バイトを終えた帰り道。用事があって、郵便局へ寄って。
ちょっと混んだ駅前の通りを運転してたら、
急にドキドキした。不安になった。
僕は、大丈夫なのだろうか。
なにが、や、なんで、は存在せずに。
その恐怖にも近いようなドキドキは唐突で。
思わず、CDを換えてみた。
治まるかなぁ、と。
結局家に帰りつくまで、不思議な思いはずっと胸の奥に痞えていて。
でも、母親におかえりと言われたら、なんだか、楽になったように思えた。
母親は、いま、ちょっと病気の疑いがあるらしく。
今日も病院に行ってた。
そんな話を夕ご飯前に聞いて。
また、ココロは鈍く痛んだ。
態度には出せないけれど。
電話が鳴り、久しぶりに話した。
風邪気味の相手が鼻をすするたび、ぼくは、相手が泣いているのではないかという錯覚に囚われて。
そんな自分の目頭がすこしだけ、濡れていたのはここだけの秘密だ。
分からないことが多すぎて。
割り切れないことが多すぎて。
あっちもこっちも。
そして、僕はなにをしてる?
アイツが汗を流し、あいつだって歯を食いしばって頑張ってるかもしれないのに。
ヤツは実績を残してたぞ。
僕は何をしてる?
一歩も動けていないんじゃないのか。
夢物語だったのか。
いや。
気付いたのなら、動こう。
少しずつでも、動こう。
ビル・エヴァンスの『NARDIS』。
綺麗な旋律の中に、ドラムスのソロが入る。
乱れる旋律。揺れる。壊れ、落ちる。まるで、行くべき道を探して彷徨うように。
最後の痙攣が始まるのか、というそのとき、
ピアノはすべてを救い上げ、立ち上がり、幕は下りる。
今日は、いつもとはなんだか、違うように聞こえた気がした。
ちょっと混んだ駅前の通りを運転してたら、
急にドキドキした。不安になった。
僕は、大丈夫なのだろうか。
なにが、や、なんで、は存在せずに。
その恐怖にも近いようなドキドキは唐突で。
思わず、CDを換えてみた。
治まるかなぁ、と。
結局家に帰りつくまで、不思議な思いはずっと胸の奥に痞えていて。
でも、母親におかえりと言われたら、なんだか、楽になったように思えた。
母親は、いま、ちょっと病気の疑いがあるらしく。
今日も病院に行ってた。
そんな話を夕ご飯前に聞いて。
また、ココロは鈍く痛んだ。
態度には出せないけれど。
電話が鳴り、久しぶりに話した。
風邪気味の相手が鼻をすするたび、ぼくは、相手が泣いているのではないかという錯覚に囚われて。
そんな自分の目頭がすこしだけ、濡れていたのはここだけの秘密だ。
分からないことが多すぎて。
割り切れないことが多すぎて。
あっちもこっちも。
そして、僕はなにをしてる?
アイツが汗を流し、あいつだって歯を食いしばって頑張ってるかもしれないのに。
ヤツは実績を残してたぞ。
僕は何をしてる?
一歩も動けていないんじゃないのか。
夢物語だったのか。
いや。
気付いたのなら、動こう。
少しずつでも、動こう。
ビル・エヴァンスの『NARDIS』。
綺麗な旋律の中に、ドラムスのソロが入る。
乱れる旋律。揺れる。壊れ、落ちる。まるで、行くべき道を探して彷徨うように。
最後の痙攣が始まるのか、というそのとき、
ピアノはすべてを救い上げ、立ち上がり、幕は下りる。
今日は、いつもとはなんだか、違うように聞こえた気がした。