goo blog サービス終了のお知らせ 

Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

落葉降る・枯葉舞う

2022年11月03日 22時49分11秒 | 俳句・短歌・詩等関連

  本日は何と24.7℃もあった。夏日といってもおかしくはなかった。しかも風が強く、団地の中のプラタナスの大きな枯葉が大きな音を立てて路面に落ち、そして風に煽られて舞うように路面を駆け抜けていた。
 欅からも大量の葉が舞い落ち、こちらは路面に落ちると舞うことはほとんどなくて、路面に張り付くように敷き詰められている。

★枯葉舞ひ囁き合へる吹き溜        岩井純子
★底抜けの空の青より落葉降る       村上唯志
★散り敷ける桜落葉の日のにほひ      池下よし子

 明日は朝から市民病院。9時過ぎに採血、10時に診察。朝食抜きで採血に臨むので、いつもは診察後に早めの昼食を病院にはいっている喫茶店でスパゲッティとコーヒー。そのまま横浜駅に出向いて、書店を覗き、家電量販店や百円ショップをうろついてから薬局経由で帰宅するパターンである。

 天気予報によれば、明日も晴れて最高気温が本日よりは低めだが、それでも22℃にもなるらしい。

 


本日より寒露

2022年10月08日 22時43分12秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★汲み置きの水平らかに寒露の日      角川照子
★筒抜けの寒露の空にジャズ響く      庄司 猛
★鈍色のサックスの音に秋の風       藤井誠三

  二十四節気では本日より寒露。「冷たい露の結ぶ時節、菊の花が咲き始め、紅葉の便りも聞くころ。秋本番の頃」である。確かに昨日は異様に冷えた。
 そういえば最近大輪の菊の花を見ていない。背は低くとも3本仕立ての黄色の菊でも購入してみたい、と思いながらも実現できていない。
 また紅葉・黄葉する木々が目に付くようになる。それらの木々を見て回れるだろうか。膝が痛まないことを願いたい。


秋彼岸・秋分

2022年10月07日 21時51分24秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 夕食前にいったん上がった雨がまた降り始めた。最大瞬間風速も178mと強くなり、5ミリ未満の弱い雨でも、横殴りの強い雨に感じる。荒れた天気でとんだ彼岸明けの日になったものである。
 家にこもっていて体を動かさずにいると、余計に寒く感じるので、先ほど早めに入浴した。十分に体を温めた。ひざ掛けも不要になった。雨と風の音を聞きながら、久しぶりに長風呂となった。
 雨と風の音しか聞こえなかった。家の前を通過する人や車の音も聞こえず、団地の中を出歩く人が少ないことがわかる。さらにいつもかならず聞こえる遠くの救急車や消防車のサイレンも聞こえなかった。雨と風の音に吸収されてしまったのであろう。

★嶺聳ちて秋分の闇に入る         飯田龍太
★ひよりよく奥嶽そびえ秋彼岸       飯田蛇笏
★現身をからくも支へ秋彼岸        福田蓼汀

 第3句、身につまされた句である。

 明日は、久しぶりに神奈川大学の講座。新しいみなとみらいキャンパスで行われる。
 「「沖縄 1972年」考 返還・復帰・再併合」(神奈川大学日本常民文化研究所主催)という講座である。
 朝10時半から12時までなので、遅刻しないように早めに寝なくてはいけない。

 


大雨・洪水注意報、古い写真から3

2022年10月07日 17時51分35秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 15時過ぎには11.6℃まで気温が下がった。さらに先ほど洪水警報が追加になった。現在は私の住むところでは30ミリの雨の区域が通過している。横浜市の西部では50ミリ程度の雨の区域が通過している。こちらもそれが通過する可能性がある。風も最大瞬間風速が16mを超えた。しかし風は北風なのに、雨の区域は南西から北東に移動している。
 横浜市の西部を流れる名瀬川や平戸永谷川の一部で避難判断水位を超えたという河川水位情報のメールも着信した。
 北側の外に出ている風呂釜に雨の滴が直接当たる音が次第に強くなってきた。南側からも欅の枝を大きくゆする風と強い雨が葉に当たる音が大きく聞こえてくるようになった。

 報道によると記録的な寒さであるらしい。

   

  本日は2018年当時の旅行の写真をいじくっているうちに時間がどんどん過ぎてしまった。
 


秋の虫も弱々しく

2022年10月01日 21時37分50秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 帰宅後、リビングルームの椅子でほとんど寝てしまっていた。明日は午前中は団地の管理組合の諮問会議。午後は予定は入っていない。

★鳴く虫のただしく置ける間なりけり     久保田万太郎
★虫の声葎にショパンもしのび寄る      庄司 猛
★雨音のかむさりにけり虫の宿        松本たかし
★秋の蚊を払ふかすかに指に触れ       山口誓子

 第1句、虫の音もずいぶんと弱々しくなった。虫の声も気がつくと鳴きやむ間隔が間遠になり、そして鋭さが無くなっている。
 第2句、静かな音でショパンの夜想曲でもかけて、ダブらせてみると以外にも響き合うものであるかもしれない。こんな能動的な秋の虫の鑑賞もおもしろい。
 第3句、盛んであったときは弱い雨でも虫の音は聞こえた。しかし今はすぐに鳴きやむ。
 第4句、先週までは元気であった蚊も今週に入り急に元気がなくなってきた。飛んでいるときのブーンという音が弱々しくなり、動きも遅くなったようだ。しかし遠近感が弱くなった私の目では、その弱々しく飛ぶかも手では叩き落せない。秋の蚊以上に自分の歳を実感する秋である。

 


秋雨

2022年09月29日 21時31分52秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 

 午前中は曇り空、昼過ぎから太陽が顔を出した。この太陽にだまされて傘を持たずに家を出た。ところが17時過ぎに組合の会館を出てみると本降りの雨であった。慌てて近くのいつもの居酒屋に駆け込んで、雨が上がるのを待つという名目で、生ビールを3杯。しかしなかなか降りやまない。
 レインアイよこはまの画面で確かめると時間雨量に換算して5ミリ程度の雨が降り続いた。一時は10ミリ程度の雨の区域が通過したらしい。いつまでたっても雨が上がらないので、やむなく雨に濡れながら近くの鉄道の駅まで歩いて、横浜駅経由でバスを利用して帰宅。
 降水確率30%というのは傘を持参するべきだ、という意見を尊重するべきであった。後悔先に立たず、である。

★秋雨の瓦斯が飛びつく燐寸かな       中村汀女
★秋雨や夕餉の箸の手くらがり        永井荷風

 家に着いてベランダから雨の様子を眺めていると、帰宅までの少々慌てた気分が一気に沈静化。涼しさも感じられて、雨を眺める心のゆとりが生まれた。
 第1句はもう少し秋も深まったころにぴったりの句であろうか。寒さが感じられる。
 第2句はすでに今の季節でもうなずける句だと思う。現在では夕餉の時に照明が暗いという場面は無いのかもしれないが、広い畳と現在よりは高い木製の天井板、裸電球の世界では夏に比べて暗い、というのが私のような世代に十分実感できる。

 


天の川・流れ星

2022年09月28日 22時54分52秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 明日の準備は一応出来上がり。宿題が終わったような気分。NHKのFM放送の「聴き逃し」でブラームスの晩年のクラリネット五重奏曲を聴いている。ウィーン弦楽六重奏団のメンバーによる演奏とのことである。

 妻から団地でキンモクセイ(金木犀)の花の匂いがした、と言われた。嗅覚のほとんどない私にはわからないので、どこに咲いているか、もすぐには見当がつかない。40代初めまでは、匂いのきつい花は、匂いで花のありかがわかったが、今はとても無理である。
  明日は時間があれば、団地内を少し歩いて探してみたいものである。

 そして芝生で盛んに鳴いていた秋の虫の音も少し下火になってきた。昼間の蝉の声も時々聞こえる程度である。季節はどんどん進んで、影も長くなり、秋の星座であるベガスス座とアンドロメダ座がこの時間に天頂に見えるようになった。が、暑さはまだまだ続くようだ。来週も30℃近くまで最高気温が上がるらしい。

 天の川、流星は秋の季語。

★天の川怒涛のごとし人の死へ        加藤楸邨
★今日ありて銀河をくぐりわかれけり     秋元不死男
★死がちかし星をくぐりて星流る       山口誓子
★流星の使ひきれざる空の丈         鷹羽狩行

 星のことを記している最中に、雨が降り出した。5ミリ程度の強さの雨であるが、音を立てて降っている。明日は傘を持って出ないといけないのだろうか。

 ブラームスと俳句と、虫の音と雨の音と・・・少し贅沢な時間を過ごした。


秋麗

2022年09月28日 21時24分36秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★秋麗やわが影壁につきあたる       木下子龍
★秋麗の産後まばゆき妻迎ふ        能村研三
★老の身に忙を賜はり秋うらら       林 翔

 第1句、今年はなかなか涼しくはならないが影は例年のとおりにちゃんと長くなってきている。
 第3句、こんな風な心境になってみたいものである。「押しつぶされる」といつも悲鳴を上げている自分もこのようなゆとりが欲しいものである。


国会前から帰還

2022年09月27日 20時47分35秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 国会前の集会が終わり、私が役員をしている退職者会の参加者のうち10名ほどで集会後の飲み会を行った。国会前から新橋駅前まで歩いて、6年前までやっていたお魚の美味しい清潔な感じのお店に言ったが、もう閉店して他の店に代替わりしていた。
 やむなくガード下に新しい店を見つけ、19時半まで楽しい時間を過ごした。

