ヒト遺伝子想定的生活様式実践法

2023年8月にテーマ・タイトルを変更(旧は外国語関連)
2015年4月にテーマ・タイトルを変更(旧は健康関連)

はじめに・・・

 外国語テーマも長く続かずなので、従来の健康ブログに戻してみようかと思いまして・・・ 備忘録的に残しておくと旧タイトルは「タイ語、漢字を使って覚えるの?」でした。(2023.8月記)

 従来の健康ブログ時に記事を書いていて、何故か、そろそろ外国語でも勉強した方がより良いかなーと思いつきまして、以来ちょこちょこと続けてきましたが、なんとなく、ある事を覚えると別の事を忘れてしまうモードに入ってしまったようで、知識量が停滞しつつあるような感じになりました。

 そこで、本ブログを外国語学習ブログに変更して、自分の備忘録的にまとめておこうかなと思いまして・・・。

 しかしながら、少し飽きたのか内容を増やしすぎたのか、書くのに手間がかかるようになり、時間がとれない時は、別ブログ「単語帳の素材?」にてライトな記事を書くことにしました。(この別ブログも徐々にライトでなくなり、記事を500本ほど書いたところで滞り中・・・)

 なお、健康ブログ時代の記事は、コチラの 入り口 からどうぞ。(2015.4月記)
 最近の健康系記事はカテゴリー「タイ語以外(健康2019)」からどうぞ。

免疫力落込み症候群と血巡り不全症候群

2024年08月18日 | その他健康・医療

 昨年の秋の話。
 発症から2晩経過したが喉の痛みで睡眠が十分とれないため、久しぶりに西洋薬を飲んでみようかという気分になった。薬局の勧めもあり、寝る前に次の薬を初めて飲んでみたが、殆ど効かずに翌朝に変な皮膚症状などが現れたところ:

 非ステロイド性抗炎症薬(Nsaids。消炎鎮痛薬) イブプロフェン 200mg

 
 薬が効き易い体質なので推奨量の半分にしておいて良かったなと思いつつ、症状の増悪か薬疹かよく分からん話だなと放置気味だったのだが、最近になり、

    一部の降圧剤は血管浮腫を引き起こすらしい

ということを契機に進展があった(現状、前述の皮膚症状は「血管浮腫」だったのだろうと見立てているところ)。関係記事を講談社のサイト「週刊現代」から:

1兆円市場のクスリ「降圧剤」恐怖の《罠》をご存じですか…?副作用で「呼吸困難」「敗血症」で死に至る可能性も -2024.08.02
https://gendai.media/articles/-/134827
記事3頁目>ACE阻害薬の《命にかかわる》副作用
 レニベース(エナラプリルマレイン酸塩)などの(2)ACE阻害薬は、腎臓への負担は小さいものの、重大な副作用として血管浮腫や無顆粒球症といった耳慣れない症状が記載されている
 血管浮腫とは、顔や口の中などの皮膚が、大きく腫れあがる症状だ。ノドの中が腫れることで呼吸困難になる事例もあるから、注意したい。
 また無顆粒球症を発症すると、体内で病原菌などを殺す白血球の一種「好中球」が激減し、免疫力が弱まってしまう。最初はかぜのような症状だが、放っておくと敗血症といった命にかかわる病気にもつながる。<

 

 血管性浮腫(用語「血管浮腫」より多用されている模様)については、蕁麻疹(広義)の一種ということらしい。例えば、大阪大学のサイトの記事から:

免疫疾患の解説 血管性浮腫 Angioedema
http://www.imed3.med.osaka-u.ac.jp/disease/d-immu07-4.html
>概要
 蕁麻疹は表皮の下の真皮内の肥満細胞からのヒスタミン放出による血管透過性亢進により表皮を盛り上げる境界明瞭な膨疹であるが、血管性浮腫は真皮深層、皮下組織深部での血管透過性亢進により局所的に膨隆した境界不明瞭な浮腫である。皮膚、気道、消化管などに反復し局所がパンパンに腫れるが、数日で症状が消失するため未診断のまま放置されることもある。月に何度も起こることもあれば、数年ぶりに起こるようなこともある。上気道に浮腫が生じると窒息の危険があり診断は重要である。血管性浮腫はクインケ浮腫とも呼ばれる。<

