心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

雨を見た

2019-10-26 21:29:22 | 日記

台風の影響で大雨洪水警報が出ていた。その中を、長靴・レインコートで出かけた。

傘が壊れてしまうくらいの風が、大粒の大量の雨粒を吹き付ける。痛い。

防水加工の袋に入れた荷物が半分濡れた。

着いた所は頑丈な建物なので、ほとんど外の荒れ模様には気づかないくらい。

それでも、ガラス窓には大きな雨粒がぶつかり続けていた。

ガラスにはりついた雨粒でしか、雨を見ることはできなかった。

木の幹に巣をつくった鳥なら、風も雨も見て聞いて感じただろう。

土の中に巣をつくる蟻だったら、出入り口から雨水が入り込んで大騒ぎだろうか。

大きな鉄筋コンクリートの建物の中にいると、まるで人ごと。

不思議な感じがした。少し悪いことをしているような・・・

しばらくすると、穏やかな環境に馴染んでしまう。

雨粒を楽しんで鑑賞しているようでもある。守られていることを忘れてそうになる。

雨を見ることに慣れている日常を、あらためて認識した。


但し書きから見えるもの

2019-10-25 23:09:17 | 日記

「立入禁止」「通り抜け禁止」を、入れるんだ、通り抜けられるんだと読んでしまう。

何ごとも素直に受け取れない天邪鬼だからかもしれない。

この「駐輪禁止」は小学校の敷地内の貼り紙。

これだけなら別に気に留めることもなかったのだが、但し書きが気になる。

「近隣の方のご迷惑になりますので・・・」の意味がわからない。

そもそも、誰にいってるの? 学校に来た人が止めることを禁止してるの?

たとえば、父兄会とか、校庭開放とかで来た人がいっぱい置くとうるさいとか?

少なくとも、近隣のせいにするのはおかしい。そもそも公立の小学校、近隣が主役。

出入りに危険だとか、邪魔だとか、ちゃんとした理由にすることはできないものか。

このごろ、公の施設のこうした但し書きはまどろっこしい。

つつかれないように、逃げ姿勢を強めているような気がしてならない。

近隣の人間のおおらかさが欠けてきているのも一因だとは思う。

身近ものだと思っていた小学校も、もはや別世界になっているのか。


「猫の手研究所」通信 No.8

2019-10-24 23:46:46 | 記憶のかけら

シーリングライトは好きではないので、フロアーランプとデスクスタンドを併用している。

そのランプシェードを自作しようと思い立った。

候補は2種類。ワイアーだけで細工を施すものと、ガラスビーズをワイアーで組み立てるもの。

紙や布だと燃えやすいような気がして、金属頼みとなった。

悩ましいのは、金属は熱伝導率が高いこと。うっかり触ると火傷しそう。

とくに、銅線が美しいのだけれど、銅はとても熱くなりそう。

その銅線、ブラウン管テレビ2つを解体して取り出した。結構な量をゲットした。

銅の色を生かすには透明なガラスビーズを使えばいいと思い、ビーズを用意した。

ところがこのビーズ、ちょっと触れただけでコロコロ転がってしまう。

とたんに猫が出場。ビーズに直進。猫を見るとビーズの在りかがわかる。

なかなか役に立つビーズ探し名人だ。

芳香きのこを見つけるのが得意な動物もいたね。人に無い能力をお借りしたい。

ランプシェードができるまでに、名人猫はどれだけ走り回ることになるのだろう。

🐱 ま、頑張るよ。それより、ほんとにできるの?


教室「はじめてのガッシュ画」音色

2019-10-23 23:34:16 | 美術

NHK文化センター岐阜教室、この講座で初めてのTさんの作品。

ウクレレの写真をもとに、ウクレレの音をイメージした。

構図や色彩を意識して緊張から始まったものの、1時間後にはこののびのびとした筆使い。

色や形を楽しんで、都合3枚の作品が出来上がった。

「ガッシュ画」という教室の名前にとらわれず、画材も幅を広げていい。

主題も作者の希望次第。ただただ描くことを楽しんでほしい。

偶然のようなひとつの出会いが、思いがけないかたちにひろがるといい。

この教室も10年以上。たくさんの出会いはどれも記憶に刻まれている。


教室「はじめてのガッシュ画」犬犬

2019-10-22 21:46:25 | 美術

NHK文化センター岐阜教室、Mさんの作品。じゃれあう子犬のかわいさ満載。

古いジグソーパズルの写真を見ながらの制作は苦労が多かった。

Mさんの娘さんが楽しんだパズルとのことで、懐かしい思い出につながるもの。

写真はぼんやりしていて、2匹の子犬がひとかたまりにしか見えないものだった。

形をつくり、色をつくり、もうすっかりMさん独自の絵と生まれ変わった。

Mさんはよく「娘が描いてって言うもんで」とテーマを選ぶ。そういうの、いいなぁ。

出来上がったものを娘さんと見るのはどんなに楽しいだろう。

絵を描く前に、最中に、描き上がって、それぞれに喜びを共有している。

そんな話を聞くのも、この教室の楽しみのひとつになっている。

一枚の絵が、あちこちに楽しい時間を届けてくれる。これぞ、絵の醍醐味。