布が動いたような音が、私を深い眠りから引き戻した。
うっすら目を開けると、いつもはミノムシのように布団に包まっているエジソン君の姿がない。
なにか慌てて動いているような気配がした。
「どうしたの?」
「燃えてる」
は?
もう少し目を開いたら、
枕元に置いてあった電気ランプのそばの布団の端が焼け焦げているのが見えた。
ありゃ。
「おやすみ」と言って寝たときにはスイッチを消した筈なのに、
ランプはやけに明るく光っている。
時間はまだ夜中の12時半。
「電気つけて本でも読んでいたの?
危ないじゃない、このランプは熱を持つから布団から離して置かないと」
さっき、丸めたタオルケットを持って部屋から走り出たエジソン君が
「分からないよ。勝手に点いてたんだ」
と台所の方で声をあげた。
「勝手に点くようなスイッチじゃないじゃん」
寝たまま天井を見上げたら、
白い煙が部屋中に充満して渦を巻いている。
まだ眠いし面倒だし、少しの間 布団の中から出られずにいたけれど、
だんだん目が痛くなってきて、喉の奥と肺が苦しくなってきた。
エジソン君は台所から戻ってこない。
う~ん、しょうがないな。
布団からずるずると這い出て窓を開け、またすぐ布団にもぐり込む。
少しずつ白煙は窓から出て行くようだが、そう簡単には姿を消さず、
部屋の中でゆらゆらと漂っている。
やっとエジソン君が部屋に戻ってきたので
窓を閉め、電気を消してまた眠った。
朝。
目を覚まして部屋から出たら、リビングから台所へ向かって
黒焦げの何かが 点々と落ちていた。
台所に行って流しの中を覗き込んでみたら
やはり黒い物体が流しの皿の中にこんもりと小さな山を作っていた。
「?」
寝床に戻って、エジソン君のタオルケットを広げてみた。
それは
かなりの範囲で焼けて、変わり果てた姿に変っていた。
「…危なかったんじゃん」
「うん、燃えてた」
あっさり言うなよ。
うっすら目を開けると、いつもはミノムシのように布団に包まっているエジソン君の姿がない。
なにか慌てて動いているような気配がした。
「どうしたの?」
「燃えてる」
は?
もう少し目を開いたら、
枕元に置いてあった電気ランプのそばの布団の端が焼け焦げているのが見えた。
ありゃ。
「おやすみ」と言って寝たときにはスイッチを消した筈なのに、
ランプはやけに明るく光っている。
時間はまだ夜中の12時半。
「電気つけて本でも読んでいたの?
危ないじゃない、このランプは熱を持つから布団から離して置かないと」
さっき、丸めたタオルケットを持って部屋から走り出たエジソン君が
「分からないよ。勝手に点いてたんだ」
と台所の方で声をあげた。
「勝手に点くようなスイッチじゃないじゃん」
寝たまま天井を見上げたら、
白い煙が部屋中に充満して渦を巻いている。
まだ眠いし面倒だし、少しの間 布団の中から出られずにいたけれど、
だんだん目が痛くなってきて、喉の奥と肺が苦しくなってきた。
エジソン君は台所から戻ってこない。
う~ん、しょうがないな。
布団からずるずると這い出て窓を開け、またすぐ布団にもぐり込む。
少しずつ白煙は窓から出て行くようだが、そう簡単には姿を消さず、
部屋の中でゆらゆらと漂っている。
やっとエジソン君が部屋に戻ってきたので
窓を閉め、電気を消してまた眠った。
朝。
目を覚まして部屋から出たら、リビングから台所へ向かって
黒焦げの何かが 点々と落ちていた。
台所に行って流しの中を覗き込んでみたら
やはり黒い物体が流しの皿の中にこんもりと小さな山を作っていた。
「?」
寝床に戻って、エジソン君のタオルケットを広げてみた。
それは
かなりの範囲で焼けて、変わり果てた姿に変っていた。
「…危なかったんじゃん」
「うん、燃えてた」
あっさり言うなよ。
お怪我はなかったですよね。
実家のおとうとですが、子どもの頃、コートを着たままガスストーブに寄りかかって遊んでいて、背中からけむりが出ていた事があります。よくぞ無事で生きていた。男の子って。。。。。
焼け焦げたタオルケットを見て欽ちゃんが
「ど!どうしたのそれ!!」
と驚いていました。同じ部屋で寝ていて気がつかないのもどうかと……。
欽「かなり燃え上がってた?」
エ「ううん、プスプスいってた」
台所で始末できる程度の火で良かったです。
最近空気が乾燥しておりますので・・・
大事に至らなくて良かったですね。
ご無事でなにより。
スタンドで引火するんですね。
ビックリ。
うちだったら、誰も起きずに自動火葬しかねません。気をつけなくちゃぁ~っ。
実際、よく燃え上がらなかったものだと感心しました。
しかし家の中に、水槽だの植木鉢だのコケ鉢だのが点在している我が家は、もしかしたら、あまり乾燥していないのかもしれません…。
「焼け跡から焼死体が発見」
まったく目が覚めなかったし、火がついてると分かっても動けませんでした~。
小学校で作った電気スタンドのシェードが壊れて、裸電球のまま使っていたんですよ…。
もう既に子供たちの中ではあの出来事は笑い話になっちゃってます。
いや…手柄話か…。