白大島というと、大島なのになぜかよそゆきっぽい気がしていました。
白は汚れやすいし、おとなしい色なのに目立つ、難しい色です。
ギリシャ人は楽しい夢を見るために白い服を着て眠りについたそうです。
自分も頭のなかも真っ白にすることが、楽しさを呼び寄せるのかもしれません。
ようやく白大島着ました。
憧れて持ってはいるものの、なかなか着こなせません。
白は目立つので、着付けがダメだと目も当てられません。
今でも、まあ、さほどうまくなったわけではないのですがーー。
憧れが強すぎたぶん、白はよそいき、という思い込みが強かったのかもしれません。
木綿の帯は軽く着るときに付けていたのですが、
この写真に触発され、合わせてみました
「樋口可南子のきものまわり」(清野恵理子著・集英社)
きもの好きには欠かせない名著です。
樋口さんの帯が、とても可愛い
欲しいとは思っていましたが、まあ、高価そうです。
でも、白大島にこういう色合わせって新鮮じゃないと、今度は色の面からだけ見てみて、自分の箪笥の奥の、この帯に気づいたのです。
あまりに違いすぎるなんて言わないで、とは言いませんが、
高価なきものには高価な帯、なんて思い込みがどこかにありましたね。
胸周りにはシワが寄っていますが、「気軽で元気な白大島」になりました
写真が大きいとアラも目立ちますが、あえて~~。
写真に習って、茶色の帯揚げを合わせようかとも思いましたが、ちと地味なので鴇色をチョイス。最近こればかりですが
次は、練習して、もっといい帯合わせてみます。
これで友人と食事をしてきました
食事とおしゃべりに集中したため写真はなし~~。
「このところ体調悪くて~~」
「そう? 元気そうに見えるよ」
「ホント?ありがとう」
白は、シワさえなければ(顔のではなくきものの、です。念のため)、レフ効果で、顔を明るく見せてくれます
「ーー坂口良子さん、亡くなったのね」
「57歳だって、若いわね」
このところ、勘三郎さんなど、同時代の方が続けてお亡くなりになっています。
「生きて、美味しいもの食べれて、きもの着られて、これ以上、何を望もうか」
話は、ここに落ち着きました。
ユウウツなときには、なんでもいい、動いてみるに限ります。
坂口良子さんのご冥福、心よりお祈りいたします。
最後までありがとうございました。
応援ありがとうございます。
元気パワー頂いております