仁左衛門の「女殺油地獄」のシネマ版を銀座の東劇でやっているというので、ささっと観に行ってきました。
2011年の舞台も観たのですが、近松門左衛門のこの話好きなのです。
映画化もされていて堤真一さんが与兵衛を樋口可南子さんがお吉を演じていました。
ご存じ、油屋の放蕩息子与兵衛が金に困った挙句同じ町内に住む年上の女お吉を惨殺するという凄惨な話ですが、油にまみれながら刀を振り回すシーンの地獄絵のような凄惨な美しさ、エロチシズム~~。
仁左衛門の色っぽさと相まって強烈な印象を残しました。
舞台では見れなかった仁左衛門の目の動きや微妙な表情をしっかりとみることができました。
それにしても、歌舞伎役者さんの身体のしなやかさといったら。それに手首の柔らかいこと。
お吉を殺したあと、仁左衛門が刀を鞘に納めようとするのですが、手が震えてなかなか入らない。そのときの手と手首の動きが、まるで360度回っているように見えるほどでした。
新装相成った歌舞伎座をさらりと通り過ぎ、新築中たくさんの役者さんがお亡くなりになったものだから「歌舞伎座の呪い」などと囁かれていましたが、正面には鳥居も立ててお参りできるようになっていました。
仁左衛門の「女殺し」とあって、白黒の縞小紋にするつもりでしたが、実際に着ると粋過ぎるような気がしてNG。
五年前に一度着たときには、それほどに感じなかったのですが、なぜかこのたびはちょっと「極妻」路線?
きものの柄も年齢によって印象が変わるのでしょうか。
それとも着方のせいかなあ。これもなぞです。
で、結局チョイスしたのは、縞は縞でもおとなし目。
ブルーの縞小紋に、血の赤をイメージして赤い更紗帯です。
歌舞伎座は地下鉄のなかまでお祭り騒ぎ、テーマパークと化していました
また見たい舞台での仁左衛門の「女殺し」~~。
それにしても、思いついたときに予約なしで行けるシネマは有難いです。
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以前、着たときと、感じが違うことって、ありますよね。
どちらもすてきですけど、おとなしめの縞の着物、落ち着いていて、いい感じですね。
帯とよく合っていますね。
私も、歌舞伎を見たいです!!
似合うと思っていたきものが似合わなかったり、似合わないきものが似合ったりと、着るときにも要注意ですよね。
いろいろ試したいと思っています。
衿の抜き方、難しいです。かなり抜いてようやくちょうどいいかなという感じになります。