昨日、香港のインドネシア人メイドの日曜日(前編)
という記事をアップしましたが、今回はこの続きで後編です。上の
写真は香港のコーズウェイベイにあるビクトリア公園。これは先週
の写真です。今日の日曜日、昼ぐらいまでは大丈夫だったのですが、
午後は雨になってしまいました。フィリピンのメイドたちは、主に
セントラルに、インドネシアのメイドたちはコーズウェイベイに
日曜日に集まるのですが、この雨だと居場所がなくてちょっと
かわいそう。セントラルだと屋根のある場所は多いのでまだよいの
ですが、コーズウェイベイ付近だと歩道橋か高架道路の下とか
くらいです。おそらく日頃は雇い主にこき使われていているので
しょうが、週一日の休暇はゆっくり屋外でリラックスしてほしいと
つい思ってしまいます。
しかし、これは誰か仕切っている人がいるのでしょうか?公園内で
花見のような感じで座っているインドネシア人メイドたちは、
きっちりとサッカーのグラウンドの線の内側とかにいて、整然と
した秩序が保たれています。通路にあたる部分はきちんと確保して
いるんですね。また公共の場所を完全に自分たちだけで占拠すると
いうことではなく、公共の場所であるということを理解していて、
自分たちの座る位置を考えている。これはちょっと感心します。
こちらは高架道路の下あたりのスペース。雨が降ったらこういう
場所は一等地です。
日本の花見のように景色がいいわけでもないのですが、彼女たち
はこうやって仲間達と情報交換したり、愚痴をこぼしたり、悩み
を相談したり、冗談を言い合ったり、故郷の言葉でコミュニケー
ションができることを楽しんでいるのだというのはよくわかります。
遠い異国の地で、異国の家主にこき使われて、いろいろと苦労や
ストレスも多いんだろうと思いますが、こういう日曜日の休日に
同じ境遇の中間達に会う事で、リラックスできて、心が解放され
るんでしょうね。
こちらはビクトリア公園の外側の歩道です。こういうところも
彼女たちの憩いの場。
ビクトリア公園の一角には、露天のお店が出ているエリアがあり
ました。インドネシアのメイドのためだけの露天です。
これは履物を売っている露天。右の女性は、ギターを持ってます。
フィリピン人とかだと音楽好きだというイメージがありますが、
インドネシア人と音楽というのは正直あまりイメージがありま
せんでした。
衣類が売られていますが、10ドルというのはめちゃくちゃ安い!
日本だと百円くらいの感覚ですからね。まあ彼女たちの給料も
かなり低いと思われますので、こういうのも安くないと替えない
のでしょう。まあインドネシア本国からしたら、夢のような給料
なんでしょうけど。だから彼女たちは、余計な浪費はせずに本国
の家族に仕送りをしているんでしょうね。まるで「おしん」です。
こちらのずらっと並んでいるパラソルは、実は写真屋さん。
ちょっとした変身写真を手軽に撮ってくれるお店です。すごく
チープな感じですが、こういうのを楽しんでいる彼女たちは
とても幸せそうです。
背景は、チープな書き割りなんですが、いちおうメークをして
自分の綺麗な姿を写真に残せる。この写真を故郷に送るんで
しょうか。でも背景は、ヨーロッパやアメリカの風景だったり
するんですけど。
厳しい現実を忘れつかの間の夢を見ているような感じですね。
故郷を遠く離れ、家族や恋人とも離れ離れになり、言葉のあまり
通じない異国でがんばっていきている彼女達。もともと少ない
給料の中から大半を故郷に仕送りし、残ったお金で携帯電話で
国際通話をするためのプリペイドカードを買ったり、手紙を出す
ための便せんや切手を買ったり、家族や恋人に近況を知らせる
ための写真をこうして撮ったりしているんですね。
こういうのを見ていると、日曜日だけは雨が降ってほしくない
と思うのであります。
日曜日は、インドネシア人をターゲットにした電話会社とかの
宣伝攻勢も盛んです。
ちらしも看板もインドネシア語だし、サービス内容もインドネシア
との国際通話を全体にした内容になっているようです。こういう
エスニック人口をもマーケティングの対象にしてしまう香港も
またしたたかではあります。
さて最後にこちらは、インドネシア領事館があるケスウィック
ストリート。
こちらがインドネシア領事館の建物です。
土日は締まっていますが。この場所は、ビクトリア公園から
リーガーデンのほうに向かう途中にありますが、リーガーデン2
のすぐ裏手あたりにあります。
このそばにもチャンドラというお店とか、両替店があります。
今回は香港のインドネシア人メイドの日曜日ということでレポート
してみましたが、香港で生活していても我々の知らない事はいっぱ
いあるということにあらためて気付きました。おそらくまだまだ
いろんな事実があるんだろうとは思うのですが、今後もいろいろと
探検をしていきたいと思います。
よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。
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