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群馬の田舎から情報発信!

『最悪』(奥田英朗)

2007-06-28 22:32:38 | 読書日記
 小さな鉄工所を一生懸命経営する川谷。銀行員の藤崎みどり。パチンコぐらいしか楽しみのないチンピラの和也。そんな3人が普通の暮らしていく中で、どんどん地獄へと落ちていく姿が描かれています。

 前半は、全く関係のない3人の日常生活が平行して描かれ、いったいこの3人はどのように結びつくのか?と心配させられます。が、後半、3人が結びついてくると、一気に話が展開していきます。
 このような形で3人が交錯するとは・・・。3人がそれぞれの悩みを持ち、窮地に追い込まれどうしようもなくなり、吹っ切れた時、偶然に3人が交錯することで、思わぬ方向に話しが転がっていきます。

 普通(?)の人間が、ぎりぎりと追い詰められていくストーリーは読むだけで気が重くなり、なかなかすらすらと読み進めませんでした。普通の生活の中で起こる様々な不条理。そして、そこからくる絶望。
 この作品は犯罪小説というより、この人間の絶望を「最悪」として描いているのではないかと思います。


「珍大」の坦々麺

2007-06-24 20:24:36 | 群馬グルメ
 前橋のケヤキウォークに行ってきました。
 雨の日曜日ということで、すごい人混み。
 ランチはウォーク内にある「珍大」という中華料理の店で、店の一番お勧めという黒ゴマ坦々麺をいただきました。

 普通の坦々麺は食べたことがありますが、”黒ゴマ”というのは初めてでした。
黒ゴマの濃厚なコクと、ラー油の辛味がマッチした美味しいスープでした。麺は坦々麺には珍しく平打ち麺。誰でも気軽に坦々麺を楽しめる店です。

 連れが海鮮土鍋丼というのを食べましたが、こちらもさっぱりしていて美味しかったです。

久しぶりの管釣り

2007-06-24 20:13:47 | フライフィッシング
 やっと時間ができたので、久しぶりに管理釣り場に行ってきました。
 気分揚々と釣り場に到着。そして、ボンドを見ると・・・。一面に藻がびっしりと生えているではないですか。それ故、魚の姿はほとんど見えない。時々、水面を泳いでいる姿を見かけるくらいです。藻が生い茂っていないエリアは既に先行の方々がしっかり場所取りしてあり、しょうがなく藻の生い茂るエリアで挑戦することに。

 ライズもほとんど無かったので、ニンフで攻めたいところですが、藻に絡みそうなのでドライフライで攻めることにしました。
 ところが、ドライフライでも何度かキャストするとフライに藻が絡まってしまい、頻繁に藻を取り除く作業をしていました。

 アタリもなく、藻を取り除く作業ばかりしているので、全く盛り上がることがなく、釣果1尾で退散してきました。

 なかなかベストの状況で釣りを楽しむのは難しいですねえ・・・。
 新たな課題ができました。

『反自殺クラブ』(石田衣良)

2007-06-20 22:32:47 | 読書日記
 久しぶの池袋ウエストゲートパークシリーズです。
 今回も真島マコトが池袋で起こるトラブルを解決していきます。

 路上でのスカウトマン、伝説のロックスター、玩具の裏にある悲劇を訴える中国人キャッチガール。それぞれがさまざまなトラブルを抱えています。

 表題作の反自殺クラブでは、続発する集団自殺を裏で操るスパイダーマンとマコトが対決します。
 重い題材ですが、じわじわと広がりつつある自殺問題に取り組んでいます。
 
 「おれは日本中の父親にいっておきたい。あんたの子どもが16歳以下だとすると、父親が自殺した場合、通常の何百倍もあんたの子どもの自殺性向は高まる。こいつは単なる統計的事実。あんたは、あんたの子どもまで自分と同じようになっても平気なのか。」

 「たくさんの死体を見たこの夏で、おれが得たのは簡単な真実ばかり。それは以下のとおり。
 ①死んだ人間より、生きている人間のほうが魅力的。
 ②心はいつも外の世界で自己を実現しようとする。
 ③おれたちはどれほど些細な理由でも自殺できるし、その反対にどれほどくだらない目的で生きていくこともできる。」

