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South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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市原湖畔美術館、東京国立近代美術館

10月1日に市原湖畔美術館の「One Road展」のオープニングがあるとのことで、出かけた。東京丸ビル脇に送迎のバスが停まり、ありがたかった。事前に、自分で出かけるためにどのようなルートと時間になるかをチェックしたが、このバス送迎がなければ、腰が重くなったかもしれない。このオープニングに出かけることにしたのは、友人のKSとオーストラリアで知り合ったJCがレクチャーをするから、ということだったのだが、この送迎バスは、私にとっては、まこと、同窓会のような乗り合いとはなった。KSのご両親、私も旧知のKSの親友のMKと娘、MTさんほか、顔見知りも含めても、10人近い人びとと乗り合わせた。

わたしは、この「One Road展」は三回目になる。最初は国立民族学博物館の企画展、続いては、香川県立香川ミュージアムの特別展、そして、今回である。友人のJCによれば、市原がメインというか、彼が展示に関わったということであるからこれが、印象深いというのはそれで納得ではあるが、やはり、展示場の構成や構造、そして動線がやはり気になるところである。今回の市原は、展示場の動線とすれば民博ぐらいの規模であろう。その意味では香川はゆったりとしていて、じっくりと落ち着いて鑑賞ができた。また、民博と香川は展示スペースが平面であるのに対して、市原は、空間的な縦の移動がある。このことが、最大の絵画の展示に大きな効果をもたらしたと言えよう。おそらく、市原の空間があるので、平面において横からあるいは俯瞰的に鑑賞するという展示が構想されたということだろう。結果としては、この上から俯瞰的に眺めることが出来るというセッティングが、ランドスケープの表現でもある絵画という今回の展示の趣旨ともマッチしていてとても良かったと思う。

翌日、東京竹橋の『東京国立近代美術館」に特別展「トーマス・ルフ展」と常設展に含まれる「近代風景:人と景色、そのまにまに:奈良美智がえらぶMOMATコレクション」を見てきた。また、ついでながら、入館中にアナウンスされた建築家の塚本由晴の「トーマス・ルフ展」に関連した企画の講演会を聞いてきた。特別展「トーマス・ルフ展」では、写真という近代主義的な眼差し(眼差しの固定化)とそれに関連する視点の問題および、両者に関連する操作的な写真の芸術表現の意識と思想を垣間見ることができて、大変興味深かった。加えて、塚本由晴の講演会では、キーワードとして写真、近代、民族誌、フィールドワーク、文化人類学、連関、などが提示されて、それは、それなりに興味深かったし、また、東京における限られた空間の利用に関する「フィールドワーク」や金沢の町家の建築の「フィールドワーク」の成果が説明されて、ある種、カリカチュア化された文化人類学のフィールドワークが提示されたようにも思えて興味深かった。

しかし、前提として、現代の建築学自体がもつ、近代性と伝統性の相克といったことが明示的に明らかにされていないので、建築学の本質的な問題点の指摘、たとえば、伝統的なデザインの「流用」や近代主義を背景とした建築学の伝統的な建築にたいする暴力といった本質主義的な問題(課題)については明らかにされなかった。また、会場のサイズに照らして、ちっぽけなホワイトボードと、内容を隠蔽するかのようなか細い筆致のマーカーによる提示と塚本氏のプレゼン内容のの対象性が興味深かった。こうした、両義性が講演者の意図に含まれるとすれば、まことに慶賀すべきではあるが、果たしてどうであったか。しかし、そうした表現の差異に関する意図が隠蔽されていた(明示的には言及されていないということ)とすれば、これはこれで、いかがなものであったか。個人的には、東京や金沢における建築やリノベーションの多様性と適応性の分析はとても興味深かったので、残念なことではあった。

2016-10-02 22:09:23 | 博物館/美術館など | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


名古屋池下「浅野屋」(洋食)

前日から東京出張、夕刻帰って浅野屋へ。


生ハムといちじくのサラダ、チーズとくるみのサラダ、カキフライ定食、若鶏の唐揚定食。

2016-10-02 22:07:34 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )