川柳「噴煙吟社」の九州・沖縄大会に参加した。
昨日は親戚筋が集まって遅くまで飲んだり騒いだりしたので、頭の方はまったく正常な働きをしていないが、事前に課題がしめされていたのでいくつかは句を準備していた。
いざ出句する段になって、候補を入れ替えたり一部を替えてみたりしたが、頭が冴えないので修正後の句が良くなったのかどうか自分でも分からなくなった。
実は図書館から小沢昭一の「俳句で綴る 変哲半生記」岩波書店2013第6刷
を借りて読んでる途中なのだが、とても参考になりそうだ。
面白いし、季語の入った川柳といってもいいような、笑いあり風刺有りで、漱石の句と共に川柳作りの参考になると思う。
例えば「寒釣や同じ顔ぶれ同じ場所」とか「寒月やさて行く末の丁と半」などまさしく川柳の風情なのだ。
さて大会の方は、初参加で要領もよく判らなかったが5つ有る課題の中で3課題で読み上げられて、実際のところとても嬉しかった。
大勢が集まって課題に取り組むとき、題に対してこうも同じ発想をするものかと思い知らされた。
発想が同じなら表現力に優れたものが上位にくる。
第一発想は捨てよという意味が、会場で読み上げられていく他人の優れた句を聞かされてよく分かった。
「九」という課題にはかなり手こずったが、ようやく出句したものが読み上げられてそれなりに達成感を味わった。
「九」 : 「九分九厘諦めた娘(こ)の角隠し」
大会の後懇親会に移行し、昨夕からのアルコールがやっと抜けたところに追加するはめになったが、各県から参加した人達との酒はことのほか美味かった。
同じ懇親会でも「謡曲」・「川柳」など趣味の会での懇親会は見知らぬ者同士でも比較的溶け込みやすい。
取り敢えず朝から夜まで川柳三昧の一日は、かくして終わった。
