Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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驪姫 我が子可愛さに内乱を起こした晋国の悪女 (生年不詳~前651)

2017-08-23 07:17:27 | Weblog

紀元前7世紀半ば、晋の献公は、西方の異民族である驪戎(りじゅう)を討ち、その二人の娘、驪姫とその妹を連れ帰った。
野生的な小麦色の肌と、光る様な白い歯が美しく調和した献公を寵愛した献公は、やがて彼女を正夫人に立てた。
そして驪姫は奚斉(けいせい)を産み、その子を太子に立てたいと願う様になる。
しかし、献公には亡き前夫人が産んだ申生(しんせい)、側室が産んだ重耳(ちょうじ)、夷吾(いご)と云う三人の成人した息子がいた。

驪姫は献公に直接、奚斉を跡目にする様には頼まなかった。
先ずは言葉巧みに献公をそそのかし、重耳と夷吾を辺境の地に追いやった。
更に、さりげなく太子申生の反抗を吹き込み、申生が献上した肉に毒を仕込む細工をして、親子を仲違いさせた。
申生は父の為に自殺して果て、弟たちは他国へ亡命した。

一方で、驪姫は健気な妻を装うことで献公からより深い寵愛を受け、奚斉も太子に立てられた。
だが献公の死後、重臣に寄って奚斉は殺害され、驪姫も刑死する。

彼女の最期は、民衆の前に曝されながら、鞭打ちで虐殺されると云う憐れさだった。
驪姫が我が子可愛さに起こした内乱は、このあとも暫くは晋を揺るがせた。

            

          


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