午前中は新聞の原稿の微調整をして打ち出してみた。本日退職者会の幹事数人に居酒屋で会うので、誤字・脱字・大まかな割り付けについて意見を聞くことが出来る。
新年度の神奈川大学の市民向け講座の案内が届いているので、受講講座をいくつか選択してみた。まだ決定はしていない。4月からは内容だけでなく、大切なのは日程、そして受講料の算段。我が家の財産管理人の意見も聞く必要がある。
申込は来週3日から。まだ検討の時間はある。
午後は読書タイムを我が家と関内近辺の喫茶店で確保したい。夕方からは沖縄料理の店に行く予定。
小学校・中学校・高校等の救荒を総理大臣が「要請」した。木曜日の夕方になって3月すぐに実施だとのこと。
この「休校」ということの是非は今は論じないが、決定過程に私は疑問がある。
まず、直前に自民党の対策会議なるものが行われていたのにそこには政府から自民党に打診はなかったとのことである。いつも物議をかもす佐藤正久議員がツイッターで述べていた。
「【びっくり、正直驚いた「全国の小中学校・高校に臨時休校要請へ
来週月曜日から 安倍首相が表明」との報道】
昼の自民党対策本部会議では、政府からも説明がなかった。感染拡大防止の為の決断だろうが、各自治体や学校の現場、仕事を持つ親も含め、この週末にかけて、各種対応が必要となる。」
さらに首相動静から
「安倍さんは今日、まず北村、今井と会い、次に文科幹部を呼び、そして萩生田に会って一斉休校を決めてますね。最初に会ったのが今井と北村というのが、一斉休校が政局絡みである印象を与えますね。」
という分析・指摘も出ている。私はこの分析を前提に以下述べてみたい。
首相は与党との協議もなく、官邸直轄で文科省幹部に伝え、大臣とはあとから話をしている。しかも他への波及もあるにもかかわらず、閣議や関係大臣との協議もせずに決めたようだ。
私はこの過程が問題だと思う。首相であるから当然発議することは首相のするべきことであるが、物事を決めるには順序というものがあるはずだ。
与党内の合意、政府の中での協議と波及する事項の精査と対応方法を閣議で決定することが必要である。学校の運営に関することであるから、各自治体の首長や教育委員会との調整も必要になるし、これはあくまでも要請であり、お願いの事項である。本来ならば各教育委員会の自主的な対応に任されるべきものであろう。
そして1300万人の児童生徒だけではなく親も含めた対応になる。幼稚園や保育園などの対応も必要である。厚労省や労基署を抱える県等の理解も求めなくてはいけない。感染症という未知の状態への対処として一概に否定はしないが、異例である以上、手続きはきちんと丁寧に踏まえる必要がある。
しかも地方自治体は、政権の与党だけの枠組みではない状況である。スムーズな実施には、当然にも他の野党とのすり合わせも必要である。
事前にこなさなくてはいけないこと、さらに各自治体でこなさなくてはいけない会議や調整も必要になる。
首相と官邸の数人だけで方向性を決めてしまうということはあまりに乱暴で、危険で唐突である。これを「独裁」というのである。
民主主義というのは時間もお金もかかる。そうして人と人との合意を大切にする。それが出来ない人が政治を行うと「独裁」になるのである。
今回の事態で、まず自民党の執行部は「総裁」が手続きを経ずに決めたことに意義を申し立てるべきである。執行部のメンツが潰されたのである。
各大臣の意見を聞かず、閣議も開いていないのだから各大臣は異議申し立てをすべきである。自分の担当省庁に諮ることなく決められたのだから。
そして国会もメンツをつぶされた。予算をともなう措置であるにも関わらず、予算の裏付けのない措置なのであるから。当然現在開催中の予算委員会にどのような予算項目を使うのか、編成替えをする必要があるのか、議論が必要である。
今回の決定は、地方自治、教育委員会制度、国会、閣議、そして政府与党と協議を無視をしてはいないか。きちんとした議論・検証が必要である。
安倍首相という人、国会での議論が本当に嫌なのだろう。いつも予算国会が終わってからいろいろと決めたがる、と思うのは私だけだろうか。
野党は当然にも国会での議論・検証を求めて欲しいと思う。