FEEL ambivalence

毎日、いろんなことを思います。
両極端な感じで。

両面価値。
同一対象に対する愛憎共存。

境界線の向こう側。

2007-08-14 23:38:38 | ろぐ
立場が違う、組織が違う。
引かれた線のこちらとあちら。

それで自分を小さく括って、言い訳にして。

今日はそれが許せなかった。


世界はどこまでも広がっていて、
引かれたラインなんて、ただの形式。


どこまでも乗り越えて、どこまでも歩いていける。
いつの間にか忘れていた、挑む気持ちと負けず嫌い。
忘れずに、大切にしておきたい。


また、明日からも頑張ろう。

『ラッシュライフ』 / 伊坂幸太郎。

2007-08-14 01:05:51 | 
乾いた文体の、不思議な感触。
現実の続きのようで、でも、ゼリーに覆われた世界の中の出来事のようで。

すーっと読んでしまった。

ただ、ところどころ好みじゃない部分も出てきたりして、その辺が初めて読んだ作家さんだと感じた。
妙に細かい描写のような、いや、ちがうな。
おそらく「普段自分が感じる苛立ち」に似ているものが描かれているから。
自分への同属嫌悪のせいなのかもしれない。


村上春樹さんが好みなので、どうしても比べてしまうところが出てくる。
個人の筆が描いたものにジャンルやら系統などと述べてみても無駄だとは思うのだが、慣れているものとの差を見つけたくなってしまう。
その辺はまだ、度量が狭いということなのだろうか。

どことなく都会の香りがして、くるくるとステージが回り、見事に振り回されてゆく。
その感覚が悔しいような、快いような感覚。
ミステリーではない。ホラー、でもない。

エッシャーの騙し絵。
それがキーワード。

ぼくだったら、スケッチブックにどんな言葉を書くだろう、と考えながら読んでいた。
「優」かな。
優しさの「優」。

塞翁が馬というには少しばかり強引過ぎるような気がするが、もう一度読んでみたいと思える。


今度読むときはLush Lifeを聴きながら。