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群馬の田舎から情報発信!

『打たれ強い人になる』(保坂隆)

2010-12-25 20:40:25 | 読書日記
 プライドが高い人が実践するストレス解消法とは。一人でショッピングしたり、スポーツをしたりして思いっきり発散させる。

 「自分なりには努力はしている。なぜ思うような成果が得られないのだろう」パーフェクトなど求める必要はない。そう頭を切り替えてみよう。すると、自分が努力を重ねてきた過程が、大きく浮かび上がってこないだろうか。「結果はまだ出ないけれど、自分はこんなに頑張っている。きっと次のチャレンジのパワーになるはずだ。いつか結果はついてくるだろう」

 自分を変える4っつの魔法の言葉
 「ありがとう(ございます)」
 「ごめんなさい(申し訳ありません)」
 「私はあなたが好きです」
 「私が間違っていました」

 苦手な相手とのつき合いは、ほどほどがいい。

 打たれ強い人とは、どんなことにもへこたれない人というおり、打たれても打たれても、またすぐ立ち直ることができる、しなやかな心を持った人のこと。
 完璧なものを追及しすぎず、なんでもポジティブに考え、自分なりの凹んだ時の気分の切り替え方法を持っている人。常日頃から自分を肯定するような習慣をつけておくことが大事なのかもしれません。自分に暗示をかける手法も自分なりに編み出せれば、より楽しく人生を過ごすことができるのでしょう。
 見つけるも難しいでしょうが。。。

『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎)

2010-12-25 20:21:45 | 読書日記
 ジョン・F・ケネディの事件を題材に、日本の首相が暗殺され、無実の罪で警察から追われる主人公を描いた作品。

 半径百メートル内の映像や電話の内容まで保存する”セキュリティポッド”。まさに監視社会の象徴となるべき機械。この装置を屈指して巨大な警察組織が動き始めれば、一個人の存在などすぐに抹殺されてしまう。
 そんな近未来の恐怖が、不気味に迫ってきます。

 デジタル社会の向かうところ、そんな監視社会などすぐに現実化してしまうのでしょう。実際今でも、携帯電話で位置情報は既に分かってしまっており、そのデータを利用できる人物であれば、誰でも特定の人の居場所が分かってしまう。たとえ感傷的に警察権力がそんな個人情報を集めるのはけしからんと言ったところで、既に携帯電話会社の人はその情報を持っているのだから、変なことの使われるリスクを負うより、より安心できる公権力にデータの利用権限を移した方がいいという議論だって起こるかもしれない、

 この作品では、そんな巨大な力を持った組織に、一人のアナログ的な青年が立ち向かい、「生き残る術は逃げるしかない」と気づいて、整形までして逃げ伸びるという内容。
 確かに、個人情報収集の強大な力を持ち、警察権力まで動かす大きな敵には、対抗しようとしても無駄。逃げるしかない。逃げ切れたことだけでも奇跡的。
 アナログ的な人間には、アナログ的な逃げ方というものがある。0か1かでは割り切れない人間の感情というものもある。

 久しぶりの伊坂作品は、やはりシュールでウィットにとんだ会話が心地よく響く、独特な伊坂ワールド満開でした。

『ノルウェイの森』(村上春樹)

2010-12-11 21:26:18 | 読書日記
 村上春樹氏の作品を初めて読みました。

 ナイーブな青年や少女の心。
 生のすぐ隣にある死。

 バブル時代初期のような、世の中の平安さの中で、若者が無邪気に自己の気持ちのままに暮らす模様が描かれている気がしました。ちょっとノスタルジックな大学生活が。大学3年生になると就活が始まるため、社会にでるまでのモラトリアム時間を過ごすこともできない現代の大学生とはちょっと比較にならない気がします。

 作者の描く世界をどこまで理解できたか、本当に不安になる作品でした。

 今、上映されている映画を観れば、より理解できるかも。。。