 

 蕁麻疹(狭義)と血管性浮腫との違いは、病巣が皮膚の表在性(真皮表層)か、あるいは真皮深層より下かによっている。

 以前に少し触れた気がするけど、西原 克成氏の言説だと、広義の蕁麻疹は主に常在共生体病の一つであるとみられ、何らかの理由で免疫力(侵入防御力)が低下した際に異物(異所性の常在共生体)による細胞内共生・感染を契機として起こる免疫応答と解している。
 一部の降圧剤(ARB、ACE阻害薬)は血管の収縮を阻害する作用を持つものであり、これらの薬剤により血管性浮腫が起きるとすれば、血管の弛緩を阻害する作用を持つ薬剤(Nsaidsなど)でも同様に起きる可能性があると気付いた。つまりここでは、血管の収縮弛緩を阻害する作用には免疫力(侵入防御力)の抑制作用があると仮定していることとなる。

 

 そこで、何か情報があるだろうということで調べてみると、厚生労働省のサイトから次の記事を発見したところ:

重篤副作用疾患別対応マニュアル 【過敏症】
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/tp1122-1h.html この記事うち:
○非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs、解熱鎮痛薬)によるじんま疹/血管性浮腫:全文(PDF:1,005KB)(令和元年9月改定)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1h13_r01.pdf  〔pdfファイル形式〕

 
 長い前置きの後で本題に入ると、免疫系関連の病気については、これまでのブログ記事で概ね柱を立て終わった感じがするので(いろいろ記事を追加して柱と柱の間の壁塗り作業をしないといけないのだが、遅々として進まず・・・)、血液循環系関連の話もそろそろ考察の対象にしていこうかと思っている。

 ということで、血液循環系のいろいな病態をまとめて一区分に整理してみた方が論理的にスッキリして話が分かり易くなりそうな予感がするので、便宜上疾患を次の三つに区分しておこう:

1- 免疫系の疾患(とりあえず「免疫力落込み症候群」と言うことにしよう)
2- 血液循環系の疾患(とりあえず「血巡り不全症候群」と言うことにしよう)
3- その他の疾患

 

 多少補足説明しておこう。免疫力落込み症候群については、落込ませ要因を自らの生活様式に取り込んだ結果として症状が出現したと考えるものである。免疫力(侵入防御力と異物除去力)の落込ませ要因の主なものについては、以前の記事で触れたところだが(2024-2-4付け記事。リンクはここ)、7つの項目を裏返して再掲列挙してみると:

1) 石鹸・シャンプーの利用、2) 口呼吸の多用、3) 冷飲食、4) 高糖質食、5) 低体温、6) メリハリが少ない生活、7) 笑いが少ない生活

 

 血巡り不全症候群については、血の巡りのリスク(危険)要因を自らの生活様式に取り込んだ結果として症状が出現したと考えるものである。血の巡りのリスク要因は大きく三つに分類できるだろう:

 1- 血液成分系のリスク要因(血清関連:過大な血糖変動、高血糖、高中性脂肪など。血球関連:貧血、骨髄異形成症候群、血球増多症など)
 2- 血流調節(循環調節)系のリスク要因(硬化などによる血管壁の収縮弛緩(容量制御)の異常、心拍制御の異常、腎機能(流量制御)の異常、これらの結果として高血圧など)
 3- 血管構造系のリスク要因(プラーク(隆起片)形成などの狭窄・閉塞、瘤形成、拡張・解離、出血など)

 

 動物の血液循環系は一種の導管輸送系にあたり、そこに流してよい液体は自ずと規格が決まっていると考えられる。遺伝子想定的な生活様式に従っている場合にはその規格が守られる機会が多いだろうが、そこから外れて規格外の液体を流し続けると、短期的にも異常が出たり(ビタミン・ミネラル関係に多そう)、中長期的にはその後に(導管各部が動力(血管平滑筋)付きで導管径を調整可能な故に)流量調節系に異常が現れ出し、更には(自己修復が可能な故に)導管構造系にも異常が現れ易くなり得る。また、栄養供給・排泄を導管輸送系に依存している別の組織(血管系以外)に異常が現れ易くなることもあろう。

