南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

羽田発香港行き全日空便

2010-03-25 19:56:56 | HONG KONG

3月24日、水曜日の便で、日本から香港に帰ってきました。
今回初めて、羽田発着の便を利用したのですが、都心から近い
のでよいかと思ったら、いろいろと問題点もありましたので、
ここにご報告させていただきます。

羽田発着の香港便ができたのは前から知っていたのですが、
今までは利用したことがありませんでした。香港からは
深夜に出て、早朝羽田着だし、日本からは夜羽田発で
深夜香港着なので、一見、とても効率的な感じがします。
24時間バリバリ働く人にとっては、とても魅力的な時間です。

でもこれは私のようにそんなに体育会系ではなく、アバター
のパンドラ星のようなところに送り込まれたら、すぐに動物
の餌食になってしまいそうな人間にとっては、この羽田便は
ちょっと過酷な体験でした。

到着したときも荷物が多くて大変でしたが、羽田からの出発
も結構荷物が多く、数々の悲劇(?)が待ち構えていました。

羽田には箱崎からリムジンバス(700円)で行ったのですが、
30分着で到着。でも到着するのは、国際ターミナルではなく
国内線第二ターミナルです。ここでバスを降りて、ターミナル
間を繋ぐ無料バスに乗り換えなければならないのですが、
箱崎からのリムジンバスは出発階に到着します。乗り換える
ためには、ターミナルビルに入って、エスカレーターで一階
さがり、再び外に出なければなりません。重い荷物を
持っていると結構、この作業が辛いです。



この上の地図がターミナルの配置なんですが、国際線の
ターミナルは、おまけのような隅のほうにあります。



こちらが国際ターミナルの入り口です。日本の空の玄関と
いう威厳も品格もなく、田舎のプレハブの仮設建築物と
いった感じ。重い荷物を引きずってここまで来ました。
羽田とかと違って、何かちょっと寂しい雰囲気です。

国際ターミナルというにはあまりに小さくて寂しい。
昔の箱崎のTCATのほうが華やかな雰囲気だったんじゃない
かとさえ思えました。



この「広くなる、新しい羽田」というコピーがむなしく
響きます。羽田のウェブを見ると、国際ターミナル
は今年の10月に新しくなると出ています。ということは今
はまだ仮設の設備。何か悲しいです。これから海外に行くと
いう夢も希望もありません。

私は、この飛行場でゆっくりしようとかなりの余裕を見て、
ここまで来ました。ところが何と、チェックインさせて
くれな~い!X Japanの紅です。大げさにタスキをかけて
いる案内係の女性に聞いたら、「チェックインは二時間半」
前からです、との返事!え~っ、ぼくはどうすりゃいいの?
この重い荷物を持って、どこにいりゃあいいの?ここには
居場所だってなさそうじゃん?国際線は二時間前までに
チェックインをお済ませくださいって言うじゃな~い?
だから早めにきたっつーのに、こりゃダメだよ。東京の
交通事情でそんなにピンポイントで来れるわけないじゃない!
こうなったらクレーマーになったろかいな、と思ったのです
が、すぐに冷静になりました。こういうところで爆発する
人も多いんじゃないかなと思いました。


私と同じように早めに到着した外国人の人が、係の女性に
質問をしています。おそらく「まだチェックインできません
ですか?」とか聞いているに違いありません。この人は
ジェントルマンだったので、怒ることもなくすぐにあきらめ
て、どこかに行ってしまいました。他にも外国人の人でうろ
うろしている人を見かけました。

インドでも時間が早すぎるとターミナルにすら入れてくれ
ないということがありましたが、ここは日本です!サービス
の国です。こういう部分は一刻も早く改善していただきたい
と思いますので、よろしくお願いします。これはもはや
国辱です

チェックインまで一時間以上も時間があったので、どうし
ようかと思ったのですが、偶然にもコインロッカーを見つけ
たのでそこにスーツケースと鞄の一つを入れることにしま
した。しかし、ここでまた頭にきたのは、コインロッカーの
料金が全部500円ということ。箱崎は300円のとか、400円の
とかだったのに、500円とは!ちょっとこれは酷い、と思った
のですが、仕方がないのであきらめました。


荷物を預けて少し身軽になった私は、無料巡回バスで国内線
のターミナルに行くことにしました。国際ターミナルには
お店もほとんどないからです。この上の写真がバスです。
国際ターミナルの次は、国内線の第一ターミナルに停まります。


