カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

中学校時代の恩師との別れ

2019-01-10 10:49:00 | 日常あれこれ
 一昨日の句会の帰りに、中学校の同級生であった女性から当時の担任の先生の逝去の知らせを受けた。

 葬儀会場と日時を聞いて、昨日は葬儀に参列した。

 101歳とあったが、満年齢でいえば99歳とのことである。

 昭和と平成の二度の大合併で、村名も村名を冠した学校も亡くなって久しいが先生達との思いではきっちり残っている。

 子沢山の時代だったが、もともと小さな村だったので小学校から中学校まで顔見知りの友達ばかりの少人数の学校だった。

 先生との関係も濃密で、2クラスあって私達の担任は女性で、もう一つのクラスは男性の先生だった。

 男性の先生が通勤に使っていたオンボロ自動車が、学校の上り坂でエンコしそうになると、後ろから付近の子供達がたむろして押し上げるというのが日課になっていた。

 どちらのクラスの先生とも親しく交わり楽しい思い出しか残っていない。

 クラスの友達と会え、先生とも会える学校に行くのが楽しいという恵まれた期間を過ごした。

 同窓会も5年に一度開催していたが、5年は長すぎるというので私が幹事代表になった15年くらい前からは、3年毎に開催している。

 男性の先生が亡くなり、そして一人だけ参加して貰っていた女性の先生も昨日亡くなった。

 私が下手な文章でも、抵抗なく書けるようになったのは、この先生が夏休みの日記帳を褒めて下さったのが切っ掛けになっている。

 葬儀会場は、阿蘇が煙をあげているのが直ぐそこに見える場所にあった。

 

 ゆっくりあがる阿蘇の煙が、先生の教職一筋にかけてこられた情熱の最後の穏やかさを象徴するような気がした。

 そこから目を少し北東の方向に向けると、鞍岳が外輪山の一角に連なりながら一際高くそびえているのが見える。

 先生達と共に全校生徒が遠足で登った1118mの山で、この麓に学校があり校歌にも歌われている象徴的な山である。

 

 実は今年は、この鞍岳の麓にある施設を利用して1泊の同窓会を計画立案中だったのだ。

 芝生の広場を利用したグラウンドゴルフとか、元気な者は簡単な登山コースにチャレンジしてみるのも良いだろう等と、勝手にアイディアを捻って、近傍の皆に図ったらおよその賛同は得ていた。

 現地確認のため、相方と二人で登山と施設見学を目的に昨年暮れに山に登ったのだが、相方が下山中に転倒して骨折し、とうとう施設見学どころか病院に直行することとなって、私は炊事洗濯等一切の家事を担任することになるという物語の発端だったのだ。

 先生達の思い出や、故郷の山や川は皆が多分死ぬまで共有しながら生きることになるだろう。

 ちなみに今年の年賀状の中には、ちゃんと先生の賀状もあったのだ。

 先生への感謝の念と共に、ご冥福をお祈申し上げたい。

 
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コメント (2)
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