ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

お一人で寂しくはないですか

2016-09-06 11:15:24 | シニア

 

マイ愛読書、稲葉賀恵さんの「マイ・フェイヴァリット」(集英社)



何度もページを開いてはいたのですが、

いつもはきものを「眺めて」ため息をつくだけ。

今回はゆっくりと読んでみました。

前には気づかなかった、

いや、気づいてもスルーしていたこの言葉が

心に染み入りました。

「お一人でお寂しくはないですか」



この言葉は、稲葉さんが、「一目ぼれ」した

お坊さまに伺ったお言葉。

なんといういいお顔、表情。


お坊さまは、奈良の大宇陀にある臨済宗のお寺、

松源院の泉田宗健ご老師。

初めてその方を目にしたのは華やかなお茶会。

盛装した人たちが集うなかで、手紡木綿の藍染の僧衣」

という質素なお姿。

稲葉さんはおっしゃいます。

「~~清浄な空気があたりを包んでいる。~~

なんと新鮮だったことか」


ぜひもう一度お目にかかりたいと切望し、叶い、

禅の世界を垣間見た稲葉さま。

「~~お一人で~~」という問いを

投げかけたというもの。

大学を出て修行の道一筋。

そんな初対面のお坊さまに、こんな

投げかける稲葉さまもエラいけど、

お相手がそれを許容する雰囲気を

醸していたんでしょうね。


稲葉さまの表情も素晴らしい~。

品格は表情に現れる?


で、そのお答えが素晴らしい。

人は、本来孤独であると、

ということをかみしめて

生きていきたいと思っております

シーン。

しかしまあ、ここまでは想定内のお返事。


キメのセリフは、

~~本当の美しいものというのは、

一人でいないと見えてこないものですよ」


おお!!


「あれ、面白かったよね」

「これ、きれいだよね」と、

 誰かに賛同を求めてようやく「面白い」

「きれい」と納得する俗な世界にあって、

「本当の美しさは~~」という言葉は

心に響きます。


まてよ、同じような言葉を耳にした覚えがある。

記憶をたどってみると、


~~周りの人たちの顔色を読み、答え合わせするのも

ときには必要かもしれないけど、自分が「面白い!」と

 思うもの、自分だけでも信じること大事ヤン」


おお、又吉さんでした。

又吉さんの「夜を乗り越える」


道を追求する人は、

同じような考えで日々を過ごしているのね。

 

では再度復唱。

「本当の美しさというのは、

一人でないと見えてこないものですよ」


でワタシも~~。

「ホント、KYなんだから~~」との子供たちの声が

聞こえてきそう。


もう一つ、気になったのは「木綿藍染の僧衣」

同じようなことをスタイリストの原由美子さんも

かつて、おっしゃていました。

パリコレでパリに行ったとき、

街で掃除婦のおばあさんが

着ている藍色の服の美しさが印象に残った~~


20代だったワタシは

「パリコレに行って掃除婦のおばあさんの

服装がきれいだった、ですか」と思ったものですが、

今ならわかるような~~。

確かに藍は美しい~~。

パリコレ借り写真です。

コムデギャルソンの川久保さんも。


それも色あせた藍は、

竹内まりあの「人生の扉」じゃないけど

~~美しい~~。

モダンなきものにも藍。


これだけは、

「どんだけ多くの人を敵に回しても

ワタシ一人でも本当に美しいと~~」


何一人で力んでいるのやら。


「一人でないと本当の美しさは~~」というより

「我田引水」、悟りには遠い~~紫苑でした。


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