shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

ヒメサユリを観に飯豊山へ行ってきた - その② 登山編

2022-07-15 05:10:53 | 山行・旅行
この記事は、ヒメサユリを観に飯豊山へ行ってきた - その① ヒメサユリ編 からの続きです。

先ずは、登山の様子を順にご覧いただきたいと思うが、その前にコースの概略を説明する。
登山口は、福島県喜多方市山都町一ノ木にある御沢(おさわ)キャンプ場内の、御沢登山口(標高540m)である。ここから林道を10分ほど歩いて山道に入る。
名前通りの長坂を、下十五里、中十五里、上十五里で休み休み登る。ちなみに十五里の意味は、一里歩くのに平地の十五里分の労力を費やすという意味らしい。長坂を過ぎると笹平(標高1240m)に着き、ホッとできる。
横峰(標高1334m)を過ぎて、地蔵山の南面をトラバース気味に進むと、このコース唯一の水場(峰秀水)がある。地蔵山下分岐を西進して標高を上げていく。ここから三国小屋までが岩場の連続になる。
三国小屋から切合小屋までは、アップダウンを繰り返しながら標高を100m上げる。途中、お花が途切れることなく咲いていて、撮影に忙しい。


では、出発しよう。
前日に御沢キャンプ場で車中泊し、4時15分に出発した。林道から山道へ入る所に祠があり、登山の安全を祈願する。木の杖が数本置いてあったので、そのうちの1本を拝借した。
 

山道に入ってしばらくして、後からの登山者に道を譲った。この日はお昼までに切合小屋に着く計画でいたので、ペースはゆっくりだ。ザックの中には水2.3Lと白米2kg(白米3合持参で宿泊代が1000円安くなる)、そして小屋番さんへの土産のキュウリを10本入れていた。
最初の休憩は下十五里の一歩手前にブナの倒木があったので、そこにザックを下ろし、朝食を摂った。すぐ横には幹回りが4~5mあるミズナラの大木があった。
 

上十五里を通過したところで、ツルアリドオシ(アカネ科ツルアリドオシ属)が咲いていた。この花はその後数多く見た。
 

中十五里は休まずに通過した。ノギラン(キンコウカ科ノギラン属)、ショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ属)の花後、実をつけたアカモノ(ツツジ科シラタマノキ属)が現れた。
 

 

登山道はブナ林の中を通る。時には直径が70cmほどあるブナの大木も見られた。
 

標高が1000mを越えるとヤマツツジがまだ咲いていた。笹平に近づいて、西側に山が見えてきたが、目指す山ではなく、三国岳から南西に延びた稜線上にある疣岩山(いぼいわやま、標高1654m)のようだった。
 

標高が1240mある笹平を過ぎると、シロバナハナニガナ(キク科ニガナ属)が現れた。
 

標高が1334mの横峰付近では、マイヅルソウ(キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属)が現れた。どちらもこの後たくさん観られた。
 

横峰からは一旦下って、地蔵山の南面をトラバース気味に北上する。木の根が多くて歩きにくい道だった。やがて正面にこれから越えていく三国岳(標高1644m)が見えてきた。そして、お待ちかねの水場に到着した。水場では流れる水をコップに汲み飲んだが、ザックに1.5Lほどが残っていたのでボトルへの補充はしなかった。昨年はとても冷たく感じた水だか、今年はそれほど冷たくは感じなかった。
 

道沿いにギンリョウソウ(ツツジ科ギンリョウソウ属)とタニギキョウ(キキョウ科タニギキョウ属)を見つけた。
 

地蔵山下分岐を過ぎると、花の数が多くなった。タニウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)が見られ出した。
 



こちらはイワイチョウ(ミツガシワ科イワイチョウ属)。
 



イワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)。葉には多くの鋸歯があった。


ミツバオウレン(キンポウゲ科オウレン属)。


マイヅルソウにトンボが止まっていた。


ウラジロヨウラク(ツツジ科ヨウラクツツジ属)。


これから越えていく小ピーク。この道にはアップダウンが多い。


ミヤマクルマバナ(シソ科トウバナ属)。




コメツツジ(ツツジ科ツツジ属)。




これからガレ場や岩場が続くので、その前に休憩を取った。


ノリウツギ(アジサイ科アジサイ属)。


いよいよ岩場の急登だ。


そしてヒメサユリが現れた。この花を見たら元気が出てきた。時刻は8時25分になっていた。


長くなるので、続きは明日ということで、ご容赦願いたい。

ヒメサユリを観に飯豊山へ行ってきた - その③ に続く。
コメント (13)
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