定年後は旅に出よう/シルクロード雑学大学(シルクロードを楽しむ会)長澤法隆

定年後もライフワークのある人生を楽しみたい。シルクロード等の「歴史の道」を調べて学び、旅して記録する楽しみ方を伝えます。

「ツール・ド・シルクロード20年計画」中国・甘粛02 敦煌

2018-01-22 21:32:17 | ツール・ド・シルクロード 中国/新疆
    

中国の甘粛省にある敦煌は、日本人だけでなくヨーロッパの人たちの中にも関心を持ってる人が多いように感じる。ヘディンやスタインたちが活躍した探検の時代に、敦煌の莫高窟の壁画や古文書がヨーロッパに持ち出されたことも影響しているかもしれない。資料があるので、敦煌を研究する人が多いのかもしれない

また、敦煌の郊外にある玉門関や陽関は、中国への入り口としての役割を担っていた時代もあった。だから、今でも中国を旅する入口と受け止められているのだろうか。

   

自転車で何度も敦煌を走っているが、仲間は50歳代から80歳代後半となり私たちの風貌と同じように敦煌の様子も変わっている。上海からウルムチを結ぶ312号線はさらに伸びている。高速道路となっていて、村の子供たちから声援を受けたり、水をもらったりといった村人との接点は少なくなった。効率は悪くても、高速道路脇の一般道を走った方が村の人との接点があり、意外なところに唐の時代に建てられたモスクを発見することがあったりする。本やガイドブック、資料にはない発見は村を結ぶ自転車の旅にあるように思う。

中国をサイクリングするならば、効率を捨てて、村を結んで地元の人と接したいものだ。イスラム教寺院や仏教寺院がまだらにあり、敦煌の他に河西回廊の歴史、民族の交流の歴史を知ることもできるかもしれない。

    

敦煌の市街地にもモスクはある。それも、敦煌で一番古いホテルである敦煌賓館のすぐ近くにある。朝の散歩の時に巡ることもできる。ただし、屋根は普通の仏教寺院と同じだったので、中に入ってモスクであることを確かめてほしい。

モスクの周囲には、ウイグル人や回族が暮らしていて、時には道路わきに羊の毛皮が干してあったりした。ただし、最近は、通りに羊の毛皮や肉を出さないようになっているかもしれない。また、イスラム教徒の経営する飲食店では、お酒を飲めないところが増えている。この点は注意してほしい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