こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

「土曜日活用」の決定・・子どもたちや保護者はカヤの外

2013-02-21 20:19:23 | 希望を育む教育を

先日、学校から「平成25年度の小中学校における土曜日を活用した授業等の実施についてのお知らせ」というプリントが配布されました。

お知らせによると、来年度から、学期に1~2回程度、土曜日を活用した授業等を実施するとの事。

回数は、年間5回で、1、2学期に各2回、3学期に1回。午前中3時間目まで。

実施内容の例としては、①通常の授業、授業参観②保護者・地域住民と連携した学校行事③体験活動④小中連携事業⑤定期試験前の学習講座等、があげられています。

年間15時間、授業時数が増えることになります。

学習指導要領の改定で、授業時間数が大きく増えて、中身は量も質もずいぶん多く、濃くなって、子どもも先生方もかなり負担が増えました。そんな中で、この間定着してきた週5日制を見直して、土曜日も活用してはとの動きがあった事は知ってましたが、ちょっと唐突な感じを受けました。

何よりも、土曜日の活用についての検討に、保護者も子どもたちも全く関わらせてもらえず、カヤの外の扱いを受けているのが納得できないですね。

土曜日の活用で、一番影響を受けるのは子どもであり、保護者なのに、検討過程には一切入らせてもらえず、決まった事について、「ご理解とご協力」だけを求められます。

お知らせでは、「実施に当たっては、児童生徒の生活実態及び保護者皆様の意識等を踏まえながら」とあります。

本当なら、実施を決める前に「踏まえる」べきではないのかなと。

週5日制が定着する中で、土曜日の過ごし方は各家庭さまざまで、年間5回とは言え、影響は免れません。まず実態を把握し、子どもや保護者の思いこそ反映させる必要があります。

問題は、土曜日の生活に対する影響だけの問題ではありません。

指導要領の改定で、学習内容が大幅に増え、授業数も増え、学校で過ごす時間が本当に増えました。

正直いって、子どもたちはかなり疲れているし、先生方の負担も相当と思われます。

土曜日が休みというのは、子どもにとって、けっこう「安定剤」になっている面があります。

子どもたちにとって、本当に土曜日を活用し、年間授業数を増やす事が必要なのか、適切なのか、そういう議論が教育委員会でどこまでされたんでしょうか。

「子どもたちに質の高い学力を身につけさせる」「生きる力をはぐくむ」・・・

これは府教委が言っている事らしいですが、実態を踏まえない「押し付け」では、効果は望めないと思いますね。

いずれにしても、決まった事であるにしても、保護者や子どもたちに対する丁寧な説明や意見反映が必要です。

それもなしに「ご理解」も「ご協力」もありえません。

教育委員会に、説明等の機会をどうもつのかと聞きましたが、教育委員会の答えは、「そういう声があれば、学校から説明がされるでしょう」と、ずいぶん他人事のような言い方。

教育委員会で決めたのであれば、第一義的に説明責任があるのは、教育委員会だと思うんですが。

教育委員会には、誰から言われなくても、率先して説明責任を果たし、「ご理解」と「ご協力」を得る責任があるはずですけどね。

でも、教育委員会が出てきて説明する気はさらさらないようで、まったくの現場任せ。先生も大変だね。

明日は、PTA総会があるので、もしかしたら校長先生から少しは話があるのかもしれません。

でも、少し話したぐらいでは間に合わないので、ちゃんとした形で、説明をし、意見を聴く場はどうしても必要だと思います。

どんな問題もそうですが、子どもたちや保護者をカヤの外にしていては、何も進まないし、良くならないと思いますね。


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