伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

仕事文具

2016-05-25 00:43:55 | 実用書・ビジネス書
 「ステーショナリーディレクター」「文具コンサルタント」(そんな仕事があるんですね)の著者が、仕事に使う文具商品を紹介し蘊蓄を語る本。
 「『仕事文具』と題したこの本では、仕事をさまざまなシーンに分け、その場面で便利に使える文具をセレクトして紹介している」(まえがき)というのですが、この「まえがき」前半で「このように私には、この作業をするにはこの文具、といった自分なりのルールがある」と言って書き出している著者お気に入りの文具のうち、( iPad touch は文具でないとして、また PEAK のルーペも文房具でないとしたとしても)パイロットの「カスタム823」太字万年筆と高橋書店のマンスリー手帳が紹介されていません。パイロットの「カスタム743」(144ページ)、ディーブロス・クリエイターズダイアリー(73ページ)、あたぼうスライド手帳(74ページ)、ロンド工房ブラウニー手帳(75ページ)、レイメイ藤井カードサイズダイアリー(76ページ)は紹介されているのに。雑誌連載をまとめたものだから、まえがきと齟齬が生じたのでしょうけれども、こう言ってはなんですが、私だったら、こういうまえがきをつけるなら雑誌連載時に紹介しなかったお気に入りは書き下ろしで追加します。そういうところが処理されていないのは、本作りがやっつけ仕事なのかなと感じてしまいます。
 カタログで読まされると、あれば便利というか、あぁこういう商品/機能が開発されているんだと驚いて欲しくなるという商品を紹介され、たいていはビックリするほど値段が高く、そこでまぁなくても困らないよねと思い直すことが多い本でした。


土橋正 東洋経済新報社 2016年4月21日発行
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