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群馬の田舎から情報発信!

『そんな謝罪では会社が危ない』(田中辰巳)

2006-10-31 20:21:19 | 読書日記
 危機管理の専門家として有名な著者が「そんな謝罪では~」と意味深な題名の本を出したとのことで、早速買って読んでみました。

 第1章では、「こんな謝罪では許されない」という具体的例を分類分けして挙げています。
 ”言い訳や反論まじりの謝罪”、”嘘と隠蔽をふくむ謝罪”などなど。

 第2章では、具体的に謝罪の方法論を論じています。
◎許される謝罪の「心・技・体」
 「心」(第1条)潔い謝罪は男を上げる千載一遇のチャンス
    (第2条)社会的制裁を受けて法的制裁を回避せよ
    (第3条)記者会見はタダである
    (第4条)記者会見はバッジ処理である
 「技」(第1条)はじめに「罪の認識」をせよ
    (第2条)目標を定めて軌道を描け
    (第3条)謝罪を分析的に考察してアプローチせよ
 「体」(第1条)異分野の師を持て
    (第2条)直言してくれる部下を育てよ
    (第3条)専門知識の社外スタッフはあくまでも専門性で選ぶ
    (第4条)傍目八目のブレーンを近づかせすぎない
    (第5条)茶坊主を排せ

 特に「技」の部分はこれまで、私としては持っていなかった視点だったので、大変参考になりました。

 最近、高校での必修科目の未履修問題が話題になっています。実際に問題の高校の校長や教育委員会の職員が謝罪の記者会見をしている場面がニュースでよく流れます。
 そこで気になるのが、校長先生はいったい「何を」、「誰に」謝っているのか亜さっぱり分からないことです。それが分からないから、何か釈然としない雰囲気のみが残されたような気分になります。

 謝罪する前に、問題の本質、そして被害者は誰なのかをはっきりさせて、その被害者に対して謝罪するとともに、対応策を説明すべきではないでしょうか?
 何かマスコミに「謝れ!」と怒鳴られるから「とりあえず謝っておこう」ということでは教師が生徒になめられるだけではないでしょうか・・・

 本書は主に組織人を念頭に書かれていますが、個人の謝罪の場面にも参考になります。
 
 最後の「謝罪の分水嶺」として
①責任の大きさと所在
②展開の予測
③生きざま  を挙げています。

 謝罪はその人の「生きざま」を最も良く表わすものなのかもしれません。
  

今日も管理釣り場

2006-10-28 20:21:49 | フライフィッシング
 久しぶりに管理釣り場に行ってきました。

 前回は3連休中に行ってひどく混んでいたので、今日はゆったりと釣れるだろうと期待して行きました。ところが、釣り場に着くと、すごい混みよう。「どうしてこんなに混んでいるの???」

 渓流が禁漁になって、管理釣り場に人が押し寄せてきたということでしょうか。

 爽やかな良い天気で、風もほとんどなく、絶好の”管理釣り場釣り日和”(?)。「今日は釣れるぞ!」と勢い込んではじめたものの、魚の反応が今ひとつ。午後、4時間ほどで釣果は3匹。なんともさびしい結果でした。

 いつものように、今日もドライフライでとおしたのですが、やはり魚の反応が無い時には、ニンフやウェットに挑戦すべきでしょうか???

 でもやっぱりフライフィッシングはドライフライじゃないと・・・ 

『シリウスの道』(藤原伊織)

2006-10-19 22:38:45 | 読書日記
 東京の大手広告代理店の営業部副部長・辰村祐介は子供のころ大阪で育ち、明子、勝哉という二人の幼馴染がいた。この三人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。それは…。

 広告代理店では、一つの案件(プレゼン)には、チームを組んで当たるなど広告代理店の内部事情は面白い。そこで働いた人間でないと書けない部分もあるでしょう。そして、企業内部での様々な確執にも動ぜず、受けてたつ主人公の姿はすがすがしささえ感じられます。

