南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

両陛下のシンガポールご訪問

2006-06-11 00:03:50 | Weblog
本日のシンガポールの新聞は、英語の新聞も中国語の新聞も一面は
両陛下のシンガポールご訪問の記事でした。中ページでも、晩餐会
の様子やら、ナショナルライブラリー訪問のことなど、いろいろ
出ていました。

シンガポールの新聞の論調は、ジャーナリズムにありがちな皮肉っ
ぽい口調は一切なく、事実を淡々と述べていました。これだけの
紙面を割いて記事が出たということは、かなり好意的に受け取られ
たということでしょう。

シンガポールは第二次世界大戦では実際に戦場になった場所です。
英国軍と日本軍の間で、実際に地上戦が行われ、その後の占領下の
時代にあったいくつかの悲しい事件はいまだにシンガポールの人々
の記憶に消えずに残っています。

今回、天皇陛下は、日本とシンガポールの友好関係について触れた
あと、「しかしながら、過去の世界大戦で貴国の国民が貴重な命を
失ったり、つらい思いをされました」というような発言をされてお
りましたが、これは誠意ある態度として受け取られたと思います。

新聞記事を見ると、両陛下はオーチャードの裏手にあるフォーシー
ズンズホテルに宿泊されたようです。お昼はリーシェンロン首相と
のランチをArts Houseというところでされたようですが、その写真
の片隅に川口順子さんも写っていました。一緒に来ていたのですね。

2時45分には、昨年できたばかりのナショナルライブラリーを訪問
されたようです。700人くらいの小学生が旗を振って歓迎したという
ことでした。ナショナルライブラリーはうちの会社からも歩いていけ
るので、時間がわかっていれば行けましたね。う~ん、残念。

新聞記事の中には、どういうものが記念品として両陛下に贈られた
かなんてことも出ていました。皇太子時代の1970年と、1981年の二回
シンガポールに訪問されたらしいのですが、その時の写真を80ページ
の写真集にして贈呈されたとか。さらに蘭の花をかたどったホワイト
ゴールドとイェローゴールドのブローチ、純金の記念メダル、そして
直径30センチの特性椀ということでした。そのセラミックの椀には、
シンガポールの名所のイラストが描かれていて、40周年記念という
言葉が、英語、中国語、マレー語、タミール語の4言語で書かれて
いたとか。

先月は、村上ファンドの村上さん(現在容疑者)が来て話題になった
シンガポールですが、今年は何かとシンガポールが話題になっていま
すね。

2 コメント

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こちらでもテレビで (ゴトウ)
2006-06-11 08:38:02
天皇ご夫妻のシンガポール訪問、こちらでもテレビでやってました。ディナーは大統領と一緒だったようですよ。

戦争責任について、天皇は政府が許容できるぎりぎりの言葉でお話してらしたのではないでしょうか。夫の祖父も戦時中、行方不明になっています。昭仁天皇の誠実な言葉がきちんとシンガポールメディアに受けとめられて感謝です。
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ゴトウさん、どうもありがとうございます (南の国の会社社長)
2006-06-11 13:03:30
いつもコメントありがとうございます。日本でもニュースやってましたか。下町娘に聞いたら、全然知らなかったと言っていました。こちらでは原文はわかりませんが、こういう重要な外交場面でのご発言は、いろんなことに配慮してのものなんだなあとあらためて感心しました。今まで、天皇陛下のコメントに関してはとくに意識もしたことはなかったのですが、こういうのも日本という国にとってはかなりのPRになっているのだなあと思いました。
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