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『魔球』(東野圭吾)

2008-10-25 10:45:26 | 読書日記
 9回裏2死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた!すべてはこの1球に込められていた……捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。
 さらに、エースまで、右腕を切断された状態で死体が発見される。

 最後に「魔球」の意味と事件の真相が明らかにされる。
 意表をついた犯人と、「魔球」に込められた深い思い。本作品は東野氏の初期の作品とのことであるが、本当に上手い!

 昭和40年頃の高校生を取り巻く環境の中で、愛する家族を命をかけて守ろうとする青年の姿が痛々しくも、爽やかに描かれています。東野氏の貧しいながらにも真剣に生きる青年への暖かい眼差しが表れているようです。

 


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