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新田氏の群馬太田

2011-03-31 | 気まま旅
2月中旬群馬県太田市方面に旅をした。東武伊勢崎線太田駅下車。少々時期がずれましたが5回ほどに分けて取り上げます。

太田市は、岩宿遺跡の発掘調査で明らかになったように、この地域には約3万年前の旧石器時代からヒトが住んでいた歴史ある街。
都市名の由来は、宿場町時代の「太田宿」に因み、それ以前は新田義貞が生誕し、開拓した地であることから「新田荘(にったのしょう)」と呼ばれていた。

 武将新田義貞銅像
 

新田義貞は、鎌倉時代末期から南北朝時代の武将。通称小太郎、官途は左中将。1301年生まれ、1338年没。上野国新田荘出身。
1333年に足利尊氏の京都六波羅攻略に呼応して挙兵し。「小手指原の戦い」、「分倍河原の戦い」で北条方を撃破して鎌倉へ攻め込み、激戦の末に攻略。
これにより北条高時以下は自害し、鎌倉幕府は滅亡。

上洛した義貞は、後醍醐天皇の建武政権下において武者所頭人という要職に任じられ、また上野・越後・播磨の国司を兼任している。

1335年、建武の新政に不満を抱いて関東に居座った足利尊氏の追討を命ぜられて出陣。しかし関東目前の「箱根・竹下の戦い」に敗れて京に戻る。
京都を中心とした畿内での戦いには勝利して、足利尊氏を九州に追い落としたが、足利方の赤松氏が籠る白旗城攻めに時間を費やし、
その間に再起した尊氏に「湊川の戦い」で敗れた。

義貞は、鎌倉攻略のため、「稲村ヶ崎」に兵を進めた時、海の為進められずいたが、義貞が「潮を万里の外に退け給え」と竜神に祈って大刀を海中に投げ入れると、
海は干潟となって鎌倉を攻略できた話は、知られている。

建武政権では、武者所の頭人迄出世重用られたが、足利尊氏との抗争に敗れた。義貞の子義顕・義興も南朝方に尽くしたが、悲劇的な最期を遂げている。


上州太田七福神 長念寺(恵比寿様)大光寺(弁天)金龍寺(毘沙門天)玉厳寺(福禄寿)永福寺(寿老人)さざえ堂(布袋尊)受楽寺(大黒天)。

長念寺 上州七福神の恵比寿様が祀られている。1394年法然上人の教えを広める念仏場として開創。
  





「春日神社」は、大きな社号標が建ち、鳥居を潜ると60m程で参道は右に90度曲がり、神明鳥居の正面奥に妻入り唐破風付きの拝殿が見える。
その後ろに建立された本殿は組木や彫刻が見事な社殿。社殿左側には境内社・大鳥神社が祀られている。整然と整えられた感じで、社殿の彩色と彫刻は見事。 

    

太田市内の街並み                家紋の入った蔵
  


大光院」は、群馬県太田市金山町にある浄土宗の寺院。山号は義重山。詳名は義重山大光院新田寺。通称「子育て呑龍(こそだてどんりゅう)」、
「呑龍様」と呼ばれ、東上州三十三観音特別札所、群馬七福神の弁財天。

太平洋戦争中に中島飛行機で開発された百式重爆撃機という航空機の愛称「呑龍」はこの通称から名づけられたもの。

大光院参道
  

慶長18年(1613年)、徳川家康が先祖の新田義重を祀るために呑龍を招聘して創建。境内裏には、新田義重や呑龍の墓がある。
境内には、
開山堂、鐘楼、樹齢700年以上の松の神木がある。

                             本堂
  


金龍寺由良氏五輪塔並びに新田義貞公供養塔の「大田山金龍寺」(上州太田七福神毘沙門天)
曹洞宗の寺で、寺伝によると、寺名は新田義貞の法名「金龍寺殿眞山良悟 大禅定門」にちなんだもの。 市指定重要文化財[建造物(石造物) ]がある。

1417年金山城主「横瀬氏、(後の由良氏)」が先祖の新田義貞を供養する為に開き、本堂裏に約2.5mの供養塔がある。

                        金龍寺本堂
  

供養塔
  

次回は上州七福神の続きへ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
御無沙汰致しました。 (oko)
2011-03-31 21:24:52
拝見させていただきながら言葉も添えずに失礼致しております。
解りやすい説明に素晴らしいお写真にいつも感激です。
本当にお写真が素晴らしいですね。 
青木昆陽のお墓が目黒に有りますことも新しい発見でした。
千葉市の幕張町とばかり思っておりました。
「洋上慰霊」から帰って報告、短歌作りにアット言う間に3月が終わりました。
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okoさま (hiroko)
2011-03-31 23:04:59
洋上慰霊の長旅お疲れ様でした。お父上のおかげで種々な行事の体験をされ有意義な事ですね。
洋上で3/11の地震の事は驚かれたことでしょう。毎日暗いニュースばかりです。せめても明るく前向きに過ごしましょう。
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