 暴力団がでてきたり、政治家がでてきたりして、ちょっと話が飛躍しすぎる感もあり、ミステリーと言うにはちょっと物足りなさを感じますが、企業人として組織の中で力強く生きるサラリーマンへのエールを送る小説としては本当に楽しい小説です。

「カフェ・ド・キャメル」の「石垣ぶっとびカレー」

2006-10-16 22:11:23 | 群馬グルメ
 洋食が食べたいということで、以前から気になっていた前橋市の「カフェ・ド・キャメル」に行ってきました。

 メニューを見ると、オムライスからスパゲティ・定食までその種類の豊富さに、何を選んでよいのか迷ってしまいます。で、写真が魅力的だった「石垣ぶっとびカレー」を選びました。
 
 待つこと数分。目の前の運ばれてきたカレーを見て本当にびっくり。山型のご飯の周りにとんかつ・ハンバーグ・鳥のから揚げ・揚げた茄子とカボチャが盛り付けられ、その上からカレーがかけられたいます。その上から四角にカットされたトマトとコーンがかけられ、ゆで卵が彩を添えます。確かにメニューには「具だくさん」と書いてありますが、その量の多さには圧倒されます。

 思わず「わあ、すごい!」と叫んでしまうと、店員さんが「頑張って食べてください」と励まし(?)の言葉をかけてくれました。
 ところが結局完食できずご飯を残してしまいました。(ごめんなさい)20代の頃ならこれぐらい食べたれたのになあ・・・・

 ハンバーグやとんかつはおいしく、味は申し分ないので、是非今度はお腹を空かせて挑戦してみようと思います。

突風の管理釣り場

2006-10-08 17:50:49 | フライフィッシング
 今日はいつもの管理釣り場に行ってきました。

 3連休の中日というだけあって混んでいました。この管理釣り場では過去最高の入りだったのでは・・・。
 
 8時頃着いたのですが、既にかなりの人数が来ていて、なかなか入る場所がありません。どれくらいの間隔があれば、間に割り込んでもいいのでしょうか?下手くそな私は結局一番人と人の間隔が空いている場所で釣ることにしました。

 3連休を意識してか、ニジマスが元気で、かなり放流しているような気がします。「これなら釣れないはずないよなあ」と思ったのも束の間。今日は10月にしては珍しい突風が吹き荒れていて、思ったところにフライを落とすことが出来ませんでした。しかし、こんな突風の中でも豪快にラインをキャストしている人がいるんだなあ、これが。どうしてあんな距離を真っ直ぐにキャストできるの???私は10メートル先にキャストしようとしても風で流されてしまうのに。トホホ。

 今日の教訓。「どんな突風にも負けないキャスティングを身に着けよう!」「風が強い日には風上からキャストできる場所を確保しよう。(でないとライントラブルに悩まされます)」

『チーム・バチスタの栄光』(海道 尊)

2006-10-04 21:48:34 | 読書日記
 第4回(2005年)「このミステリーがすごい!」大賞受賞作です。「バチスタ」というちょっと聞きなれない用語ですが、心臓移植の代替手術のこと。

 成功率100%を誇る東城大学医学部附属病院の「チーム・バチスタ」が、3例立て続けに術中死を起こす。果たしてこれは医療事故なのか。それとも故意によるものなのか。チーム・バチスタの裏側に隠された秘密とは・・・・。

 第1章は、病院内の講師が調査に乗り出す話で、医学のことや大学病院の人間模様など、ちょっと「白い巨塔」的趣で話が進みます。(医学用語も解説がしてあるので、素人でも楽しめます)

 ところが、第2章に入り、ロジカル・モンスターである厚生省の役人”白鳥圭輔”が登場すると雰囲気が一変します。
 エンターテイメント性に溢れた謎解きが繰り広げられます。
 それにしても白鳥氏が言う「アクティブ・フェーズ調査」というのは本当にあるのでしょうか???

 主役は正にこの白鳥圭輔であり、この白鳥というキャラクターで是非、続編を創ってほしいです。

 テンポよく話が次から次への展開していって、最後の「敗戦処理」まで一気に読ませてくれます。

 本当に楽しいエンターテイメント小説でした。