 本日の集会には、公式発表で1万3千人。確かに5年前の戦争法以来の多くの参加であったと思う。小室等が登壇し、作詞:谷川俊太郎 作曲:武満徹の「死んだ男の残したものは」を歌った。
 私たちにはとても懐かしい曲である。実に懐かしい。1965年のベトナム戦争に対する反戦歌として、私は森山良子の歌で初めて聴いた記憶がある。中学生の頃に口ずさんでいた歌である。
 第3番までは、男と女と子どもは「他には何も残さなかった」という歌詞であるが、第4番に至って「兵士」は「他には何も残せなかった」というのが、中学生の私の心に響いた記憶がある。
 第5番と第6番は「安易に希望を歌っていないか」という批判が当時あった。今の時代にはこれが無いと通用しない歌なのかと、本日あらためて考えてみたが、何とも結論は出せないと思った。同時に明るい希望を歌っているかに思えて、「他には何も残ってはいない」という繰り返しのフレーズはそれを否定していると考えられる。
 さまざまなことがこの時代以降にあり、すっかり捻じれてしまったオジサン世代の、暗く捻じれに捻じれた感想である。

1.死んだ男の残したものは
 ひとりの妻とひとりの子ども
 他には何も残さなかった
 墓石ひとつ残さなかった
2.死んだ女の残したものは
 しおれた花とひとりの子ども
 他には何も残さなかった
 着もの一枚残さなかった
3.死んだ子どもの残したものは
 ねじれた脚と乾いた涙
 他には何も残さなかった
 思い出ひとつ残さなかった
4.死んだ兵士の残したものは
 こわれた銃とゆがんだ地球
 他には何も残せなかった
 平和ひとつ残せなかった
5.死んだかれらの残したものは
 生きてるわたし生きてるあなた
 他には誰も残っていない
 他には誰も残っていない
6.死んだ歴史の残したものは
 輝く今日とまた来るあした
 他には何も残っていない
 他には何も残っていない

 帰宅したら、妻から「テレビには映っていなかった。どこにいたの」とからかわれた。とりあえず無事に帰宅出来てホッとした。
 右膝はなんとか痛くならずに済んだ。明日は膝を大切にして、あまり出歩かないようにしたい。


ようやく紅の萩が咲いた

2022年09月23日 18時52分37秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 スーパーで買い物を済ませ、バス停に辿り着いたら霧雨。大した雨では無かったのは幸運。
 団地の入口の萩の花がようやく咲いた。慌ててスマホで撮影したものの、ピントは左側の葉にあってしまって肝心の花は少しボケてしまった。
 白い花をつけた株もあったが、擁壁の高いところに咲いたので、目立たないために撮影は断念。

★茘枝熟れ萩咲き時は過ぎゆくも      加藤秋邨
★萩剪つて花こぼしたる夕餉前       佐藤鬼房
★紅萩はもの言ふたびに昏れゆくよ     岡本 眸


白露

2022年09月22日 20時49分39秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 本日の最高気温は13時過ぎの23.3℃。出かけようとした時が14時過ぎ、雨が降り出し、出かけるのを諦めた。半袖では寒そうななので、7分袖を着たものの、そのまま15時過ぎまでボーッとしていた。15時半前に雨があがり、退屈でもあり傘も持たずに出かけてみた。

 平日にもかかわらず横浜駅はかなりの人出、杖を持って歩き回るのは少々危険なので、いつものとおり有隣堂の文庫本売り場に寄ってみただけで、早々に再度バスにて家に向かった。一つ手前のバス停で下車してゆっくりと歩いて帰宅。途中で霧雨のような雨が一瞬通り過ぎたが、すぐに止んでくれた。

 バスの空調は未だクーラー。さすがに寒いので、ほとんどの吹き出し口が閉められていたが、換気のための窓も閉まったまま。窓から遠いところに座ったのでそのままにした。空けても寒かったかもしれない。

 あらためて暦を見ると、本日までが「白露」。明日から10月7日までが二十四節気の「秋分」である。

★漬梅の紅のひと粒白露の日         飯田龍太
★白露にて已が咀嚼にも親しみぬ       森 澄雄


秋の風を室内に・・

2022年09月22日 11時40分35秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 本日は時々は日が射すが、空はほとんど雲に覆われている。風が昨日よりも強いが、葉擦れの音が乾いていて、さわやかな音に感じる。
 ベランダ側の窓を空けて、存分に風を室内に取り込んでいる。蝉の声も聞こえなくなった。本日はさいわいにも軍用機の飛来もなく、静かな午前中を過ごしている。
 10時の発表で横浜は21.7℃。長袖の上着が欲しいくらいであるが、我が家ではまだ出てこない。
 週末に関東地方にやってくるという熱帯低気圧が、台風になったようだ。

