紫蘇の効用

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国立劇場✩初芝居

2014年01月03日 | 歌舞伎

今年も初芝居は国立劇場です。
初日は開演1時間前に役者さんによる鏡開きと振る舞い酒があるので10:30に入場して右側階段の上から拝みます。

登場したのは菊ちゃん、菊パパ、松緑さん、時蔵さん、国立の理事長の茂木さん。
茂木さんは賢三さんというお名前を改め七左衛門さんと名乗られてました。
襲名されたそうです。
なんの芸の襲名かしら?と調べたら、キッコーマンのお家元さんだったようです。
大向うもかかってました
菊パパが「今月の芝居はあっと驚く仕掛けがありますのでお楽しみに」
松緑さんは「菊之助君とは今まで兄弟、恋人、敵などを演じてきましたが今回は菊之助君の父と叔父役で・・・最近フケ役が多いんです」ってなことでチャレンジする意気込みを語って、
時蔵さんは毎年菊五郎劇団で年を開ける喜びを、そして菊ちゃんは「昨年公私共に色々ありましてー」と、ここでみんな拍手~みたいな温かい空気の中の鏡開きとなりました。
 めでたく樽酒をパコ~ン
このあと、役者さん方は支度のためひっこまれましたが、枡での振る舞い酒を頂きました。
 玉繭や凧など飾られてて賑やかな初芝居風景。
 今年も役者羽子板が並んでました。

通し狂言 三千両初春駒曳

 小田三七郎信孝:尾上 菊五郎
 柴田勝重/材木仲買田郎助:尾上 松緑
 土屋庄助女房小谷/真柴久吉:中村 時蔵
 照菊皇女/大工与四郎:尾上 菊之助
 小早川采女:尾上 松也
 宅間小平太/石田三郎右衛門:坂東 亀三郎
 真柴の奴木田平/増田長兵衛:坂東 亀寿
 藤右衛門娘お豊:中村 梅枝
 張膾妹玉泉女/前田玄太左衛門:尾上 右近
 小田三法師丸:藤間 大河
 長束正太夫:市村 竹松
 館張噌/浅野長左衛門:河原崎 権十郎
 宿老の女房おしげ:市村 萬次郎
 小早川帯刀:市川 團蔵
 塩谷藤右衛門:坂東 彦三郎
 大徳寺住職徳善院:澤村 田之肋

開演前より舞台上には白駒の絵がドドーン。
 でっかい絵馬のようです。
開演するとこの白い馬が天へと舞い上がって行きました。
その様子が神々しくて、すっかりおめでた気分上昇しました。

序幕は高麗国浜辺の場。異国のシーンです。
最近めっきりイイ男役が板についてきた松也くんと、最近もっぱら悪役をやることが多くなった感の亀三郎二人での幕開き。
滑舌、声良しの両人ですので気持ちのいいセリフ廻しでスキっとします。
高麗の国に流れ着いた日本の漁師ふたりの前に現地のオンナ、異国衣装をまとった菊ちゃんが松也くんに一目惚れ&即アタックという、肉食女子カワイイ
しかし、二人は離れ離れになるのでしたー。
そして次の場では松也くんと、亀三郎くん、武士で登場。漁師実ハ侍って強引な展開。

と、まあ、お約束のすれ違い、身分違い、カン違い、平民と見せかけて高貴な身分とか、お家の重宝取った取られた、味方が敵か、敵が見方か、相関図を頭に入れておかないとわかりづらいお話ですが、午年にちなんで馬が登場したり、敵方をやっつけるため大石を仕込んだ釣天井のすペクタクルなど見所が造られているのでお正月の振る舞い酒をいただいての観劇にはいい塩梅です。

姫の菊ちゃん可愛いし、鯔背でぇくの与四郎はかっこいいし

正月福笑いコーナーは「住吉大和橋馬切りの場」。
三千両を乗せた馬を盗人軍団とダメ息子小田信孝が奪い合いの場面。
でんじろう先生の空気砲やブレイクダンス、人の乗った籠を真っ二つに切ると胴の上下がわかれわかれに~ってなマジック、「じぇじぇじぇ」に「倍返し」も言っといて、と、劇団賀正バージョンになってました。
                 
貫禄たっぷりに馬の手綱を引く菊パパに盗人浪人どもが「このヤセ侍が」との罵倒に客席からもれる笑いwww
んー、だよね。

大詰、紫野大徳寺の場では猿とか言われてるのに美しすぎる時蔵さんの真柴久吉が敵・小田信孝を前にして首を打てる好機であるのに「また今度~」という絵面的にめでたく勢ぞろいで、お芝居おしまい。
田之助さんもお元気そうに並んでらしてて、それも嬉しい。

さ、お正月のお楽しみ撒き手拭い。
ゲトーーーッ! 権十郎さんから戴きました

いつもは遠くに投げ易いよう結んであるのですが、今回は芝居にちなんで千両箱のパッケージにしてあるので、割とお席が前の人が受け取る確率が高いようでした。
手拭いも小判色

帰りは平川天満宮にお参りして初春の福を重ねてきました


通し狂言 三千両初春駒曳
2014年1月3日(金)~2014年1月27日(月)
国立劇場



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