なんでこうなるの? 雲の描く世界にはいつも驚かされる。
空気の層がいくつも重なっているのか。それぞれの動きの関係なのだろうか。
こうした景色に出会うと、自分が特別な時間の中にいるような気がする。
出会えた喜びと、知らない世界への畏れがある。どちらも興奮を呼ぶ。
空気の温度と湿度。いくつもの空気の塊がひしめきあって離れたり寄ったりして風が吹く。
雲上の太陽や月の明りが通過してみせる光がある。
出会えた特別な自分は、ほんの一瞬のほんのちっぽけな魂。
音も無く、静かに進行していく空模様。
少しずつ思い出していた。中学の理科の時間に、天気図を書いた。
「東鳥島風力3・・・(ここしか覚えていない)」の音源を地図に落とし込んでいく。
等圧線をうまく書けると、きれいに気圧配置が見えてくる。
等圧線を結び損なうと、まったく違うものになる。難しかったけど楽しかった。
天気図の上に、空気の塊がふわっと見えるような楽しさがあった。それと似てるのかも。