにして、副交感神経が優位になりやすい環境を整えましょう。そうすることで、朝昼に“交感神経”がきちんと優位に働き、体調にメリハリがつき、仕事にもいい影響を与えます。ちなみに体の冷えをカイロなどで効率よく温めるには、冷えている部位ではなく、太い血管の周辺を温めるのがよいでしょう。例えば、足先が冷えたら太ももの周りを…といった感じです」 (強調は引用者)


 冷えの原因として「副交感神経が優位にならないこと」までは同意できるけど、最近増えた分については、●の影響によって交感神経が緊張しているためと考えた方がしっくりくるような気がするのだが・・・(この点については、過去記事 酸化ストレス(活性酸素)による生体の障害  2012/5/11 を参照してほしい)。また、別の原因として、甲状腺機能の異常という可能性も考えられるだろう。


 次に睡眠障害についての記事は、「web R25」から、

隠れ“睡眠障害”にご注意!
2013.01.17
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20130117-00027686-r25

 突然ですが、日中に眠くなってしまうこと、ありませんか? 編集部が25~39歳の男性103人に「睡眠に関する悩み」を調査したところ、最多の18人(17・5%)が、「しっかり寝ているつもりでも、一日中ずっと眠い」と回答。やはり、日中の睡魔と戦っている人は少なくないよう。でも、「眠いのなんか我慢しろ」という声も聞こえてきそうだが…。

 これについては詳しくは触れないけど、何か違和感を感じる。一つだけ述べておくと、被災者でも睡眠障害が増えいてるようなので、過去記事(ココ)で触れたツイートを再掲しておくと、

@HCR_OPCOM
0727官邸前デモに参加している双葉町の女性「逃げまどうこと1年4ヶ月、町民の9割が睡眠薬を服用しないと休めない」広がる被災者と政治の溝を私たち市民が埋めなくてはていけない。↓双葉町ホットスポット44.82μSv/h!(β遮断・車内計測) http://t.co/jQVZQB1G
2012年7月27日 - 2:35 (強調は引用者)


 ふと思ったのだが、フリーペーパーなので広告を入れたりすると、記事にも多少手心を加えてくれるとかいうこともあるのだろうか。

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