今週は、株の方は日米共に軟調な展開を予想しています。
原油高が、130を目指す展開で、株は手控え気分が出てきていますので、底値固めの状況
為替も円高傾向で、日本には、重しだらけ・・・・
今週の指標
来週のドル・円相場は、信用収縮懸念が後退しているなか、米国の利下げ
打ち止め観測は根強く、雇用統計の改善で景気後退入りの可能性も弱まって
おり、ドル買いに向かいやすい地合ではあるが、105円台からの上昇が
続かなかったことで、原油価格の一段高や、欧州景気減速懸念からクロス円
の売りが強まるようであれば、弱含みに推移する可能性が考えられる。
材料としては、経済指標では、米国は、13日の4月小売売上高、14日の4月
消費者物価指数、15日の5月フィラデルフィア連銀業況指数、16日の4月
住宅着工件数など、日本は、15日の3月機械受注、16日の1-3月期GDP1次速報
の発表が注目される。また、バーナンキ米FRB議長の講演が13、15日に
予定され、発言が注目される。
米国の金融政策については、4月30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、
政策金利のFF金利誘導目標水準が0.25%引き下げられて2.00%となり、
声明の「成長、価格安定促進のため必要とあれば行動」により追加利下げ
余地が残るものの、「経済の下方リスクは継続」との表現が削除されたこと
により、打ち止めに向けて地ならしを始めたとの見方が浮上している。
ホーニグ米カンザスシティー連銀総裁は「これまでの利下げ、景気減速の
加速を防ぐには十分」「景気が回復すれば、時宜に叶った方法で利上げは
必要」と述べている。
米国の景気後退入りの可能性については、米1-3月期GDP速報値が取り敢えず
マイナス成長とならず、4月雇用統計では、非農業部門雇用者数の減少幅が
縮小、失業率も改善したことを受けて、可能性は低下。また、信用収縮懸念
は後退したままであり、今のところ米国発のドル売りは後退しつつある感じ
はある。
来週発表予定の米国主要経済指標のポイントは次の通り。
(13日)
○(米)4月小売売上高:予想は前月比0.0%。3月分は前月比+0.2%、前年比
+2.0%、「自動車除く」前月比+0.1%、前年比+3.3%。
自動車販売は低調ながら、チェーンストア既存店売上は「11月以来」の復調
となっている。したがって、「全体低調+コア(除く自動車)堅調」に市場
はややポジティブに反応する可能性はある。しかし、4月の小売の堅調は
イースター休暇の配置でゆがめられた可能性があり、また「除く自動車・
除くガソリン」でどうなのか(ガソリン値上がりで押し上げられているだけ
ではないか)を見極める必要がある。やや中期的には、戻し減税が始まって
いるので小売には期待がまだつながる形とはなるだろう。
(14日)
○(米)4月消費者物価指数:予想は、前月比+0.3%、前年比+4.0%、
コア前月比+0.2%、前年比+2.4%。3月分は、前月比+0.3%、前年比+4.0%
コア前月比+0.2%、前年比+2.4%。
エネルギー省によれば4月のガソリン平均価格は+6%強の値上がり。ただし、
例年春のドライブ・シーズンには値上がりが観察されるところなので、季節
調整で一部は相殺される見込み。食料がやや波乱要因。コアについては落ち
着いた伸びと見込まれているが、ジェット燃料高からの航空運賃の相次ぐ
値上げなども報道されており、上振れリスクがある。
(15日)
○(米)4月鉱工業生産・設備稼働率:予想は、鉱工業生産が前月比-0.1%、
設備稼働率が80.3%。3月分は、鉱工業生産が+0.3%、設備稼働率が80.5%。
4月雇用統計の業種別生産時間統計によると、製造業-0.3%、公益産業
(電力など)-0.8%、鉱業も-1.8%となっており、コンセンサスには下振れ
リスクがある。○(米)5月フィラデルフィア連銀業況指数:予想は-20.0。
4月分は、-24.9(予想-15.0、3月-17.4)。2001年来の最低水準に。本指数は
先月数年来の水準に急落したので、順当には反動増(下落幅縮小)が見込ま
れる。NY連銀指数同様、夏場にかけて景気ミニ回復の裏づけの有無が注目
される。
(16日)
○(米)4月住宅着工件数:予想は、住宅着工件数94万戸、住宅着工許可件数
92万戸。3月分は、住宅着工件数が94.7万戸、前月比-11.9%、住宅着工
許可件数が92.7万戸、前月比-5.8%。住宅着工件数は1991年3月以来の
低水準。
前日15日の5月NAHB(全米住宅建設業協会)指数によってコンセンサス
予想が変わりうるが、着工はコンセンサス通り100万戸の大台割れ継続と
みられる。先行指標の許可件数にも注目。
○(米)5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:予想は63.0。4月分は、
63.2で1982年3月以来の低水準。確報は62.6。
戻し減税と株式市場の堅調はプラス要因ながら、ガソリン高と雇用不安が
マイナス要因。戻し減税という新要素が加わった分、ややリスクは上か。
日本の金融政策については、4月30日発表された日銀展望リポートで
「先行きの金融政策は、あらかじめ特定の方向性持つこと適当でない」と
し、利上げ方向の姿勢が修正されている。来週の経済指標のポイントは
次の通り。
(15日)
○(日)3月機械受注(船舶・電力を除く民需):予想は前月比-5.5%。
2月分は-12.7%。
既に公表された07年度決算では減益・08年度にも慎重見通しが多い中、
設備投資を積み上げる企業は限られよう。3月単月の数字のコンセンサス比
はもちろん4-6月期の見通しがどう出るかで市場の反応は変わるが、後者は
やや弱いとみるのが妥当。ただ、4-6月期の下振れは織り込んでいる感は
ある。
(16日)
○(日)1-3月期GDP1次速報:予想は前期比+0.6%、年率+2.5%。10-12月期
GDP1次速報は前期比+0.9%、年率+3.7%(2次速報は、前期比+0.9%、
年率+3.5%)。
堅調な数字と予想されているが、うるう年要因との指摘は数多く、3%を
越えるかどうかが市場の反応の分かれ目か。消費、外需、設備投資、
住宅など内訳にも注目。ただ、先でそれなりにインパクトをもつことは
否定できないが、しょせん1-3月期の話ではある。
なお、日本政治に関しては、先の衆院山口2区補選での民主党候補勝利を
きっかけに、民主党が政府・与党との対決姿勢を強める構えで、国会運営
がさらに困難な状況になるなか、13日に道路整備費財源特例法改正案が
衆院で再可決される予定であり、その後の野党の首相問責決議案提出の
動きなど、政局の緊迫化する可能性に注意が必要になりそうだ。
週内の主な予定
12日(月):(米)4月財政収支
13日(火):(米)4月小売売上高、4月輸出入物価指数、3月企業在庫
バーナンキ米FRB議長講演
14日(水):(日)3月経常収支、4月企業物価指数
(米)4月消費者物価指数
15日(木):(日)3月機械受注
(米)5月NY連銀製造業業況指数、3月対米証券投資
4月鉱工業生産・設備稼働率
5月フィラデルフィア連銀業況指数
バーナンキ米FRB議長講演、
16日(金):(日)1-3月期GDP1次速報
(米)4月住宅着工件数
5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
決算発表予定
今週も多いぞ! ソニー登場!
