秋田県には何度が行ったことがあるが、忘れられない想い出は学生時代に自転車で旅したことだ。その時は新潟県の岩船郡山北町(現村上市)から出発し、山形県の飽海郡遊佐町吹浦で泊まり、翌日に男鹿半島まで行った。途中で強い雨に遭い身体は冷え切り、その上空腹で、やっとの思いで宿(ユースホステル)にたどり着いた。
今回の旅では男鹿半島にある毛無山と本山を歩くことが主目的の一つだが、天候にも食べものにも、何ら心配なく旅が続けられるのはありがたいことだった。
長岡市にある雪国植物園を出て最初に向かったのは、燕市にある道の駅国上で、そこには日帰り温泉の「てまりの湯」が隣接されている。温泉に浸かって身体を休め、それから秋田へ向かおうという魂胆だった。
長岡市から秋田市まではおよそ330kmで、これが遠かった。新潟県の勝木付近から山形県の温海温泉付近まで、国道7号が風光明媚な海岸線を通る。私には記憶のある名前と場所がいくつかあり、クルマを停めたかったが、秋田への到着時刻を考えると停めるのをはばかられた。
あつみ温泉ICから日本海東北自動車道に入り、秋田県に向かい北上するとやがて鳥海山(日本百名山、標高2236m)の雄姿が見えだした。この山の山容は実に大きい。そして美しい。どこかでクルマを停めてじっくり眺めたいと思いつつ、停める場所がなかった。我慢して運転していたが我慢が切れて庄内空港ICで高速を離れた。折しも西日を受けて鳥海山が色付き始めていた。赤く焼けるのではないかと日没まで待ったが、これ以上赤くなることはなかった。それでも写真が撮れたことに満足した。
旅の2日目の夜は、秋田市の北西部にある道の駅あきた港で泊まった。
翌朝は暗いうちに起きて次の目的地へ向かった。男鹿半島の寒風山(標高355m)だ。この山はクルマで山頂付近まで行ける。
駐車場にクルマを駐めて東に向かって三脚を立てた。
右に見える水面は秋田湾、左は八郎潟調整池だ。気温は氷点下で空気が澄んでいた。空に三日月が見えていた。
森吉山(花の百名山、標高1454m)の辺りから焼け始めてきた。
5時19分、日の出。早起きした甲斐があった。
少し場所を変えて撮ってみた。
この後寒風山を下りて毛無山の登山口へ向かった。途中男鹿三山(毛無山、本山、眞山)を観ることができた。
左のなだらかな山が寒風山、中央の台形状の山が本山。いよいよ山歩きが始まる。
撮影:2024/04/05、2024/04/06
2024年4月初旬日本海花紀行(その6)毛無山、本山 に続く。
今回の旅では男鹿半島にある毛無山と本山を歩くことが主目的の一つだが、天候にも食べものにも、何ら心配なく旅が続けられるのはありがたいことだった。
長岡市にある雪国植物園を出て最初に向かったのは、燕市にある道の駅国上で、そこには日帰り温泉の「てまりの湯」が隣接されている。温泉に浸かって身体を休め、それから秋田へ向かおうという魂胆だった。
長岡市から秋田市まではおよそ330kmで、これが遠かった。新潟県の勝木付近から山形県の温海温泉付近まで、国道7号が風光明媚な海岸線を通る。私には記憶のある名前と場所がいくつかあり、クルマを停めたかったが、秋田への到着時刻を考えると停めるのをはばかられた。
あつみ温泉ICから日本海東北自動車道に入り、秋田県に向かい北上するとやがて鳥海山(日本百名山、標高2236m)の雄姿が見えだした。この山の山容は実に大きい。そして美しい。どこかでクルマを停めてじっくり眺めたいと思いつつ、停める場所がなかった。我慢して運転していたが我慢が切れて庄内空港ICで高速を離れた。折しも西日を受けて鳥海山が色付き始めていた。赤く焼けるのではないかと日没まで待ったが、これ以上赤くなることはなかった。それでも写真が撮れたことに満足した。
旅の2日目の夜は、秋田市の北西部にある道の駅あきた港で泊まった。
翌朝は暗いうちに起きて次の目的地へ向かった。男鹿半島の寒風山(標高355m)だ。この山はクルマで山頂付近まで行ける。
駐車場にクルマを駐めて東に向かって三脚を立てた。
右に見える水面は秋田湾、左は八郎潟調整池だ。気温は氷点下で空気が澄んでいた。空に三日月が見えていた。
森吉山(花の百名山、標高1454m)の辺りから焼け始めてきた。
5時19分、日の出。早起きした甲斐があった。
少し場所を変えて撮ってみた。
この後寒風山を下りて毛無山の登山口へ向かった。途中男鹿三山(毛無山、本山、眞山)を観ることができた。
左のなだらかな山が寒風山、中央の台形状の山が本山。いよいよ山歩きが始まる。
撮影:2024/04/05、2024/04/06
2024年4月初旬日本海花紀行(その6)毛無山、本山 に続く。