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shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

吾妻連峰縦走登山 その③ 西吾妻山~弥兵衛平小屋

2022-09-19 05:30:18 | 山行・旅行
9月12、13日に吾妻連峰の西にある日本百名山の西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)から、東にある日本三百名山の一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)までを縦走した。

その①ではグランデコスノーリゾートのゴンドラ(ロープウエイ)山麓駅(標高1020m)から、山頂駅(標高1390m)までの様子をご覧いただいた。
また、その②では、ゴンドラ山頂駅から西吾妻山までの様子をご覧いただいた。
今回は、西吾妻山の山頂から、1日目に宿泊した弥兵衛平小屋(明月荘)までの間についてご覧いただきたい。

<縦走全体の地図>


<今回(その③)歩いた範囲の地図 前半>


<今回(その③)歩いた範囲の地図 後半>


13時24分に、西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)の山頂に着いた。山頂はオオシラビソとササなどに囲まれて、展望はなかった。
計画より54分の遅れだった。この遅れをキープして行けば山小屋に16時に着ける。標柱の写真だけを撮って山頂を通過した。


天狗岩(てんぐいわ、標高2004m)へ向かって北へ進む。途中はオオシラビソとハイマツの林の中を進むが、湿原もあり飽きることのない道だった。
そしてぱっと視界が開けて岩だらけの広場にでた。その奥に祠があり、祠の左に飛び出て見える岩が天狗岩のようだった。
 

吾妻権現を祀る祠に参拝し、地図を確認して東へ進んだ。次のビューポイントの梵天岩(ぼんてんいわ、標高2004m)までは、森の中の平坦な道を進む。
森を抜け視界が広がると正面に大きな岩が現れた。梵天岩だった。ビューポイントと言われるだけあって眺めがよい。ザックを下ろし、これから向かう山々のパノラマ写真を撮った。


左のなだらかな山容が中大巓(なかだいてん、標高1964m)で、この山は巻いていく。その右が東大巓(ひがしだいてん、標高1928m)で、明朝いちばんで登る山だ。
さらにその奥には、名前の通りの形の烏帽子山(えぼしやま、同1879m)と家形山(いえがたやま、同1877m)が並び、いちばん右はラスボスの一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)だ。どの山もアップダウンが150mほどある。

梵天岩で13分休憩し、次の人形石まではなだらかな道を53分かけて歩いた。
 

人形石には15時7分に着いた。ここで地図を見て大きなミスに気づいた。コースタイムを1時間見誤っていたのだ。
 

あらためて計算し直すと、弥兵衛平小屋(明月荘)到着は17時になりそうだった。計算を間違えたというより、ひと区画を計算に入れていなかった可能性が高い。
いずれにしても大きな間違いで、場合によっては大きな事故につながりかねない。
食料も水もあり、陽もまだ十分あったが、疲れが出てきていた。水が生暖かくて美味しくなく感じられ、お腹も空いてきていた。
そんな中、口数も少なく歩いていると、なんと白花のエゾオヤマリンドウに出会った。白花のリンドウを観るのは初めてだった。


白花のリンドウに勇気づけられ、さらに大凹の水場(おおくぼのみずば)で美味しい水を補給し、行動食も食べて元気が100%回復した。
湿原の所々で、キンコウカや色付き始めたチングルマの草紅葉が鮮やかだった。
  

師匠のS氏が湿原の写真をゆっくり撮るため、私は一人で先に行き、そのため気兼ねなく立ち止まって写真を撮った。
S氏は歩くのが速く、特に下りは飛ぶように下りていく。この先は幸いなだらかな道が続く。傾斜が緩やかな道は私の得意なところだ。
 

道沿いにはリンドウが絶えることなく観られ、白いノリウツギの残花、赤いムシカリの実、黄色いミヤマアキノキリンソウなどが彩りを添えていた。
 

 

また、所々でシラタマノキが実をつけていた。そしてエゾオヤマリンドウは山小屋に着くまで至る所で咲いていた。
 

山小屋が見えるところで、5分ほど師匠のS氏を待ったがなかなか現れず、結局私が先に小屋に入った。16時57分だった。S氏は5分ほど遅れて到着した。
 

どこの山小屋も中は薄暗いものだが、暗さに目が慣れると先客が4人いることが分かった。食事の準備をしていたり、中には横になっている人もいた。
定員は70人のようだが、どう見ても30人ほどでいっぱいに思えた。1階を4人が使っていたので、私たちは2階を使わせていただいた。
水は先ほどの大凹の水場で補給したもので足りたので、早速夕食の支度をした。

この日の食事はカロリー補給がメインで、各々が200gのアルファ米にレトルトカレーを2袋、そして漬物というシンプルなものだった。
夕食が終わると歯磨きをして、ラジオで天気予報を確認した後、19時過ぎには熟睡していた。

その④ 弥兵衛平小屋~家形山 に続く。


縦走で踏破した主な峰
・西大巓(にしだいてん、標高1982m)
・西吾妻山(にしあずまやま、同2035m)
・凡天岩(ぼんてんいわ、同2004m)
・東大巓(ひがしだいてん、同1928m)
・昭元山(しょうげんざん、同1893m)
・烏帽子山(えぼしやま、同1879m)
・ニセ烏帽子山(にせえぼしやま、同1836m)
・家形山(いえがたやま、同1877m)
・一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)