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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

秋の虫も弱々しく

2022年10月01日 21時37分50秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 帰宅後、リビングルームの椅子でほとんど寝てしまっていた。明日は午前中は団地の管理組合の諮問会議。午後は予定は入っていない。

★鳴く虫のただしく置ける間なりけり     久保田万太郎
★虫の声葎にショパンもしのび寄る      庄司 猛
★雨音のかむさりにけり虫の宿        松本たかし
★秋の蚊を払ふかすかに指に触れ       山口誓子

 第1句、虫の音もずいぶんと弱々しくなった。虫の声も気がつくと鳴きやむ間隔が間遠になり、そして鋭さが無くなっている。
 第2句、静かな音でショパンの夜想曲でもかけて、ダブらせてみると以外にも響き合うものであるかもしれない。こんな能動的な秋の虫の鑑賞もおもしろい。
 第3句、盛んであったときは弱い雨でも虫の音は聞こえた。しかし今はすぐに鳴きやむ。
 第4句、先週までは元気であった蚊も今週に入り急に元気がなくなってきた。飛んでいるときのブーンという音が弱々しくなり、動きも遅くなったようだ。しかし遠近感が弱くなった私の目では、その弱々しく飛ぶかも手では叩き落せない。秋の蚊以上に自分の歳を実感する秋である。

 



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2 コメント

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Unknown (クリン)
2022-10-02 18:11:07
クリンも同じく手で払い落せなくなりました🐻⚡⚡(さいきんの蚊って、昔より頭良くなっていると思いませんか?)
「秋の蚊を払ふかすかに指に触れ」さすが山口誓子ですね!!
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クリン様 (Fs)
2022-10-02 19:24:36
まったく同感、絶対に頭がよくなってます(^^♪
同じように感じられておられる方がいて、とっても嬉しいです。

山口誓子と加藤楸邨が私は大好き。言葉の流れが私には自然な流れに思われます。着眼点は鋭いです。「かすかに指にふれた」感触が伝わってきます。

コメントありがとうございます。またいつもご訪問、感謝いたします。
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