人は様々な傷を負っている。それが、他人から見れば大したことではないことでも、本人にとっては深い傷になっていることもある。
主人公の高校生達は、「包帯を巻く」という行為で、世の中に溢れている”傷”を癒そうとします。
傷つきやすい高校生達が、「包帯を巻く」という行為を通じて、心を通わせあい、成長していく姿が、活き活きと描かれています。
最後にはそれぞれが、それぞれの世界で、それぞれの生き方で、頑張っている姿は、すがすがしささえ感じられました。
天童さんの作品というと「永遠の仔」を思い浮かべますが、それゆえキチンと心構えしないと読めないと思っていました。 群馬県高崎市で映画のロケをしたということを聞いていたので、読みたいと思っていたのですが、やっと意を決して読みました。読んでみると、高校生を主人公としているためか、読後感が爽やかで、思っていたよりスラスラと読み進めることができました。
天童さんの思いをより広い人達に伝えたいという気持ちからでしょうか、読み易く書かれています。
それにして、天童さんはどうして、”弱い”人にこんなに暖かい眼差しを向けることができるのでしょうか。「包帯を巻く」という、とてもビジュアル的な行為で、人の傷を癒すなんてことをどうやって思いついたのでしょうか・・・。読者も包帯がイメージし易く、読みながらも、「包帯クラブ」の会員になっている感覚に陥ります。この発想・思いに触れるだけでも読む価値のある作品だと思います。
主人公の高校生達は、「包帯を巻く」という行為で、世の中に溢れている”傷”を癒そうとします。
傷つきやすい高校生達が、「包帯を巻く」という行為を通じて、心を通わせあい、成長していく姿が、活き活きと描かれています。
最後にはそれぞれが、それぞれの世界で、それぞれの生き方で、頑張っている姿は、すがすがしささえ感じられました。
天童さんの作品というと「永遠の仔」を思い浮かべますが、それゆえキチンと心構えしないと読めないと思っていました。 群馬県高崎市で映画のロケをしたということを聞いていたので、読みたいと思っていたのですが、やっと意を決して読みました。読んでみると、高校生を主人公としているためか、読後感が爽やかで、思っていたよりスラスラと読み進めることができました。
天童さんの思いをより広い人達に伝えたいという気持ちからでしょうか、読み易く書かれています。
それにして、天童さんはどうして、”弱い”人にこんなに暖かい眼差しを向けることができるのでしょうか。「包帯を巻く」という、とてもビジュアル的な行為で、人の傷を癒すなんてことをどうやって思いついたのでしょうか・・・。読者も包帯がイメージし易く、読みながらも、「包帯クラブ」の会員になっている感覚に陥ります。この発想・思いに触れるだけでも読む価値のある作品だと思います。