先日、テレビコマーシャルの編集作業のために香港の編集スタ
ジオに行ったのですが、後で調べたらこのスタジオは、いろん
な映画のデジタルエフェクトを行っており、何と『キルビル1
&2』や『少林サッカー』、『カンフーハッスル』なんかの
デジタルエフェクトもこのスタジオで作ったのだとか。また
私が数ヶ月前に見た『南京南京』もこのスタジオが関わって
いたのを知って、さらにびっくり。
このスタジオは、先週香港島のコーリーベイに引っ越してき
たばかりで、まだ工事中だったのですが、そんな由緒あるスタ
ジオだとも知らず出かけて行ったのです。これまでは編集は
他のスタジオを使っていたのですが、今回は新たな監督を使っ
たので、その監督の指示でこのスタジオになったというわけ
です。今回は特にデジタルCGが必要なったので、CGの得意な
このスタジオが選ばれたということです。
編集スタジオの中身はどこも同じような雰囲気なのですが、
コンピューターの調整卓があり、その隣にテレビモニターが
置かれています。調整卓にはオペレーターが座っていて、
そのそばに、監督がいて、クリエイティブディレクター、そ
してプロデューサ-の人がいます。プロデューサーは立って
いろいろと忙しそうにそわそわとしているのが常なのですが、
スタジオの人たちが数人立って見守っています。
今回はクライアント(お客さん)は同席していないので、
我々制作スタッフだけでの作業なのですが、スタジオの人や
オペレーターの雰囲気がちょっと緊張感があり、これは
雰囲気だけでレベルが高い感じだなと思いました。やっぱり
香港でもトップクラスのスタジオだけに雰囲気もちょっと
違います。こういう中で、『キルビル』や『少林サッカー』
などの名作が生まれてきたのかと、あらためて納得したので
した。
『キルビル』は自分でレンタルビデオで見たのですが、
『少林サッカー』はMy Wifeのお薦めでした。なんだか映画
はMy Wifeに薦められてばかりいますね。(笑)香港に来る
ために不動産屋と一緒に部屋を見て回っているときに、
My Wifeが『少林サッカー』の話をしていました。「香港に
住むんだったらあの映画をみないといけないよね。あれは
香港の基本。そうですよね、不動産屋さん」という投げかけ
に不動産屋の香港人も無理矢理同意させられていました。
あのスピード感は、まさに香港。キルビルのスピード感も
そうとうなものですが、仕事も何でもこういう超人的な速度
で対応するのが香港だと思ってしまいました。もともと私は
のんびりした性格にみられがちですが、でも本心は物事が
てきぱきとスムーズに流れていかないと気がすまないのです。
ですのでこういう映画のスピード感にはほれぼれとします。
『ハンサム★スーツ』でいえば、もとえさん(森三中の大島
美幸)が、食堂の中で、てきぱきと仕事をしているところとか、
『王様のレストラン』(これもMy Wifeのお薦め)の中で、
流れるように料理を作るシェフの山口智子さんの無駄のない
動き。仕事がこういうふうに流れることが自分にとっては
理想なのですが、なかなかこのようにはなりません。
香港でのコマーシャルの制作現場では、カメラとか、照明
とか大道具とか、数十人のスタッフが共同作業を行うのです
が、時々、ものすごいスピードでスタッフが動き回ることが
あります。ほんともう香港映画のように、ぶつかったりせず
に見事に全員が連携して、ある状況を作り出していく、そう
いうのを見るとこれはさすが香港なんだなあと嬉しくなります。
以前、『フィッシュ!』という本を読んだのを思い出しました。
シアトルの魚市場が何故か活気に満ちている。その魚市場から
仕事を楽しく行う真理を発見していくというような話なのです
が、普通は退屈な仕事でもやり方によってはどんどん楽しくで
きるというところが面白かったです。どんな場所にも、どんな
仕事にもやりがいは見いだせる、そこをつまらなくしているの
は自分の固定観念だ。仕事を楽しめればそこに活力が生まれる。
そういう活力のあるところに仕事も人も集まってくる。
