南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

七夕の日に距離を超えて想いを伝える

2006-07-07 17:43:15 | シンガポール
この上の写真は、Coffee Clubという喫茶店のメニューのチョコ
レートフォンデューです。カットしたフルーツを、とろとろに
とけたチョコレートにからめて食べるというものですが、これが
実に美味でした。チョコレートはロウソクの炎で暖められていて
固まらないようになっています。フルーツのちょっとした酸っぱ
さと、チョコレートの甘さが絶妙にブレンドされて、何となく
青春の甘酸っぱさ(?)が体験できるような気がします。

これは一人で食べるのは、ちょっと勇気がいりますが、そのとき
たまたま下町娘がおりましたので、人目をはばかることなく
食すことができました。味のバランスとしては、バナナが一番
なじんでいるのですが、意外性はありません。意外性があった
のは、マンゴーでした。それだけで食べると、結構甘いマンゴー
ですが、チョコレートにからめると、わずかな酸っぱさが過度に
強調されて、泣きたくなるほどの危うさでした。

マンゴーとチョコレート、この組み合わせはこれまであまり経験
がなかったのですが、このとき初めて食べてみて、こういう意外
な組み合わせによって新しい味覚が誕生するんだな、などという
ことを後で思ってしまいました。色彩的に見ても、マンゴーの
オレンジ色っぽい黄色と、ダークなチョコレートの色の組み合わ
せは、すごく好きな組み合わせです。ドイツとかにはありそうな
色彩感覚ですね。

下町娘は、イチゴが好きのようでした。イチゴにチョコ
という組み合わせはよくあるパターンで、ある意味で定番ですけ
ど、それはそれでとても美味しいです。シンガポールに入って
くるフルーツは、日本なんかと比べて、ちょっと甘みが少ないと
いう気がいつもするのですが(とくにスイカ)、こうしてチョコ
にからめて食べると、むしろあまり甘くないほうがいいような
気もしてきます。


ところで今日は、七夕だったのですね。これはすっかり忘れてお
りました。シンガポールの街中は明るいので、天の川はあまり
認識できません。文明から離れた場所に行くともっと星が奇麗に
見えているので、これはシンガポールが文明化しすぎているとい
うことなのでしょう。

日本に行ってしまった下町娘が、お母さんと喧嘩をして
しまったということを言っておりました。私は喧嘩をしたくても
母はあの世に行ってしまったので、できません。でももともとあ
まり喧嘩とかはしなかったですね。七夕の日には、ひょっとして
あの世にいる人にも思いが通じるでしょうか?


母が他界したのは、ずいぶん前のことのように想えますが、まだ
4ヶ月くらい前のことなのですね。七夕の日には、家の裏に笹を
たてて、子供の頃、そこに短冊に何かを書いてつけたのを思いだ
しました。何を書いたのか忘れましたが、遠い記憶です。

おりひめと彦星は一年に一度しか会えませんが、今の時代の私た
ちは、電話や、メールや、ブログなどを通して、時間と思いを
共有することができます。ひょっとしたらブログというのは天の
川のようなものなのかもしれませんね。おびただしい数の情報が
星のように漂っている川を伝って、いろんな人が、距離を超え、
空間を超え、時間を超えて、つながりあうことができる。

ブログというのはそういうロマンチックなツールなのかもしれ
ません。

離ればなれになっている恋人たちの皆さん、想いが未だ届かない
片思いの皆さん、単身赴任の皆さん、旦那が長期出張で帰らない
奥様の皆さん、ビッグになるまで親元には帰らないと誓って都会
で頑張っているヤングの皆さん、いろんな悩みをかかえて生きて
いる皆さん、日本に帰れない事情を持った複雑な状況の皆さん、
七夕の日に、幸あれかしと祈っております。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
七夕の日に距離を越えて想いを伝える (阿頼王)
2006-07-08 08:06:26
南の国の会社社長さま こんにちは。

本当に、美味しそうですね。

日本もあるのかな?

「チョコレートフォンデュー」

わたしは見たことが無いですけど、なんか高級スウィート店とかにありそうな気もします。マンゴーって美味しいらしいですね。そのもの自体だけでも。



日本の七夕の日は家のほうは、毎年のように今年も天気が悪かったです。

でも、きっと雲の上で、織女さまと彦星さまは逢っているんでしょうね。
返信する
阿頼王さん、こんにちは (南の国の会社社長)
2006-07-08 12:11:38
私もこのチョコレートフォンデューは知りませんでした。たまたまこの店に登場していた新メニューです。こちらはマンゴーはわりとポピュラーです。スーパーとかでもいろんなタイプが普通に売っています。日本に入ってくるのはフィリピンマンゴーとかが多いのでしょが、こちらでは、マレーシア、タイ、インド、パキスタン、オーストラリア、イスラエル、南アフリカなどいろんな地域から入ってきて、形がまるっこいのとかもあったり、いろいろです。
返信する
甘い? (ゴトウ)
2006-07-08 20:03:49
あれーっ、いよいよコーヒー・クラブにチョコレート・フォンデュが登場したんですね。

実は5年前の結婚式のとき、夫が教会での式の後のリフレッシュメントとして、チョコレート・ファウンテンというのをコーヒー・クラブで薦められて(夫がここのコーヒーが大好きなのでコーヒーをデリバリーしてもらった)、教会のパティオに器具を設置して振舞ったんですよ。子供たち大喜び。晴れ着をチョコレートでべたべたにしながら完食。結局、一番楽しみにしていた夫は食べられませんでした。

確かにシンガポールの果物、あんまり甘くないですよね。きっとチョコレートの甘さと果物の酸っぱさがミックスしてちょうどいいんですね。

下町娘さん、昨晩は夜空を見上げながら、きっと遠い南の国の人を想ってたんでしょうね。チョコレート・フォンデュの味を思い出しながら。

早くシンガポールにいらっしゃれる日がくるよう、私もお祈りしてますよー。
返信する
チョコレートファウンテン (南の国の会社社長)
2006-07-08 22:16:54
ゴトウさん、旦那さんもコーヒークラブがお好きなんですか?

以前、コーヒークラブがボートキーにあったとき、5階の屋上テラスのスペースがすごく雰囲気があって、よく行きました。この写真のお店は、ラッフルズシティの中のお店です。今月のマンゴスティンクラブ(日本語フリーペーパー)を見たら、シャングリラのハイティーでもチョコレートフォンデューがあると書いてました。The Chocolate Factoryというお店でも、ミニチョコレートファウンテンがテーブルにセットできると書いてありました。そういえば、以前、フラトンホテルのロビーテラスを通りかかったときに、チョコレートファウンテンらしきものが見えました。チョコレートファウンテンって流行っているんですね。これってシンガポールだけ?それとも世界的な流行?どなたかごぞんじの方教えてください。
返信する