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大津・三井寺の晩鐘、14番札所

2014-09-21 | 気まま旅

「天台寺門宗派」は大乗仏教の宗派のひとつ、妙法蓮華経を根本経典とする。
高祖は中国南北朝時代から隋の時代の天台大師智(538年~597年)、宗祖は日本平安時代の第5代天台座主の智証大師円珍(814年~891年)(弘法大師空海の姪の子)。
総本山は長等山園城寺(三井寺)。天台宗寺門派とも呼ばれる。

「延暦寺山門派」は、 天台宗の一派。比叡山延暦寺を本山とする。派祖は円仁。

天台宗寺門派総本山、別名「三井寺」・やま号長等山・本尊ー弥勒菩薩像・西国33所第14番札所。
天智・天武・持統の三天皇が誕生の折、「閼伽井」の水を産湯に用いたことから「三井」と名付けられたと云う。
大友皇子の子「与多王」が自邸を寺院としたとも伝わる。
中心の伽藍の周りから「白鳳期の瓦」が多く出土し、667~672年の大津宮時代にさかのぼるとも云う。

    近江八景三井の晩鐘で名高い天台寺門宗総本山「三井寺・園城寺」春には千本桜が


延暦寺の智延大師・円珍が別当職になり、平安期の866年、天台宗別院として復興され、延暦寺の支配下の入る。その後、円珍の弟子と円仁の弟子
達が対立して下山し「園城寺」に入る。
天台宗寺門派として延暦寺山門派と抗争を続けた。

京阪石山・坂本線「三井寺駅」                   琵琶湖の疎流
    

江戸時代に徳川氏の庇護を受け、3谷49院25防と云う「堂塔院坊」が整備された。
国宝ー金堂・新羅善神堂・光浄院客殿・木造智証大師坐像などがある。

    
重文ー大門・唐院など多数。史跡ー善法院庭園等。

    

三井寺の起源の伝承、
大津京を造営した天智天皇は、念持仏の弥勒菩薩像を本尊とする寺を建立しようとしていたが、生前にはその志を果たせなかった。
天皇の子の大友皇子(弘文天皇)も「壬申の乱」のため、25歳の若さで没している。
大友皇子の子である大友与多王は、父の菩提のため、天智天皇所持の弥勒像を本尊とする寺の建立を発願。
「壬申の乱」で大友皇子と敵対していた天武天皇は、686年この寺の建立を許可し、「園城寺」の寺号を与えたと云う。
「園城」という寺号は、大友与多王が自分の「荘園城邑」(「田畑屋敷」)を投げ打って一寺を建立しようとする志に感じて名付けたものと云われている

    

「壬申の乱」
日本古代最大の内乱戦争で、天智天皇の太子・大友皇子(弘文天皇の称号を追号)に対し、皇弟・大海人皇子(後の天武天皇)が地方豪族を味方に付けて反旗をひるがえしたものである。
反乱者である大海人皇子が勝利するという、例の少ない内乱であった。
名称の由来は、天武天皇元年は干支で壬申にあたるためによるとある。

    

霊泉,「御井の寺」と呼ばれ、 智証大師円珍が当時の厳義・三部潅頂の法儀に用いたことに由来し、金堂西側にある「閼伽井屋」から湧き出ている
清水が御井そのものとされている。

    

両派の対立や源平の争乱、南北朝の争乱等による焼き討ちなど幾多の法難に遭遇している。
「智証大師」への信仰に支えられた人々によって支えられてきたともいえる。

    

「円珍」814ー891年、
平安時代の天台宗の僧。天台寺門宗の宗祖。諡号ー智証大師。「入唐八家(最澄・空海・常暁・円行・円仁・恵運・円珍・宗叡)の一人」
讃岐国(香川県)金倉郷に誕生。豪族・佐伯一門のひとり。。幼少から経典になじみ、15歳で比叡山に登り義真に師事、20歳で落髪し12年間山にこもり学頭となる。853年に 新羅商人の船で入唐、途中で暴風に遭って台湾に漂着し、858年に 唐商人の船で帰国。
比叡山の山王院に住し、868年 延暦寺第5代座主となり、園城寺(三井寺)を賜り、伝法灌頂の道場とした。
後に叡山を山門派が占拠したため園城寺は寺門派の拠点となる。
円珍が唐より持ち帰った一切経の2組は、園城寺と実相寺に収められた。

    

「三尾神社」
三尾神社は三井寺と一体とされていたが、明治の神仏分離令で分離した社である。
三尾神社の縁起によると,古代に伊弉諾尊(イザナギノミコト)が長良山の地主神として降臨されたが、この神はいつも赤、白、黒の腰帯を垂らして、
それが三つの尾を引くように見えたことから「三尾」と名づけられたと云う。
さらに腰帯は、それぞれ赤尾神、、白尾神、黒尾神となり、その中の本神である赤尾神が最初に出現したのが、卯年、卯月卯日、卯の刻に卯の方向からだった。そこで、この神社の神使は兎とされ、神紋は「真向きの兎」とされたと伝えられる。
卯年生まれの人や卯年の守護神とされている。

    

兎の三尾神社は、狛兎、一対の兎像が。

    

次回は、日吉大社へ。














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