蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

脱力系プリズンブレイク

2009-04-14 03:39:08 | テレビ・映画
ただし、前半のみ。

ファン・ビンビン主演の連続テレビドラマということで、
ファン・ビンビン好きとしては是非見なければということで、
久しぶりに中国ドラマを見てみた。

タイトルは『二奶在報復』(「愛人の報復」って感じかな)。
DVDのパッケージには「大型女性犯罪テレビドラマ」と銘打たれている。
これは、嫌が応にも期待がもてるってもんだい。

しかし蓋を開けてみると予想とは大いに異なっていた。
まず、主演だが、ファン・ビンビンというよりも、
彼女を含めた3人の女囚を中心に物語が展開していく。

まず親戚訪問を許された模範囚2人が、
諸事情により時間までに監獄に帰らずに、脱走扱いとなる。
さらに、ファン・ビンビンが植樹作業の一瞬の隙をつき脱走。
あっという間に3人もの囚人が脱走してしまう。
この間、わずか2日。
なんというお粗末な監獄。

もちろん、看守らは慌てて彼女らを捜索するのだが、
まあ、これが何とも緊迫感のない探し方をする。
そんなんじゃ、全く以て発見できないぞ、という感じ。
案の定、なかなか3人を見つけ出すことができない。

一方、逃げる方も何だか緊張感がない。
友だちを頼って逃げるのはいいが、
そこ絶対に危ないだろう、って思ったりする。
まあ、追っ手がへなちょこなんで大丈夫だったりするんだが。
この間、手に汗握るシーンは皆無。

かくして前半は過ぎていく。

後半は連れ戻された3人を含めた監獄の話。
ここでもいろいろと問題は発生するんだが、
ゆる~い感じの話が続いていく。

そして驚愕の最終回。
展開だのルールだの、そんなものはお構いなし。
やりたい放題やっている。
お涙頂戴のはずなのに、なぜか爆笑してしまう。
おいおい、そりゃないぜよ、ってことの連続。

正直言って、駄作。
決してオススメはしない。
だけど、あの最終回は凄すぎる。
しかし、それを楽しむためには、
20回近くのつまらない部分を見なくてはならないのだが。