買い物中、珍しいものを見つけた。「生ライチ」とある。あまりに奇麗なので買ってしまった。
今まで見ていたライチとはまったく違う。ピンク色というか桃色というか、柔らかい色。
説明書を読んでいろんなことがわかった。
輸入するものは熱処理を必要とするので、生食用は国産に限定される。
宮崎で、10年くらい前から栽培しているという。
さっそく食べてみた。手に取ると、薫りがふわーっとひろがる。
赤い皮を剥くと、実はぎっしりつまっていて、みずみずしく、果汁が溢れ出す。
ぷちっと弾けるような透明な実を口にすると、酸味と甘みと薫りに圧倒される。
楊貴妃の愛した果物として有名だけど、それも納得の美味しさだ。
夕方にひとつ、夜更けにひとつ、ゆっくりゆっくり味わった。