★窓あけば家よろこびぬ秋の雲        小澤 實
★徒らに古塔ぞ聳ゆ秋の雲          臼田亜浪

★遠くまで行く秋風とすこし行く       矢島渚男
★何がここにこの孤児を置く秋の風      加藤楸邨

★この道の富士になりゆく芒かな       河東碧梧桐
★むだにまた一日すぎし芒かな        久保田万太郎


曼殊沙華

2022年09月20日 21時43分47秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★ありふれし明日来るならひ曼珠沙華     斎藤玄
★いつまで生きる曼珠沙華咲きだした     種田山頭火
★つきぬけて天上の紺曼珠沙華        山口誓子

 曼殊沙華、彼岸花という季語は不思議な季語である。別名死人花と言われるだけあって、さらに色合いから、また秋の彼岸の頃に咲くということもあり、死や往生を類奏する句も多い。
 一方で、その鮮烈な色から逆に鮮烈な生への指向を思わせる句もある。
 第3句など、後者の見本のように思っている。思いこみだけかもしれないが‥。
 一年の中で、春・秋の彼岸はありふれた365日の中でも、感慨深い何らかの節目になる日と捉えることもできる。節目の日はいくつもあるが、強烈な色彩と、生と死を思い出させることでは特別なのかもしれない。
 


ヒガンバナが開花

2022年09月20日 20時19分42秒 | 俳句・短歌・詩等関連



 既に開花しているところもあるが、我が家の目の前のヒガンバナが台風一過とともに開花。この場所のヒガンバナはいつも秋の彼岸の前後2日くらいの間に毎年咲く。暦の彼岸とほとんど同時なのが不思議である。
 群落もいいが、10本前後の小さな固まりもおおいに惹かれる。

 現在は大雨・洪水注意報だけが残っているが、警報や他の注意報は解除になっている。雨も15時以降降っていない。
 気温は現在は20℃を下回っているようだ。涼しいを通り越してひんやりと寒いくらいである。

★仏より痩せて哀れや曼殊沙華        夏目漱石
★曼珠沙華落暉も蘂(しべ)をひろげけり   中村草田男
★九十九里の一天曇り曼珠沙華        加藤楸邨

 第3句、1945年の秋の句。「野哭」所収。句集の冒頭には「火の中に死なざりしかば野分満つ」という痛切な句。「今は亡き友に献げる」という詞書が添えてある。敗戦直後、多くの死を痛む句集である。多くの戦死者を飲み込んだ広大な太平洋を望む九十九里の海岸。「一天曇り」であるから、秋の空ながら全体が曇り空、視界に赤い曼殊沙華が強い印象で眼に止まったのだと思う。亡くなった戦争に伴う死者の彷徨のように。曼殊沙華、彼岸花は別名死人花。

 

 


「台風」という季語

2022年09月16日 22時02分23秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 あくまでも素人の独善的鑑賞である。

★なま白き月地をいづる颱風あと       野澤節子
★台風あと別な白さの萩咲ける        細見綾子
★台風の眼が澄んでゐる死の商人       佐藤鬼房
★孤り昏れ野の光も昏れ颱風の樹       赤尾兜子
★目が並ぶ颱風の夜の軍用車         加藤秋邨

 第1句、台風一過、大気が澄んで月もことのほか明るく照る。騒がしく、おどろおどろしい恐怖すら味わったかもしれない台風に耐えていたのか。気分が安らぐとともに月が「なま白く」く見えるのだという。黄色の月ではなく、「なま白い月」というのはどんな感じなのであろうか。
 第2句、こちらは萩の花がいつもとは違う「白」に見えたのだという。湿気の多い空気から秋の乾いた空気と太陽光のもとでの萩の白。きっとくすんだ白から輝く白への変化なのだろうと想像してみた。
 第3句、ちょっと難しい。台風の眼が澄んでいる、眼が澄んでいる死の商人、どちらと解釈するのだろうか。眼の澄んでいるような一見悪いことなど考えたこともなさそうでも、戦に関わる商売に関わることもある。衛星画像で台風を見ると勢力の強い間は眼がくっきりとしている。しかしその眼は邪悪な猛威をもたらす。
 第4句、気象災害時、人は孤独になるものである。自然に向き合う時は人はいつも孤独である。だから怖さが勝るのである。颱風の「樹」は作者の孤影に思える。
 第5句、戦前の句集「颱風眼」所収。夜の列車から軍用車両が並行して走るのを見たのであろう。折から颱風下。戦前の軍靴が人々を圧して押し寄せてくる怖さを感じる。