台風の影響で大雨洪水警報が出ていた。その中を、長靴・レインコートで出かけた。
傘が壊れてしまうくらいの風が、大粒の大量の雨粒を吹き付ける。痛い。
防水加工の袋に入れた荷物が半分濡れた。
着いた所は頑丈な建物なので、ほとんど外の荒れ模様には気づかないくらい。
それでも、ガラス窓には大きな雨粒がぶつかり続けていた。
ガラスにはりついた雨粒でしか、雨を見ることはできなかった。
木の幹に巣をつくった鳥なら、風も雨も見て聞いて感じただろう。
土の中に巣をつくる蟻だったら、出入り口から雨水が入り込んで大騒ぎだろうか。
大きな鉄筋コンクリートの建物の中にいると、まるで人ごと。
不思議な感じがした。少し悪いことをしているような・・・
しばらくすると、穏やかな環境に馴染んでしまう。
雨粒を楽しんで鑑賞しているようでもある。守られていることを忘れてそうになる。
雨を見ることに慣れている日常を、あらためて認識した。