心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

メスキータ展 その3

2019-07-25 23:42:30 | 美術

木版画「シマウマ」。カタログ見開きいっぱいで、ほぼB3の大きさ。

以下、カタログに紹介されているエッシャーの言葉。

 

彼はもともと鮮やかに黒と白に色分けされている自然界のモチーフを題材にして、

黒と白の明確な表現の木版画を作ることには反対していた。私には彼の声が、

昨日のことのように聞こえるーーー「シマウマっていうのは生きている木版画だ。

そのシマウマをもう一度木版にすることは、自制しなくちゃいけない。」あとになって、

彼自身が木版画で<シマウマ>を制作していたことを知り、私はどんなに驚いたことか。

 

エッシャーのとは違うけど、「シマウマっていうのは生きている木版画だ」に驚く。

あらゆるものを木版画の素材として見ていたのだろうか。

この版画、遠目で見ると、みごとな迷彩柄とわかる。メスキータも楽しんだに違いない。