国内線第一ターミナルの中です。何という豪華さ!
貧弱な国際線ターミナルを見た後だけに、ここは夢の国か、
天国かと思えたほどです。お店もすごく充実しています。
お店の質も量も成田を凌駕している感じです。


JALのグッズを売っているお店がありました。何だか今と
なっては持っていると縁起が悪そうな感じなので(失礼)、
誰が買うんだろうなと思いました。

こういうウィンドブレーカーもあったんですが、ちょっと
誇りを持って着ることはできないんだろうなと思うと悲しく
なりました。

第一ターミナルの5階にKIHACHIのお店があったので、ここ
でちょっと優雅に食事することにしました。

窓から飛行機が見えて素敵な雰囲気のお店です。

キノコと鶏肉のスパゲッティ、そして白ワインはシャルドネ。
右の青い部分は夕暮れの滑走路です。国内線のターミナルには
こういう素敵なお店がいろいろあるのは魅力的です。
それにひきかえ国際線は...

ところでこの第一ターミナルに入ろうとしたら女性の方がビラ
を配っていました。こういうの普段は読んだりもしないのです
が、ちょっと読んでしまいました。

JALは大きな問題になっていましたが、ANAも赤字だったのを
知りました。航空行政の問題もいろいろあったんだな、JALの
人たちもいろいろがんばっているんだなとあらためて思いました。

こちらがもう片面です。

人員削減やらコストダウンを行う中で、それが安全に影響を
与えるようなことは絶対にあってはならない、ということを
パイロットやCAや整備士など現場の人たちが発言しているの
にはちょっと感動をしてしまいました。労組の人たちの主張
は自分たちの生活を守ることを主張するのが多いのですが、
ここでは、自分たちのことよりもむしろお客さんの安全の
ことをこんなにも一生懸命願っています。JALがこういう
事態に陥ったのは企業努力が足りなかったということよりも、
行政の責任などもあるのだと思います。こういうことに見て
見ぬふりをするのはいけないことなのじゃないかとふと
思ったりするのでした。

さて、再び国際線のターミナルに戻り、チェックインを
すませて、中に入ります。

この列は何かと思うと、これがX線のチェックのための列。
X線の機械は二つしかありません。しかもこの入り口が
いかにも仮設っぽい感じ。

そこを抜けるとパスポート審査があって、もういきなりゲート
という感じ。

いきなりこういう感じです。香水やお酒などの免税店が
ちょこっとあります。と言ってもこの写真で見える範囲
だけです。白い恋人などのお菓子もちょっと売っています。
成田などに比べると何とコンパクト。飲食店などはほとんど
ありません。

飲食店というか飲食スペースはこれくらいです。
たしかにこれだと二時間以上も前に入ったら居場所がない
ですね。これは本当に、どげんかせんといかん、です。

私は幸いにもクリスフライヤーのゴールドカードを持ってる
ので、特設ラウンジに...

と言ってもラウンジの中はこんなもの。椅子は豪華ですが、
かなり狭苦しい感じ。

ドリンクコーナーです。ちょっとシンプル。
ビールとか、水割りとかは頼めば持ってきてくれるようです。

食べ物はおにぎりと、おつまみと、クッキーだけです。
外の一般待合室に比べれば天国ですが。
インターネットの接続がワイヤレスで無料というのがよい
ですが。

飛行機は8時45分発の予定だったところ30分以上遅れて出発。

香港に到着したのは夜の12時半過ぎでした。外に出れたのは
1時過ぎ。もう電車はなくなっていました。往復切符を買って
いたのに使えないのが悔しい気がしました。

仕方なくタクシーで。しかし乗ったタクシーが最悪でした。
よぼよぼのじいさんが運転しています。起きているのか、
眠っているのかわからないような雰囲気での超ノロノロ運転。
何台の車に追い抜かれていったことか。バスにも、トラック
にも、清掃車にまで抜かれるという始末。
またトンネルの中で一車線になったときは、後ろに車が
詰まってしまって、ブーブー警笛を鳴らされてしまう事態に。
そのじいさんは、怒ったような感じで自分でも警笛を
鳴らしておりました。こういうタクシー運転手を許容して
いる香港に憤りさえ感じてしまいました。ほんと、こういう
人に運転免許を与えちゃあいけないですね。

これで330ドル(約4000円)、日本では決して高いタクシー
代ではないですが、香港でこんなに高いタクシー代を払った
のは初めてでした。

雨の中重い荷物をタクシーから降ろして、さんざんな目に
あった今日一日を思い出して、ため息をつくのでありました。


よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。

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