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『家日和』(奥田英朗)

2010-09-08 21:03:33 | 読書日記
 会社が突然倒産し、いきなり主夫になってしまったサラリーマン。
 急にロハスに凝り始めた妻と隣人たちに困惑する作家。 などなど。

 最後のロハスに凝り始めた妻と、インテリの隣人をユーモアで茶化したい作家を描いた「妻と玄米御飯」は面白かった。
 どうしても人と同じことが嫌いで、斜に構えて物事を見る。そしてインテリぶった人を見ると思わず茶化したくなる。きっと著者自身のことなんだろうと、勝手に想像してしまいます。

 そんなへそ曲がりの主人公であっても、やはり家族を思う気持ちは強い。自分のやりたいことをやるという自己満足感より、家族の気持ちを大事にしてしまう。
 だって、楽しいことは、一人で楽しむより、家族で楽しんだ方が、その人数分だけ喜びが大きくなる。そして、苦しみは、その人数分だけ小さくなるから。
 
 「家」はやはり生活の中心でなくちゃ!