FEEL ambivalence

毎日、いろんなことを思います。
両極端な感じで。

両面価値。
同一対象に対する愛憎共存。

退去。

2005-03-25 13:07:40 | ろぐ
がらんとした部屋で、タバコをすった。

時間は結構あったのに。
引越しという作業は進まない。
どこかで、時間を引き延ばしたがっている自分がいた。

がさがさ動いては、中断。
自分の痕跡を消すことが、これほどまでに大変だとは思わなかった。
クローゼットの奥、食器棚の片隅。
とんでもないところから、とんでもない記憶がたくさん現れて。
遅々として進まない作業に苛立ち、酒を飲んで眠る日々。

それでも、詰め込んだダンボールたちがいなくなる日は、
目いっぱい動いた。
お昼に荷物を搬出。
返す足で、筑南クリーンセンターへ。
引越しのごみは、次から次へと湧いてきて。
3往復ぐらいしたかな。
次からは、無駄なものはちゃきちゃきと処分しなきゃ。

市役所にて、溜めていた税金を払って、転出届を出して。
郵便局にて、転居届け。
保険会社にて、住所変更の届け。
不動産屋さんに、書類を提出。

あれやこれや、やることは多い。
自分の名前と住所をこれだけたくさん書く、という行動は、久しぶりだ。
電話でも、名前と実家の住所を壊れたカセットみたいに繰り返して。

夕べは結局、ご飯を食べながらお酒を飲んでしまい。
4時間眠って、朝方から部屋の掃除。
やってもやっても終わらず。
荷物を車に詰め込む作業も、約束のぎりぎりに。

不動産屋さんが立会いに来てくれたのを、少し待っていただいて。
あわただしく車に荷物を詰め込んだ。
が。
荷物が入りきらない。

結局、ベランダに少しだけ荷物を置かせてもらうことにして。

なんだかなぁ。
こんなにも無計画な自分が情けない。

ぎっしりと荷物の詰まったシルビアを見て。
ぼくは、荷物を捨てることが、やっぱり苦手らしい。
いつも使っていた、毛布とタオルケットは、捨てられなかった。
似たような理由で、捨てられないものが増えていって。
持ち帰る荷物は膨れ上がってしまった。

不動産屋さんにご挨拶をして。
ブレーカーを下げて。
部屋を出る段階になっても、まだ、離れる実感は湧いてこない。

頭の中を占領していた、引越しというタスクは、これにて終了。
今は、ただ、ぼーっとしている。
今夜は行きつけのお店でサッカー観戦の予定。
もう、何かをしなければっていう意識はない。
ただ、ただ、楽しもう。
少しだけお酒の力を借りて。

あ。

人生初の、
住所不定・無職。

不思議な気持ち。