きものに夢中になると、「はきもの」「いきもの」「やきもの」と「きもの」と入ったもののは素早く目がいくようになりました。
で、いまは「色」に夢中?
で「色気」だろうが、「色もの」「色ボケ」だろうが、「色」という字が目に入るとすばやくキャッチ。つい手に取ってしまいます。
そんな紫苑が古本屋で見つけたのは、古い七緒の「色」てほどき帖の号。
2013年の9月発行ですから、一度はこの号も手にとった記憶はあるのですが、当時はスルー。まだまだ色にまで手が届かなかった。
これはもう永久保存版だなと思うほど、いまの紫苑のテーマにぴったり。
もう細かい文字でびっしりと内容詰まっています。
仕事の資料より精読して、目が痛くなってしまった。
トップページは、「似合う色お見立て隊」
小林さんというスタイリストがおっしゃるには、「顔立ちや髪の色などは、ひとまずおいておいて」と、いわゆるPC選びとは一味違う。
「優先させることは、着物を着てどこに行きたいのか。何をしたいのか」ということだそう。
そう、ワタクシめも、短い、あまりに短い学びながら、きものの場合、似合う色というより、「その着物を着て、どういう雰囲気になりたいかなのでは?」と思っていたので、この言葉はわが意を得たり。
洋服のPC選びとは、また違う選択法を教えてくれます。
彼女お勧めの色は「淡い色」メインであり、これがすべての人の当てはまるとは限りませんが、まずは雰囲気大事ということで頭に叩き込みました。
で、ほかの特集では、秋月洋子さんと杉山優子さんという対照的なスタイリストが、「お題の着物に何色を合わせるか」を協演。
シンプルな秋月さんとビビットカラー好みの杉山さんの、意外な色合わせ、すごく参考になります。
どちらがどちらでしょうか、わかりますか。
杉山さんの「白や淡い色でどこか抜け感を出す」というのが気になりました。
そして、すぐに役立つのは、帯揚げや帯締めの差し色の法則。
着物と帯、シンプルには、帯揚げ、帯締め、両方メリハリをつけて対抗色、
シンプルと大胆のケースは一方を利かせて一方をなじませ。
こんなにしっかり読んだ特集はないぞ。
とまあ、いろいろ色のことを学んだあと、ふと裏表紙を見ると、「awai」さんの広告が。
きものの紺に帯の白、帯揚げに紅、帯締めに赤。半襟の白さがまぶしい。
潔いきもの姿が美しい。
この、むしろ定番色に一番、色めきたったりして。
色の特集の裏にこういう広告を出すところが「awai」さんのセンスを感じます。(いつも出していたのかもしれないけど~~)
色の世界、あっちもこっちもなかなか一筋縄ではいかないものです。
関連記事
「梨花さんの和生活、もいいけど」→こちら秋月洋子さんのスタイリング
「すべてコスプレの潔さー椎名林檎さん」→こちら杉山陽子さんのスタイリング
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色についてのお話、勉強になります。
私も、「どこか抜け感を出す」というのが好みです。
余白は、ゆとりや安らぎを感じさせるだけでなく、そこに配置されたもの、もしくは周りを際立たせる効果があると思っています。
着物の醍醐味である「柄on柄」も、もちろん好きですが、「無の空間」を重要視する日本画や日本庭園も好きなので、無地場の多い着物や帯が好きなのかもしれません。
紫苑さんのお着物姿は、どのコーデでも、意味のある「無の空間」がバランスよくあって、とても素敵で、参考にさせていただいています。
「素敵!」と思ってもらえるとき、着物にだけ目がいくのでなく、TPOや背景に合った「着物を含めた全体の雰囲気」が素敵だと思ってもらえるのが理想です。
普段着るのは 織りモノです
どちらの着物も 帯は黒か白ベースです
これは 京都の人の着方に多いらしいんですが
紫苑さまのBlog 拝見してたら
色んな帯を上手に使われて居るので
ウチも 「挑戦」するつもりで
シツケ付いた儘の 黒絣紬に更紗の帯…
緑の大島に更紗の帯…
どちらか
明日の用事に 着て行こう思うてます
やっぱ 地味ですやろか~?
今年は シツケ付いてるモノ
全部 外して着て行く事目標にします
いつも参考になるコメントありがとうございます。なるほど、日本画や日本の庭園って無の空間を確かに大事にしていますね。それで、本来はきものも抜け感があるとほっとするですね。なるほど、ものすごく納得しました。
わあ、嬉しい。ぜひきものお召になってください。
どちらも頭のなかで考えるだけで素敵なコーディです。黒は地味ではないのですよ。黒に更紗、なるほど、今度、私も試させてください。