◇◇◇05月12日(月)◇◇◇
富士通(6702)
ケネディクス(4321)
三越伊勢丹HD(3099)
塩野義(4507)
沢井製薬(4555)
DIC(4631)
横浜ゴム(5101)
日本製鋼所(5631)
アサヒプリテック(5855)
三和HD(5929)
東洋シヤッター(5936)
ディスコ(6146)
SANKYO(6417)
クラリオン(6796)
船井電機(6839)
日本ケミコン(6997)
いすゞ(7202)
ニコン(7731)
スクリーン(7735)
シチズン(7762)
ユニシス(8056)
丸井G(8252)
住友不(8830)
大京(8840)
三井倉(9302)
住友倉(9303)
松屋フーズ(9887)
◇◇◇05月13日(火)◇◇◇
第一パン(2215)
セキュアード(2392)
ベリサイン(3722)
堀場製(6856)
シマノ(7309)
日清製粉(2002)
ヤクルト(2267)
ハウス(2810)
日清食品(2897)
日清紡(3105)
アミューズ(4301)
アステラス(4503)
ロート(4527)
タカラバイオ(4974)
太平洋セメント(5233)
冶金工(5480)
大平洋金属(5541)
スピンドル(6242)
クボタ(6326)
セガサミー(6460)
日立(6501)
ケンウッド(6765)
パイオニア(6773)
日本電子(6951)
日立造(7004)
日産自(7201)
コナカ(7494)
タカラトミー(7867)
東京エレクトロン(8035)
ヤマダ電機(9831)
◇◇◇05月14日(水)◇◇◇
テクモ(9650)
国際石油帝石HD(1605)
日本新薬(4516)
富山化学(4518)
エーザイ(4523)
小野薬(4528)
大正製薬(4535)
東和薬品(4553)
そーせい(4565)
CCC(4756)
住友大阪セメント(5232)
東邦亜鉛(5707)
DOWA(5714)
東京製綱(5981)
千代建(6366)
ダイキン(6367)
グローリー(6457)
NECエレク(6723)
ソニー(6758)
太陽誘電(6976)
IHI(7013)
Uアローズ(7606)
島津製(7701)
新生銀(8303)
シンキ(8568)
有楽土地(8838)
東武(9001)
京急(9006)
京成(9009)
富士急(9010)
共栄タンカー(9130)
TBS(9401)
◇◇◇05月15日(木)◇◇◇
アプリックス(3727)
ソフトブレーン(4779)
東燃ゼネ(5012)
アルバック(6728)
石油資源開発(1662)
大林組(1802)
清水建設(1803)
長谷工(1808)
鹿島建設(1812)
日揮(1963)
中外炉(1964)
大東紡(3202)
三井鉱山(3315)
日産化学(4021)
持田製薬(4534)
ダスキン(4665)
フジテレビ(4676)
AOCHD(5017)
黒崎播磨(5352)
東京鐵鋼(5445)
日軽金(5701)
大紀アルミ(5702)
住軽金(5738)
新川(6274)
荏原(6361)
日本ピストン(6461)
NEC(6701)
ミツミ電機(6767)
ワタミ(7522)
メガネトップ(7541)
Vテク(7717)
あおぞら(8304)
千葉銀(8331)
横浜銀(8332)
ほくほく(8377)
住友信託(8403)
みずほ信託(8404)
みずほFG(8411)
アイフル(8515)
オリコ(8585)
レオパレス21(8848)
東急(9005)
日本テレビ(9404)
テレ東(3786)
昭文社(9475)
ホリプロ(9667)
トランス・コスモス(9715)
サンドラッグ(9989)
◇◇◇05月16日(金)◇◇◇
都競馬(9672)
日本ハム(2282)
マツモトキヨシ(3088)
関西ペイント(4613)
フマキラー(4998)
三菱電線(5804)
ホソカワミクロン(6277)
トウアバルブ(6466)
ピクセラ(6731)
浜松ホトニクス(6965)
コジマ(7513)
りそな(8308)
三井住友FG(8316