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融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

悪の法則

2014年08月27日 | 映画
悪の法則をDVDで見た。

評判だった。
賛否両論だった。(否の法が多かったが評判には違いない)

豪華キャストだった。

(カウンセラー・弁護士) マイケル・ファスベンダー。
若く有能な弁護士。恋人ローラに贈るダイヤのエンゲージリングの為に軽い気持ちで麻薬ビジネスに手を出す。
( ローラ) ペネロペ・クルス。
カウンセラーを心から愛している純真で知性的な女性。
(マルキナ)キャメロン・ディアス
元ダンサーでライナーの愛人。
ミステリアスな女性で、道徳心が欠落。
二匹のチータがペットで荒野で野うさぎ狩りをさせるのが趣味。
(ライナー) ハビエル・バルデム。
カウンセラーの友人でレストランやナイトクラブなどの経営で成功している実業家。
派手好きで、ガラス張りの豪邸にマルキナと住んでいる。
カウンセラーとナイトクラブを共同経営するつもり。その前に彼と共に麻薬ビジネスを始める。
(ウェストリー) ブラッド・ピット。
麻薬ビジネスのブローカーで、ライナーとは旧知の仲。
冷静な男で裏社会を知り尽くしており、カウンセラーに、麻薬ビジネスの危険性を話し警告する。
最後は凄惨な死。
(宝石商)ブルーノ・ガンツ。
アムステルダムで宝石商を営んでいる男性。
ドイツの名優が三分(もっとすくないかも)だけ主演。
とにかく、豪華な主演陣。

原作…コーマック・マッカーシー。
脚本も同じ。
監督…リドリー・スコット。

全員が主演級の俳優だが自分のイメージの「境界」を崩しているのは凄い…と思う。
セリフ(会話)が哲学的で奥行きがある。
警告に似た言葉や風刺や個々の韜晦。

絶対悪が主題だと思うのである。
不道徳。無秩序。容赦ない死。

キャメロン・ディアスが演じている(マルキナ)はその化身。
(マルキナ)の背景は国がらみで巨額が動く麻薬ビジネスの闇。

目の前にテロの犠牲者がいても心が動かない。
コーヒーのカップが割れた程度の感覚。
感情が凍って心にヒダと言うものがない。

野うさぎを追いかけるチータの様にハンターの本能のみ。
禍々しい本能のみ。
本物の悪。絶対の悪。
食物連鎖の頂点にいる肉食獣。
動物とは違う退屈しのぎで、弄ぶ獲物を絶えず探す人生。
原子本能のような欲。ゴージャスで冷酷。
悪の怪物はキャメロン・ディアス。嵌っていた。

ディアス以外は全員救われない。
二人は凄惨な死。一人は絶望だけが残る人生。もう一人は物事を深く考えられない。脳が溶けているようで先は暗い。

人間の闇をあぶりだす名手。原作コーマック・マッカシーだと思って見たのだが。
「ノーカントリー」とは比べられない。

安息のコーヒーを飲むことにする。











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