本屋にハッキリした購入目的をもって向かうことは希で、何気なく立ち寄って何気なく眺め、手にとってしまう。
今日の本もそんな流れの中で選んでしまった一冊。

「大人のための昭和史入門」半藤一利・船橋洋一・出口治明・水野和夫・佐藤優・保坂康正他(著)2015・8文藝春秋(刊)
著者の項目が〇〇他で結ばれているのだが、実際は他の方が大勢で13名が名を連ねている。
第一章は座談会「世界史の中の日本史」で、各界を代表する4名による座談会。
第二章は、「第2次大戦前夜」というところで、満州事変、国際連盟の脱退、五・一五事件、二・二六事件について
第三章「第2次大戦の勃発」は、日中戦争、三国同盟、日米開戦、原爆投下
第四章「戦後とその後~第2次大戦の遺産」はポツダム宣言、東京裁判、GHQ占領、人間宣言、日韓歴史認識
その他として最後に年表が付けられている。
平成になって28年を迎えたが、昭和という時代を一時代前として括ってしまうにはあまりに現在に密着しすぎている。
昭和史の転換点として捉えがちな、重大な事変・事件等は明確な区切りがあったわけではなく、気づかぬうちに或いは気づいていながら、それこそ一億ナントカよろしく突き進んで行った歴史のようだ。
今また「冷戦構造の崩壊」「経済のグローバル化」など歴史は大きく流れている。
台頭する中国、揺らぎ始めたユーロ圏、激動する中東情勢など国際秩序のあり方を巡って各国は自国の国益を念頭に置きながら丁々発止の駆け引きを展開している。
次に来たるべき安定のためのルール作りに日本も加わるわけであるが、この分野が日本の最も不得意なところで、昭和史の歴史はまさにその失敗の悪循環の結果といっていい。
柔軟な思考、タフな交渉、少数意見や異論をくみ上げる政治の度量など昭和史は失敗から立ち直りまでの歴史のサンプルのようなものだ。
「平成に昭和がツケを取りに来る」
では、困るのだ。

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「大人のための昭和史入門」半藤一利・船橋洋一・出口治明・水野和夫・佐藤優・保坂康正他(著)2015・8文藝春秋(刊)
著者の項目が〇〇他で結ばれているのだが、実際は他の方が大勢で13名が名を連ねている。
第一章は座談会「世界史の中の日本史」で、各界を代表する4名による座談会。
第二章は、「第2次大戦前夜」というところで、満州事変、国際連盟の脱退、五・一五事件、二・二六事件について
第三章「第2次大戦の勃発」は、日中戦争、三国同盟、日米開戦、原爆投下
第四章「戦後とその後~第2次大戦の遺産」はポツダム宣言、東京裁判、GHQ占領、人間宣言、日韓歴史認識
その他として最後に年表が付けられている。
平成になって28年を迎えたが、昭和という時代を一時代前として括ってしまうにはあまりに現在に密着しすぎている。
昭和史の転換点として捉えがちな、重大な事変・事件等は明確な区切りがあったわけではなく、気づかぬうちに或いは気づいていながら、それこそ一億ナントカよろしく突き進んで行った歴史のようだ。
今また「冷戦構造の崩壊」「経済のグローバル化」など歴史は大きく流れている。
台頭する中国、揺らぎ始めたユーロ圏、激動する中東情勢など国際秩序のあり方を巡って各国は自国の国益を念頭に置きながら丁々発止の駆け引きを展開している。
次に来たるべき安定のためのルール作りに日本も加わるわけであるが、この分野が日本の最も不得意なところで、昭和史の歴史はまさにその失敗の悪循環の結果といっていい。
柔軟な思考、タフな交渉、少数意見や異論をくみ上げる政治の度量など昭和史は失敗から立ち直りまでの歴史のサンプルのようなものだ。
「平成に昭和がツケを取りに来る」
では、困るのだ。

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