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シャネル・・スパイ顛末と死「こんな風に人は~~」

2019-02-01 19:46:14 | きものの本&本

 

誰も知らなかったシャネル」の続きです。

「家無し、親なしを武器に上りつめる」


ユダヤ人嫌いは、

当時の欧州では特別なことではなく、

特に貴族階級や富裕層では多かった。

反共とかね。

戦後、彼女が対ドイツ協力者として一度は

逮捕されたものの、罪に問われなかったのは、

イギリスの首相チャーチルの助けが

あったとされていますが、

チャーチルは知人であるイギリス貴族たちが

ナチス協力者だったことを

シャネルに暴露されたくなかったからだって。

 

その中にはシャネルの愛人だった

ウエストミンスター侯爵や、

(彼女はこの名前でスパイ活動をしていた!)

「王冠を賭けた恋」で知られるエドワード八世と

その妻もいた。

対ドイツ協力者への報復もすごかった。


シャネルはユダヤ人嫌いではあったが、

スパイ活動をしたのは、

彼女の甥がソ連の捕虜となっていたのを

救うためともいわれている。

NO5の香水の利権を共同経営者に

搾取されていたけど、

アメリカにわたって難を逃れたこのユダヤ人は

戦争中に、

なんと香水のレシピを盗み出したり、

その盗んだ男は戦後アメリカシャネル社の社長となったり。

戦後シャネルは復活したものの、

破産状態になったときに、

このユダヤ人が援助したんだけど、

それも莫大な香水の

利権があったからといわれています。

この香水が「金の生る木」なんだね。

私が若い時には欧州旅行に行くとお土産は

必ずこれだった。

今も何秒かに一本売れているんだって。



ドイツ情報部のディンクラーゲ。

 

戦時中、彼女の愛人だったのがこの男。

もう見るからにシャネル好みのイケメンで、

「洗練された物腰と話題の豊富さと

その美貌で社交界の人を

次々と協力者にしていった」

いやもう、自分の命と贅沢のことしか考えていない~~、

そのためには友を、家族を、愛人を裏切る^.

シャネルも最後には親しい女友達に裏切られるのよ。

かたときも煙草を話さず

いつしかモルヒネ中毒に。


人生の最晩年、

彼女は30歳年下の男性を愛人にして、

87歳で生涯を終えたけど、

「こんな風にして人は死ぬのね」

最期の言葉だったとか。

 


30歳年下の愛人はシャネルの死後、

遺産相続争いを起こしたり、

シャネルのこれまでの愛人すべてに

ほかにも何人もの女性がいたりと~~。

 

孤児院で育った子は虚言壁のある子が多いとは

かの河合先生。

「でもこれは自分で作る物語に支えられて、

支えられなくては生きていけないのだ」と

言っているけど、

シャネルの一生、孤児院のなかで作った「物語」を

つぎつぎと現実にしていった。

いや「自分で作った物語以上、

想像以上の現実」になった。

そして、その名は永遠に残る~~。


「芭蕉布・銀座・映画帰ってきたヒトラーをみる」

モノと癒しの物語・すべての見えない光」→ナチス占領下のフランスの

あまりに美しいお話。口直しにもう一回読もうっと。

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