 池袋のストリートに溢れている人混みの中で、一人佇み、孤独をかみ締めながら、どうしようもなく絶望感に浸れば、自殺も考えてしまうでしょう。
 でも、「最低な人間でもいいじゃないか。どんなちっぽけな目的でも人は生きていける」という著者の強いメッセージが伝わってきます。

 どの作品も池袋のストリートを活き活きと描かれています。”ストリート”を描くだけに新鮮さが重要であり、著者は正に”今”を鮮やかに切り取って読者に見せてくれます。
 文体もテンポも、池袋の”今”を描くにピッタリとマッチしていて、石田ワールドが展開されています。

 

「グランボワ」の豆乳パン

2007-06-17 17:40:20 | 群馬グルメ
 前橋市の川原町にあるパン屋さん「欧風パン グランボワ」に行ってきました。
クリームパンが美味しいという評判を聞いて出かけたところ、ちょっと朝早すぎたせいかクリームパンがありませんでした。
 そこで、珍しい豆乳パンを買ってみました。正式な名前は分かりませんが、甘い小豆が散りばめられ、普通のパンよりしっとりした食感で美味しい。これはお勧めです。(よくあるあんこバターよりヘルシーです。)

 今度は是非、クリームパンに再挑戦しようと思います。

 それにしても前橋市の川原町は随分おしゃれに変身していますねえ。いろいろなところに、小さいけれど、こだわりのあるショップが立ち並んでいます。他の店探検にも行ってみようと思います。

『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午)

2007-06-17 10:53:40 | 読書日記
 ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた“何でもやってやろう屋”探偵・成瀬将虎。恋愛あり、活劇ありの物語の行方は?

 ハードボイルド的味わいを見せながら、「成瀬将虎」なんていう名前に関わらず、主人公の軽妙なジョークを交えて、物語はテンポ良く進みます。
 ところが、こんな風などんでん返しがあるとは・・・。
 作者の術中にずっぽりハマッテしまいました。
 
 このようなラストのあり方には賛否両論あると思いますが、作者がストーリーだけでなく、様々な手法で読者を楽しませようとするサービス精神旺盛は作品だと考えれば、優れたエンターテイメント小説に仕上がっていると思います。

 ただ、途中までは、主人公のキャラクターの造りこみが上手く、脇役人もユニークで、続編まで期待できそうな作品でしたが、さすがに無理そうで残念です。

高崎にETCインター

2007-06-16 22:49:42 | 群馬Today
 今日の上毛新聞によると、高崎市は新たなインターチェンジを考えているらしい。

「高崎市は国土交通省や県と協調して、関越自動車道の高崎・藤岡両ジャンクション間にETC専用のスマートインターを設置する方針を固めた。二〇一一年度の北関東自動車道全線開通時を視野に、高崎駅東口を起点とする東毛広域幹線道路(国道354号バイパス)から直接乗り入れる直結型インターとして整備する。新幹線と高速道路のアクセスポイントとなり、市は高崎駅東口に高速バスターミナルを設置して既設、新設のバス路線を結集。北関東と北信越などを結ぶ内陸の交流拠点を構築する。」
「高速道外部の付帯道路などは地元で負担する手法が一般的で、市は今後、整備を推進する地区協議会を関係機関と設置して計画を詰める。同省道路局は「地域の発意とともに、安全性や採算性などの条件を確認した上で整備することになる」としている。」

 高崎駅東口はヤマダ電機の本店が建設されたり、東毛広幹道が整備されたりして、ものすごい勢いで変化を遂げていますねえ。
 それにしても、東毛広幹道から直接関越自動車道に乗り入れられるようにするとはすごい計画です。
 吉岡町にもスマートインターチェンジがありますが、ここはインターまでのアクセス道路が狭く、分かりづらいので、大型車などが通るとかなり危険な状況になるのではないかと心配されます。
 一方、高崎については、既に東毛広幹道という大きなアクセス道路(?)が建設中であるため、特別な投資が必要ないという意味では上手いやり方ですねえ。

 日本道路公団も民営化されて、高速道路のあり方を利用者の目線で考えるようになってきた現れでしょうか。

 とは言え、我が家の自家用車には未だETCが設置されていません。ということは、インターが出来ても利用できないということで・・・。これも、ETCを無理やりにでも普及させようという、国土交通省の作戦???