ということなんですよね、きっと。
ジオに行ったのですが、後で調べたらこのスタジオは、いろん
な映画のデジタルエフェクトを行っており、何と『キルビル1
&2』や『少林サッカー』、『カンフーハッスル』なんかの
デジタルエフェクトもこのスタジオで作ったのだとか。また
私が数ヶ月前に見た『南京南京』もこのスタジオが関わって
いたのを知って、さらにびっくり。
このスタジオは、先週香港島のコーリーベイに引っ越してき
たばかりで、まだ工事中だったのですが、そんな由緒あるスタ
ジオだとも知らず出かけて行ったのです。これまでは編集は
他のスタジオを使っていたのですが、今回は新たな監督を使っ
たので、その監督の指示でこのスタジオになったというわけ
です。今回は特にデジタルCGが必要なったので、CGの得意な
このスタジオが選ばれたということです。
編集スタジオの中身はどこも同じような雰囲気なのですが、
コンピューターの調整卓があり、その隣にテレビモニターが
置かれています。調整卓にはオペレーターが座っていて、
そのそばに、監督がいて、クリエイティブディレクター、そ
してプロデューサ-の人がいます。プロデューサーは立って
いろいろと忙しそうにそわそわとしているのが常なのですが、
スタジオの人たちが数人立って見守っています。
今回はクライアント(お客さん)は同席していないので、
我々制作スタッフだけでの作業なのですが、スタジオの人や
オペレーターの雰囲気がちょっと緊張感があり、これは
雰囲気だけでレベルが高い感じだなと思いました。やっぱり
香港でもトップクラスのスタジオだけに雰囲気もちょっと
違います。こういう中で、『キルビル』や『少林サッカー』
などの名作が生まれてきたのかと、あらためて納得したので
した。
『キルビル』は自分でレンタルビデオで見たのですが、
『少林サッカー』はMy Wifeのお薦めでした。なんだか映画
はMy Wifeに薦められてばかりいますね。(笑)香港に来る
ために不動産屋と一緒に部屋を見て回っているときに、
My Wifeが『少林サッカー』の話をしていました。「香港に
住むんだったらあの映画をみないといけないよね。あれは
香港の基本。そうですよね、不動産屋さん」という投げかけ
に不動産屋の香港人も無理矢理同意させられていました。
あのスピード感は、まさに香港。キルビルのスピード感も
そうとうなものですが、仕事も何でもこういう超人的な速度
で対応するのが香港だと思ってしまいました。もともと私は
のんびりした性格にみられがちですが、でも本心は物事が
てきぱきとスムーズに流れていかないと気がすまないのです。
ですのでこういう映画のスピード感にはほれぼれとします。
『ハンサム★スーツ』でいえば、もとえさん(森三中の大島
美幸)が、食堂の中で、てきぱきと仕事をしているところとか、
『王様のレストラン』(これもMy Wifeのお薦め)の中で、
流れるように料理を作るシェフの山口智子さんの無駄のない
動き。仕事がこういうふうに流れることが自分にとっては
理想なのですが、なかなかこのようにはなりません。
香港でのコマーシャルの制作現場では、カメラとか、照明
とか大道具とか、数十人のスタッフが共同作業を行うのです
が、時々、ものすごいスピードでスタッフが動き回ることが
あります。ほんともう香港映画のように、ぶつかったりせず
に見事に全員が連携して、ある状況を作り出していく、そう
いうのを見るとこれはさすが香港なんだなあと嬉しくなります。
以前、『フィッシュ!』という本を読んだのを思い出しました。
シアトルの魚市場が何故か活気に満ちている。その魚市場から
仕事を楽しく行う真理を発見していくというような話なのです
が、普通は退屈な仕事でもやり方によってはどんどん楽しくで
きるというところが面白かったです。どんな場所にも、どんな
仕事にもやりがいは見いだせる、そこをつまらなくしているの
は自分の固定観念だ。仕事を楽しめればそこに活力が生まれる。
そういう活力のあるところに仕事も人も集まってくる。
ということなんですよね、きっと。