 以前の記事で「燃料過剰症候群」(糖尿病と高中性脂肪血症とをまとめた病態区分)に触れたような気がするけど、それ自体及びそれが進展・増悪したものが血巡り不全症候群に多々含まれているという感じだろうか。

 

 話を元に戻すと、一部の降圧剤や非ステロイド性抗炎症薬は、血管の収縮・弛緩運動を阻害する作用を持つ。その副作用として蕁麻疹・血管性浮腫が起こり得るということは、西原説を前提とすれば、血管の収縮・弛緩による適正な運動は免疫力(侵入制御力)の維持に必要不可欠なものと解するのが適当であろう。

 

 最後に、冒頭の喉の痛みは発熱のない過去最大のものだったのだが、その原因ははっきりしているようではっきりしないけど、その後の感染症の流行をみていると、成人での溶連菌感染症かなと思っているところ(注1)。これについては、国立感染症研究所(NIID)のサイトと化学会社の帝人のサイト「ナースペース(NsPace)」からそれぞれ記事を一つ:

A群溶血性レンサ球菌による劇症型溶血性レンサ球菌感染症の50歳未満を中心とした報告数の増加について(2023年12月17日現在) -2024/1/15
https://www.niid.go.jp/niid/ja/group-a-streptococcus-m/group-a-streptococcus-iasrs/12461-528p01.html
GAS〔A群溶血性レンサ球菌〕は病態によって、飛沫感染、接触感染により伝播する1)。臨床症状は、上気道炎(主に咽頭炎)、皮膚軟部組織感染症(蜂窩織炎や壊死性筋膜炎など)、菌血症など多彩であり、それぞれの重症度も軽症例からSTSSに至る重症例まで様々である

溶連菌感染症の原因・症状・対処法。大人の感染や気づかず放置した場合は? -2024年4月16日
https://www.ns-pace.com/article/category/feature/streptococcal-infection/
>溶連菌感染症にかかりやすい年齢は?大人もかかる?
 溶連菌感染症は年齢を問わず罹患する可能性がありますが、学童期の子どもに多くみられます。また、3歳以下や大人は感染しても典型的な症状が現れず、軽症で済む傾向があります。<

注1)はっきりしている点は寝不足での長時間移動が発症に大きく寄与したのだろう。また、母方の親族にむかし猩紅熱で伝染病棟に入院した人がいるらしいから、遺伝因子的にも少し弱いのかもしれない。

 

 ついでに、症状の増悪だったのか、薬疹だったのかという冒頭の疑問については、以上の考察からすると、多分両方だったでござるという感じだろうか(注2、注3)。

注2)このシナリオ的には、上気道で免疫細胞部隊と溶連菌部隊が数日互角の戦いをしていたが、抗炎症薬の服用により想定通り免疫部隊が弱化したものの、想定外に上気道の侵入防御系を突破する溶連菌部隊(常在共生体の一種)が増えて菌血症様になり、異所性(真皮深部より下層にて)の細胞内共生・感染が起きた感じだろうか。

注3)薬の副作用的には、皮疹(左右大腿に紅斑様が一週間ほど継続)のほかは、左右の手親指の爪成長阻害(変形)、足先の冷えがあったと思われるところ(前者は本件発症の2か月前に右手親指に爪下血腫による爪変形があったため別の爪変形として判明し、左手親指にも同様の爪変形があることにたまたま気付いたもの)。個人的には、10年位前に帯状疱疹になった時に初動は大腿部だったので、大腿部に免疫系の脆弱性があるのかもしれない(その後は、今でも左大腿部の深部の骨近辺が感じることがよくあるけど(ビリビリする感触)、念のためこの際は必ず休養多めにしているところ)。

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