小中学校の耐震化

2007-06-09 17:05:29 | 群馬Today
 文部省の調査によると震度6強の地震で倒壊の恐れのある小中学の建物が4300棟あるとのこと。
 県内の小中校耐震化は55.6%で全国平均をやや下回るとのこと。
 さっそく、文部科学省は早急に耐震化工事を実施するよう都道府県教委に通知したとのこと。

 ひっかかるのは、文部科学省が”通知”したということ。通知すれば「はい。分かりました!」と全ての都道府県が行動を起こすのか?通知1本で実施するくらいなら、既に行っていたはずではないか。
 それに、新聞報道では、耐震化工事にいったいいくらかかるか書いていない。文部科学省も明らかにしていない。いったいいくらかかるかも分からない通知を出すことは、本当に実現するつもりがなく、後から文句を言われないための、責任逃れのための言い訳ではないだろうか。
 責任の所在を不明確にする、無責任行政の最たるものだと思います。

 本当に文部科学省が耐震化を進めたいなら、耐震性能別に悪いランクから棟数を明らかにし、それにかかる耐震化工事の経費を明らかにし、その金額をどのように工面するかを担保した上で、強力にリーダーシップをとって工事を行うべきではないだろうか。

 単に「危ない校舎がありますよ~」などとマスコミにリークし、不安を煽るような行動は、新興宗教の口先勧誘のようで、何か恐ろしい気がします。

 

『リクルートのDNA』(江副浩正)

2007-06-09 16:36:24 | 読書日記
 言わずと知れた、リクルート創業者の江副氏の本です。

 「企業家精神とは何か」という副題が着いていますが、「経営者」の心構えを説いた本です。

●経営の3原則
 ①社会への貢献
 ②個人の尊重
 ③商業的合理性の追求

●リクルートの社訓
 「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
 
●経営理念のモットー
 ①誰もしていないことをする主義
 ②分からないことはお客様に聞く主義
 ③ナンバーワン主義
 ④社員皆経営者主義ー企業家の集団
 ⑤社員皆株主
 ⑥健全な赤字事業を持つ
 ⑦少数精鋭主義
 ⑧自己管理を大切に
 ⑨自分のために学び働くー遊・学・働の合一を理想とする
 ⑩マナーとモラルを大切にする

●マネージャーに贈る十章
 ①希望・勇気・愛情
 ②ネットワークで仕事をすること
 ③高い給与水準
 ④人は仕事を通じて学ぶ
 ⑤プレイングマネジャー
 ⑥まず周囲に自らを語ること
 ⑦数字に強いこと
 ⑧努力の継続
 ⑨脅威と思われる事態の中に隠された発展の機会がある
 ⑩リクルートは社会とともにある

 「企業家精神とは何か」という副題が着いていますか、創業以来の回顧録的記述が多く、今ひとつ、どのような読者を想定しているか分かりずらい気がします。
 著者もあとがきで「体系的・理論的に書かれた経営書とは別もの」と言っているとおり、江副氏の経営学を学ぼうと思ってこの本を手に取ると、ちょっと違う気がすると思います。
 とは言いつつも、第1章だけは、珠玉の言葉で溢れていて、「なるほど」と思わせる部分がたくさんあり、それだけで実用書としての必要要件を十分満たしていると思いますが。

 最後まで、「何故、今、この本を出版したのか」ということが分かりませんでした。

「三和屋」のロールケーキ

2007-06-09 10:51:48 | 群馬グルメ
 県庁で群馬の物産展をやっていたので、藤岡の「三和屋」さんのロールケーキを買ってきました。

 くるみ入りのロールケーキで、一つ一つカットされているため食べやすく、お土産としてもぴったりだと思います。

 美味しいのですが、なかなか藤岡まで買いに行くのが大変。前橋近郊の方は、県庁の物産展で購入してみたらいかが。