紫蘇の効用

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児雷也より打って変って鷺娘

2005年11月27日 | 歌舞伎

公園も秋色で、しゅりも秋色スモッグで遊ぶ~(保護色)
 楽しくてニッコニコ


夜は歌舞伎座へ梅津 貴昶さんの日本舞踊の会を観に行きました。
3列目花道横ブロックで良席ぃ。二幕、四演目、重厚でした・・・。

一、保名:梅津 貴昶
愛妻を亡くして狂ってしまった阿部清明の父、保名の物狂いの様を舞踊にしたものですが、梅津さんの踊りは凛としていて高貴な雰囲気のほうが優先してます。
緻密さを感じる繊細保名でした。

二、鷺娘:尾上 菊之助
白い着物、袴での素踊りです。
後姿で傘をさしてセリ上がってきて、振り向いたら、きりっとした表情に「鷺娘」というより「鷺夫」?
と一瞬思ったのですが踊りはじめたら柔らかさがあって清々しい。
前回(第七回)の梅津さんの会で三番叟踊ったときは緊張が張り詰めた感じでしたが、今回はソロの重責を跳ね除け表現力が出てたように思います。
肩甲骨がよってるのもよくわかるし、集中力が途切れず、やっぱすごいな~菊ちゃんって。

三、玉兎:中村 富十郎
月兎とカチカチ山のお話の一部を語るように踊る一幕ですが、さすが愛嬌いっぱいの踊りをみせてくださいました。

四、積恋雪関扉:中村 勘三郎/市川 染五郎/梅津 貴昶
全員素踊りで、常盤津と装置は歌舞伎さながらなので最初のうちは違和感~と観てたのですが、だんだん引き込まれていって、素踊りのほうが踊り手の味わいを感じました。
梅津さん、女形の台詞も言うのね~
勘三郎さんってお顔がきれいだな~
などなど序盤は踊りとは違った観点で楽しんでました
ハプニング発生
大伴黒主の勘三郎さんが石で大きな斧を研ぐと柄が根元からぼっきりと折れてしまいました。
慌てず騒がず柄の無い斧を持って琴を真っ二つ、短い斧をも持ったまま眠りに入ったけど、重そう。
後見さんのほうが慌ててて、控えの斧をいつ渡すかいつ渡すかみたいな空気・・・
勘三郎さんはびくともせず、重い斧の先を長い時間持って眠りポーズしてました。
でもやっぱ、ちょびっと動揺したのかセリフ出てこないとこありましたが・・・
大曲関扉、常盤津兼太夫さんの声も満喫できたし、ご馳走でした。

梅津 貴昶の会
平成17年11月27日(日)
歌舞伎座



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