前々回の記事で酸化ストレスによって動脈硬化になりやくなるという点に触れたけど(ココ)、一般論としては、
「放射性降下物血症」(血中に通常以上に降下物がある状況) →「高酸化ストレス血症」の一種 →血管病変
という流れだろう。ちなみに、血管病変の例としてあげた動脈硬化の解説については、gooヘルスケアから、
動脈硬化 http://health.goo.ne.jp/medical/search/10660100.html
仮にこの流れが正しいなら、この記事も関係している可能性が高いと思われる。スポニチから、
「千鳥」ノブ 未破裂左椎骨動脈解離で入院…数日前から頭痛
2013年2月12日 06:00
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/02/12/kiji/K20130212005176410.html
お笑いコンビ「千鳥」のノブ(33)が未破裂左椎骨動脈解離(みはれつひだりついこつどうみゃくかいり)のため、10日に大阪市内の病院に入院したことを11日、所属の吉本興業が発表した。…
血管病変の話に手を広げる余力はないけど、「隠れ高血圧」についての以前の記事(ココ)に関連して一つだけ触れておこう。「見逃し高血圧」なるものついて、NHKの番組サイト「ためしてガッテン」から、
見逃し高血圧で脳卒中!血圧に潜む落とし穴
2013年01月09日放送
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20130109.html
詳しい内容は上記URLを読んでもらうとして、ポイントは、多分次の部分だろう。
このように、測定する場所によって血圧差を引き起こす血管障害を専門的には「末しょう動脈疾患」と言います。
発覚後5年間の死亡率が3割を超える という報告もあり、早期発見が重要です。
このタイミングでの放送ということは末梢動脈疾患 (PAD。peripheral arterial disease) に増加の兆しがあるということが疑われるのではないだろうか。
以前から指摘しているように、●の影響により脳血管病や心血管病を引き起こす可能性があるわけだけど、末梢動脈疾患も含めて、体内で起きていることはほぼ同じで、ただ部位の違いにより命の危険の度合が違うということだろう。脳や心臓だと即座に危ないことが多いが、末梢だと直ぐには重症化しないことが多いと考えられる。岐阜新聞のサイト「ぎふ医療Web」から、
脳や心臓、足で発生 アテローム血栓症
2012年7月16日
http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/iryo/hdr20120716.shtml
脳や心臓、そして足の動脈に血栓が詰まる原因となるのがアテローム血栓症です。動脈硬化は加齢や長期間のリスク因子への暴露により全身の動脈に発生します。動脈硬化の初期病変は、すでに10歳代より認められるといわれています。
傷害された血管の表面を覆っている血管内皮より、悪玉コレステロールが血管内皮下にとりこまれると、単球が内皮下にすべりこみ、マクロファージという貪食細胞に変化し泡沫(ほうまつ)細胞化し、その後、死滅して動脈硬化巣が形成されます。
この動脈硬化巣が成長して血管の狭窄(きょうさく)が生じるといわれています。その後、この動脈硬化巣の表面に血栓が形成され、急速な血管の閉塞 を生じて、疾患を引き起こすと考えられています。頭の動脈で発生すれば脳梗塞、脳虚血発作、心臓の冠動脈で発生すれば心筋梗塞、狭心症、下肢の血管で発生 すれば閉塞性動脈硬化症、壊疽(えそ)を引き起こします。…
ついでに、名古屋大学のサイトからも参考まで
末梢動脈疾患 - 疾患に関するご説明
http://www.med-nagoya-junnai.jp/disease/disease08.html
どんな病気?
PADは、足や手の動脈(末梢動脈)が狭くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなりさまざまな症状を引き起こす病気です。日本では、動脈硬化の進展による「閉塞性動脈硬化症」や原因不明も症状増悪に喫煙が関与している「バージャー病」が見られます。加齢により、誰でも血管は硬くもろくなっていきますが、糖尿病や高血圧、高脂血症などがあれば、「動脈硬化」はさらに進展します。症状としましては、しびれや痛みがあり、ひどくなれば皮膚潰瘍ができたり、壊死したりする事もあります。。…