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9月の篆刻(てんこく)勉強会に行く

2021年09月19日 | 篆刻
篆刻サークルの勉強会に行きました。
8月はお休みだったので久々の勉強会です。
今日は7月と8月の月例競刻の講評です。
先ずは7月(自由課題 夏にふさわしい漢字)
印の大きさ自由 ほとんどの人が八分(約2、5cm)印
 
以下先生の講評(緑字)です

「浮瓜沈李」
(ふかちんり 上品で趣きや味わいのある夏の遊び。
 瓜を水に浮かべて、すももを水に沈めること)

安定の刻を感ず。辺縁を大胆にカットし変化の妙あり
印篆の刻に習熟あり



「温風至」
(あつかぜいたる 二十四節気「小暑」の初侯にあたり
 温風とは南風のことで、温風が吹いて蒸し暑い日が
 増えてくる頃という意味

辺縁の変化十分にて印面を引き締めている。
「風」字、背勢の趣にて今少し広がりを欲す

金文の「温」は山から風が吹いてくるみたいで面白い。


「緑陰」
(りょくいん 青葉の茂った木立のかげ)

大きくゆったり感が出て、この所の作風好感あり
朱文印としてやや動きを欠くか。「緑」タテ画一考



「風洗蒸」
(かぜじょうあらう 風がむしあつさを洗いけす)

辺縁のカットに思い切りの良さありて好感。
文字の配置に工夫ありてよい。
対称形の刻に留意要。


「木槿」
(むくげ 夏に咲く花)

辺縁は安定し力感もあるが、四隅の角の丸みが強く
鋭味不足。文字丁寧に刻すも、やや細身か。



「風枝上一蝉吟」
(ふうしのうえいちせんぎんず 風にそよぐ枝の上で
 蝉が鳴き続けている。秋の近い事を知らせる光景)

六文字を配分よくしっかり刻している白文印たり
「一」の字、曲線の如く変化するも一考



「風枝上一蝉吟」
同上 朱文

辺縁の変化十分たるも右上角はカットした方が
スッキリする。下部二字に空間広く回文にする手もあり。

篆書の回文四文字の場合、右上→左上→左下→右下となる

「脩竹」
(しゅうちく 細長い竹のこと)

氏の刻風として以前より自由さが感じられて好ましい。
今作もよく伸展するも、やや平板。「竹」を中央に
圧縮したらいかがか。

「竹の字はこのような篆書体があるのか?」と篆書辞典で
調べたら出ていました。

私の篆書辞典にはこのような複雑な「竹」は出ていない。

「避暑高樓」
(しょをこうろうにさく 夏の暑気を高く造った
 建物にてよける)

太い辺縁で囲い、撃辺の妙が十分あり、
回文作なるも、その必要があるか。


「満目青山」
(まんもくせいざん  見渡すかぎりの青々とした山々)

縦長印に刻し新鮮味あり。周縁界線を配し、印に
メリハリを与えて可。「山」字中央白く抜けて残念。



「空蝉」
(うつせみ この世に生きている人)

氏の持ち味は自由自在の刻、されど字の配置は
逆の対角がよろしい。辺縁の形も一考すべし。



「風吹古木」
(かぜがこぼくをふく 風が吹いて木を揺らす音)

秦漢印の風趣を意識したものであろう。辺縁力強し
比して文字は中央に固まり過ぎて、釈文がないと
判読不明。

四文字が二文字に見える。とみんな。
「金文の文字の向きはいろいろ変えてみるといい」と先生

「樹木方盛」
(じゅもくまさにさかんなり 夏になり樹木が
 盛んにしげっている様のこと)

画数の多少を考慮、対角に配して工夫あり
「樹」字の部分移動はよい。「木」の朱の
重み一考の余地。


8月の課題講評はまた後日に続きます。


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